就労系障害福祉サービス事業所が取り組む農福連携のモデルとなる事業を県内で横展開することを目的に、コンテスト形式で開催しており、令和7年度で3回目の開催となりました。 11月29日が「ノウフクの日(November(ノー)+29(フク)」であることから、コンテストも同日に開催をしています。
〇開催日時
令和7年11月29日(土)
・第1部:農福連携コンテスト 午前10時から午前11時45分
・第2部:農福連携コンテスト表彰式 午後1時から午後1時15分
・第3部:農福連携フォーラム(パネルディスカッション形式) 午後1時30分から午後3時30分
〇場所
米子ワシントンホテルプラザ(米子市明治町125)
〇 コンテスト審査員(※順不同、敬称略)
・特定非営利活動法人たがやす 理事 天野 雄一郎(あまの ゆういちろう)
・佐賀県 農福連携コーディネーター 藤戸 小百合(ふじと さゆり)
・社会医療法人みどり会 さんさんグリーン施設長 新免 修(しんめん おさむ)
・鳥取県経営支援課、障がい福祉課
○プレゼンター(※順不同、敬称略)
・社会福祉法人ウイズユー 下段グリーンファーム
・社会福祉法人まつぼっくり まつぼっくり事業所
・えがお株式会社 えがお株式会社農業部門
・特定非営利活動法人山陰福祉の会 San-Fuku
・NPO法人フェリース フェリース
審査の結果、社会福祉法人まつぼっくり(事業所名:まつぼっくり事業所、管理者:足立 博文(あだち ひろふみ))さまが、グランプリ(最優秀賞)を受賞しました。
〇取り組み内容「まつぼっくりのじげづくり~ひまわり編~」
・震災由来のひまわりの種をつなぎ育てる「はるかのひまわり絆プロジェクト」に地元の高校生とともに取り組み、地元(じげ)に憩いと学びの場を提供するとともに、利用者の成長につなげている。
・まつぼっくり事業所が従来より取り組むさつまいもの栽培に、ひまわりの茎や花を肥料として活用するなど、農福連携を通じた「じげづくり」に取組んだ。
・栽培しているさつまいもやいちじくは6次産業化につなげ、工賃アップに寄与している。今後、ひまわり畑から生まれたストーリーからさつまいもに新たな付加価値をつけ、さらなる事業の成長につなげていく。

〇主な審査員コメント
地域との連携は農福連携の核となる部分であり、高校生と一緒になって取組んでいることは未来に繋がる素晴らしい取組。
地域との連携のみではなく、さつまいもの栽培から芋けんぴなどの商品化まで、6次産業化に取り組むことで、高い工賃を実現していることは他の模範となる。
令和7年11月29日(土)午後1時から、平井知事から参加事業所への表彰状と楯の授与がありました。
〇賞と事業所一覧
・グランプリ賞
社会福祉法人まつぼっくり(まつぼっくり事業所)
・奨励賞
社会福祉法人ウイズユー(下段グリーンファーム)
えがお株式会社(えがお株式会社農業部門)
特定非営利活動法人山陰福祉の会(San-Fuku)
NPO法人フェリース(フェリース)
〇平井知事祝辞
本日は、これまで皆様が一生懸命取り組まれた農福連携の様々な挑戦が輝いている1日となりました。本当にお集まりの皆様に感謝を申し上げたいと思います。
また、天野様、藤戸様、新免様をはじめ、審査員の皆様も、大変なご審査だったと伺っておりますが、ご参画賜り、しっかりといい結果を招いていただきましたこと、感謝を申し上げたいと思います。
また杉原理事長をはじめとした振興センターの皆様には、農福連携や障がい者の施設における事業振興を進めておられることに心より敬意を表し感謝を申し上げたいと思います。
お伺いすると大変激戦だったそうで、後で講評があるかもしれませんが、それぐらい、どの取組も素晴らしいチャレンジでございました。
例えば梨みたいな地域の大切な品種に挑戦をしたり、自主農業をしたり、自らのレストランを使ったり、それからサツマイモを植えている。そのような様々な活動が各地で広がってきたことが、本日の本当に素晴らしいプレゼンテーションに繋がったと思います。
本日欠席のウイズユー様におかれましても、水耕栽培を施設の建物の中でされていますが、伝統ある、長らくやっておられる取り組みでございまして、そういうような取組が、本日皆様で共有できたと思います。
グランプリをとられましたまつぼっくり事業所様、すっかりひまわり畑になっておられます。ひまわりを使って肥料に変えていこうという取組でした。SDGsという循環型の社会、いかにも鳥取らしいですし、高校生が加わっていただき、最終的にさつまいもという成果物を得ていく。このような、地域を巻き込み、若い力も加わっていったことが、この紙一重の中でグランプリに繋がりました。
ぜひ、それぞれの団体の素晴らしい取組がみんなにわかってもらったと、施設の方々にもお伝えいただき、お祝いしていただけたらと思います。
<土われてべにあかこえる藷畠>
そんな飯田蛇笏(いいだ だこつ)の句がございますけども、そのような畑が広がる中で伸び伸びと幸せを感じながら、農福連携に取り組んでこられたわけでございます。
文字どおり、農福連携で、幸福連携でございました。幸せの数が、また皆様の連携で広がったと思います。
本当にありがとうございました。おめでとうございます。
○表彰時及びコンテストの様子