【報告】山陰海岸ジオパーク みんなでおしゃべり(平成30年12月16日)

 山陰海岸ジオパークの研究の最前線を地域の方々に知っていただくと共に、ジオパークを活用した地域の盛り上げ方についての意見交換をすることを目的として、「山陰海岸ジオパーク みんなでおしゃべり」を開催しました。
 ジオパークガイド、鳥取市民、行政職員、大学生、鳥取地学会会員、他ジオパーク協議会職員など多様な方々に参加いただきました。
 最新研究成果や、ブラタモリの番組制作から学ぶジオパークガイドの手法、ジオパーク活動を行う理由、ジオパーク活動の弱点など充実した内容で参加者も熱心に聴講いただきました。
 
(写真)参加者の質問に答える大岩根氏(合同会社むすひ)
参加者の質問に答える大岩根氏(合同会社むすひ)

日時

平成30年12月16日(日) 午前10時30分から午後4時まで

会場

鳥取大学広報センター内 コミュニティーデザインラボ(鳥取市湖山町4丁目101)

参加人数

45名

内容

1 山陰海岸ジオパーク 研究の最前線(午前10時30分から11時55分まで)

司会:山陰海岸ジオパーク推進協議会 郡山鈴夏専門員

(1)駟馳山滝ヶ磯の地質

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 金山恭子学芸員補

(2)衣笠山周辺の地質

鳥取大学農学部 菅森義晃講師

(3)浦富海岸の生物

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 太田悠造学芸員

(4)酒津周辺の地質、気高海岸の地形

鳥取大学地域学部3年生 大村崇晃さん、金山柚希さん、平一貴さん、松本祐樹さん

(5)気高海岸の砂はどこから来た

鳥取大学農学部 小玉芳敬教授

2 ブラタモリ案内人が語る「ブラタモリ@鳥取砂丘」裏話(午後0時から0時45分まで)

講師:小玉 芳敬 氏(鳥取大学農学部教授)

内容

・ブラタモリはバラエティ番組。視聴者がついてこれるシンプルで魅力的なストーリーが命。番組作りはディレクターさんとタモリさんの真剣勝負。タモリさんが面白がるストーリーを作る。
・番組ディレクターさんは番組作りのために膨大な情報を収集し、全て理解した上で番組に取り入れる情報を厳選する。
・地元の人も知らないコンテンツを盛り込むことで、超人気番組を維持している。

3 三島村・鬼界カルデラジオパークでの研究成果の活用(午後1時から2時まで)

講師:大岩根 尚 氏(合同会社むすひCEO)

内容

・大岩根氏の自己紹介。大学時代の研究内容、国立極地研究所での南極調査体験、研究者から村役場へ。合同会社むすひの立ち上げについて紹介。
・鹿児島県三島村で「地球で遊ぶ」をモットーに活動。硫黄島で採れる硫黄を使った線香花火、登山花火づくりツアーなどを紹介。
・鬼界カルデラに関する研究等で三島村を訪れる研究者をサポートし、そこで得た情報を学生実習で訪れた学生達に伝えている。
・これから社会や環境が激変する中、組織は変わっていかなくてはいけない。
・子ども達のためにどんな世界を残すか。
・ジオパーク関係者だけでなく色々な人と対話することで考えが広がる。

4 みんなでおしゃべりタイム(午後2時から4時まで)

司会:今井ひろこ氏(コムサポートオフィス)

(1)Q&Aタイム

 大岩根氏の講演および「ブラタモリ@鳥取砂丘」(小玉教授)に関して、参加者に聞きたいことを質問カードに記入していただき、大岩根氏と小玉氏に答えていただきました。

(2)山陰海岸ジオパーク取組紹介

話題提供:ジオSen.s(ジオ・センテンス) 但馬因幡探求クラブ 福原公一郎氏、平澤剛太氏

<内容>
・地元の自然を体験してもらうために活動をしている。ウミホタル観察、ビーチヨガ、サップ体験、トレイルガイドなど。
・メンバーのモチベーションは「妻と子どもにモテたい!」。

(3)分かち合いの時間

今日の話を聞いて自分の活動・仕事に使いたい、活かしたいことを同じテーブルの人と話し合いまいした。各テーブルで特にみんなが同意したことを紙に書き、全体で共有しました。
<同意したこと>
・地域貢献、
・地域
・帰る場所がある or できた ex.実家、鳥取大学・・・「縁」
・コミュニケーション
・つながりのひろがり
・もともと持っていた知識に違う視点を加えられる←気づきがある対話

参加者の感想

研究発表について

・海の生き物の話はめずらしくて楽しかったです。ウミシダが動物!!?

・海岸の砂がどこから来たのかの調査も成分分析で調査されて解明されたのは興味深かった。 

ブラタモリの裏話について

・「愉しい」ことは「分かりやすい」ということがよく分かりました。

・面白かった。どうしてもガイドは喋りすぎてしまうもの。説明しないことで興味だったり気になることが出た方がワクワクしていいのかも?と思いました。

・理解しやすいものにするために、捨てる努力があることを知った。

大岩根氏の講演について

 ・「地球と楽しく遊ぶ」が大事。ジオパークとは地球と楽しく遊び続けること。

 ・「解決するのではなく適応すること」にとても納得しました。全てを白黒付けるだけでは良い方向へ進みにくいのだと感じました。

 ・「次世代へ」という部分が最も印象的でした。子ども達に残す世の中を作るために私もできることをやっていきます。

 ・鹿児島に実際に行って見たものをあらためて写真や動画で見ながら説明してもらってより理解が深まりました。ジオパークから地球全体に関わる大きな話になって温暖化の深刻さを感じれました。大岩根さんのような様々な経験をされていたり知識や考えを持っておられる方のお話を聞くことで、自分の中で新たな考え方が生まれました。

 ・地域資源を洗い出して、経済につながるもの、こと、やらなきゃいけないことを整理していこうと思いました。それはどの土地でもある宝探しみたいでわくわくしながら聞きました。

おしゃべりタイム、全体を通して

・春から鳥取を離れますが、あらためて鳥取や鹿児島といった地方には東京にはない魅力があることを昨日・今日と感じました。また多くの経験・スキルを高めたうえで、そうした地域に戻りたいと思いました。

 ・楽しい時間を過ごさせていただきました。すぐにはみなさんのようなアクティブな活動はできないかもしれませんが、できることから少しずつ活動を広げていけたらと思います。

・学生の考えに触れられて刺激をもらえました。

・大岩根さんを含めて、専門的なことから地球という広い範囲で視野を広く持っていてすごいと思いました。

・普段触れていない視点(地質・地形)がとても新鮮だったことと、楽しめる視点に出会えたこと、今、すんでいる場所やこれからすむ場所を観るキッカケになりました。知らない世界をのぞくことは楽しい。

・視野を広くすることが必要かなと全体と通して感じた。また、このような会に来ることが今までなかったので良かったと思う。

・ジオパークは単にその地域の自然を紹介するだけでなく、他の人との対話の機会を作ったりと様々な用途があると感じました。

主催・共催

主催:鳥取大学、鳥取県立山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
共催:山陰海岸ジオパーク推進協議会
  

最後に本ページの担当課    鳥取県生活環境部山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
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