令和7年12月1日(月)、倉吉農業高等学校の生徒さん5名が施設見学のため来場され、研究員による説明と実演により、木材の強度や性質について学習されました。
はじめに、木材の「ヤング係数」について学ばれました。これは、木材が力を受けたときにどれだけ変形しにくいかを示す指標です。生徒さんたちは、ヤング係数の異なる板を実際に押し比べることで、木材のしなり方の違いを体感しました。
続いて、建築などで用いる柱材に徐々に重りを加えて変形の様子を調べる試験や、木材をたたいた際に生じる振動(音)を測定する試験により、生徒の皆さんにヤング係数を計算してもらいました。
また、木材を乾燥させることや、含水率を測定することの重要性について説明し、高周波水分計を用いた柱材・板材の測定実演を行いました。生徒さんたちは測定結果に興味深く見入っていました。
今回の見学が、木材の科学的な特性や林業・木材産業への理解を深めるきっかけとなれば幸いです。
