池本主任研究員が鳥取県知事賞を受賞しました

 令和元年12月27日(金)に鳥取県庁講堂で行われた仕事納め式において、他の職員の模範となる業績又は行為があった職員として、森林管理研究室の池本主任研究員が鳥取県知事表彰を受賞しました。

【功績の題目】
  無花粉スギの開発

【業績・成果】
・池本主任研究員は、平成24年から県内の優良スギ品種42系統と県外の無花粉遺伝子保有スギを人工交配させ、両者の優良な特性を併せ持つ「無花粉スギ」の開発を目指す研究に着手しました。
・無花粉スギの開発にあたっては、約15,000本もの苗木を人工交配させ、春の短期間に限られた苗木の花粉の有無を顕微鏡で1つずつ判定するなど、膨大な試験数に対して地道な試験研究を継続し、今春、無花粉スギを85本開発しました。
・無花粉スギの現場普及のため、県内苗木生産者に向けた説明会の開催や、種苗関係の行政担当者に原種保存や採穂台木育成、形質特性調査などのスケジュール管理について助言を行っています。
・また、人工交配に必要な花粉を効率よく集める必要性がありますが、従来の水さし法(※1)ではなく、新たな花粉採取法としてミキサー法(※2)を全国に先駆けて独自に考案しました。
(※1)開花前の大枝を持ち帰り袋掛けして花粉を集める方法
(※2)開花前の球果を持ち帰りミキサー粉砕しふるいにかけて花粉を集める方法
  交配   説明会
   人工交配の様子          苗木生産者に向けた説明会の様子

【今後の抱負】
   無花粉スギを開発しただけでは花粉症は解消されません。今後、無花粉スギの苗木の普及が滞りなく進むよう、苗木生産者への原種の提供、採穂台木の育成指導など、引き続き着実に進めていきたいと思います。

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     研究員

       平井知事から表彰状を受け取る池本主任研究員

     表彰状

     

  

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