
昨春、鳥取県林業試験場が開発した「スギ厚板耐力壁」及び協同組合レングスが開発した「CLT耐力壁」が共に壁倍率の国土交通大臣認定を取得しました。
 それらを使用した建物の構造見学会を平成30年1月23日(火)、当場において開催しました。
 当日は、県内外の建築・林業・学会・行政関係者など約130名の方々が参加し、講堂でのオープニング・セレモニーの後、足場が組まれた屋内試験棟の内部を巡り、開発に携わった研究者から特徴などの説明を受けながら、県産材をふんだんに使用した耐力壁やトラスなどを見学しました。      
 その後、各構造物や建材についてのプレゼンテーション、続いて中規模建築のワークショップが行われました。
 

   建築中の「屋内試験棟」      来場者に説明する当場研究員
 

 プレゼンテーション会場の様子     トラス構造などを熱心に
                         見学する来場者
 当日は寒中にもかかわらず、全国から多くの方にお越しいただきありがとうございました。今後とも鳥取県林業試験場をよろしくお願いします。
 
 
           当日お配りしたもの>>>
■ 建築概要
  建物名称 :鳥取県林業試験場屋内試験棟(仮称)
  工事期間 :平成29年10月17日(火)~平成30年2月23日(金)
  構造規模 :木造平屋建
  延べ面積 :89.18平方メートル 
  所要室  :屋内試験室、恒温恒湿機械室   
 
  
  木材使用量:30.89立方メートル
                                                   屋内試験棟完成予想図 (正面)     
■ 使用する主な県産材                 
  ◇耐力壁                                     
  ・鳥取県産スギCLT耐力壁 厚36mm 壁倍率3.3倍
  〈協同組合レングス〉
  ・鳥取県産スギ厚板耐力壁 厚30mm 壁倍率2.2倍
  〈鳥取県林業試験場〉
  ・構造用合板(ヒノキ)耐力壁 厚12mm 壁倍率2.5倍
  〈株式会社 日新〉
    ◇屋根トラス
  ・上弦材・束材 LVL〈株式会社オロチ〉
  ◇内装材
  ・鳥取県産スギ無垢板「とっとり杉ごころ」厚9mm 
  〈鳥取木材協同組合〉
        CLT:直交集成板、 LVL:単板積層材
■耐力壁の使用箇所
 
 
■見所
 

■当日の資料
 資料1 >>>
(PDF 1482KB)   
 資料2-1>>
(PDF 2078KB) 資料2-2>>
(PDF 1671KB) 
 資料3-1>>
(PDF 1183KB) 資料3-2>>
(PDF 1287KB)
    
        
            | 〔主催〕 鳥取県農林水産部 森林・林業振興局 ◇林政企画課 ◇県産材・林産振興課 ◇森づくり推進課
 ◇林業試験場
 〔共催〕 日本木材学会地域木材産業研究会
 〔後援〕 木づかいの国とっとりを実現する会、
 (地独)鳥取県産業技術センター
 (公社)日本木材加工技術協会中国支部、鳥取県木材工業研究会
 〔協力〕 鳥取県木材協同組合連合会、(協)レングス、(株)オロチ、
 (株)日新、(株)尾崎
 
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            |  林業試験場では本年度、燃焼性を確かめる燃焼試験機や、強度などを測定する実大試験機など新型の試験機器を導入し、CLT、LVLなど品質の確かな県産材の製品作りのためのオープンラボ機能を強化し、実用技術の協働開発拠点化を目指します。  |