平成28年9月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
これより、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
本議会に提案いたしました議案は、
予算関係 4件
条例関係 5件
その他の案件 8件 の 合計 17件であります。
それでは、議案第1号 平成28年度鳥取県一般会計補正予算について、御説明いたします。
まず、安心・安全のまちづくりであります。秋雨前線に伴う大雨により、今も鳥取市鹿野町岡木で避難されておられます皆様に心よりお見舞い申し上げます。大雨のみならず、台風10号で堤防決壊や浸水など深刻な被害を生じたことに鑑み、浸水想定区域の見直しやシミュレーションを実施するとともに、塩見川、由良川などの河川改修を進めます。また、岩美道路、倉吉道路をはじめインフラ整備の一層の進捗を図るほか、落石事故に備えた対策を講じます。
また、相模原の痛ましい事件の教訓に基づき、社会福祉施設の入所者等の安全を確保するため、緊急防犯対策を行うとともに、措置入院解除後のフォロー体制を構築し、災害時の安全な避難対策を講じます。
熊本地震の教訓を踏まえ、住宅・建築物の耐震化助成を拡充するほか、乳幼児用安定ヨウ素剤備蓄等の原子力防災対策を推進します。さらに、有床診療所等へのスプリンクラー設置、病院等の施設整備を進め、高齢者のための自動車安全運転装置の購入支援、特別支援学校のエアコン更新など、県民の安心・安全の基盤づくりを強力に進めます。
次に、地域産業の活性化と雇用の充実につきましては、畜産クラスター事業の推進、香港等への輸出に向けた食肉センター整備等、本県畜産の競争力強化を図るとともに、産地パワーアップ事業や鳥取型低コストハウスなど野菜・果樹の生産施設等の整備を支援します。
また、高性能林業機械の導入や路網整備支援などを展開し、キジハタやマサバなどの種苗量産に向けた施設整備や、アユ漁などに深刻な影響を与えるカワウに対する緊急対策を講じます。
さらに、県内企業の生産性向上に向けた設備投資等への支援を強化するほか、国際情勢の動向を踏まえ、県内中小事業者が行う新しい商圏拡大・需要獲得のための取組を支援します。
併せて、県内雇用の充実を図るため、保育士確保に向けた貸付金上限額の引き上げ、県外学生のインターンシップなどの施策を積極的に投入します。
次に、元気づくりの展開につきましては、登山道、展望台・休憩所整備など大山隠岐国立公園のナショナルパーク化に着手するとともに、本日、議員、県民各位の御協力のもと就航の日を迎えることとなりました香港航空米子香港便や10月23日にLCC化されますエアソウル就航を契機とした海外での広報宣伝、鳥取砂丘コナン空港の空の駅化、境港のクルーズ船受入れ機能強化を図るなど、観光・経済の拠点化を進めます。
また、県内企業の女性活躍に向けた取組を支援するほか、移住者向けの空き家確保など、元気づくりの展開を図ることといたします。
以上を計上しました結果、今回の補正予算の総額は 281億2千万円余となり、補正後の予算総額は、3,861億2千万円余となるものであります。
次に、条例関係について御説明申し上げます。
まず、議案第17号 鳥取県支え愛交通安全条例の設定につきましては、あいサポート運動の発祥地である鳥取県の精神を生かし、障がい者、高齢者、子ども、自転車利用者をはじめ、交通安全に向け社会ぐるみの活動を進めようとするものであります。
議案第5号 鳥取県税条例の一部改正につきましては、電気自動車や水素自動車などの税制優遇措置を講ずるとともに、法人県民税法人税割超過課税を平成33年度まで延長しようとするものであります。
議案第7号 鳥取県犯罪のないまちづくり推進条例の一部改正につきましては、事業者が防犯環境整備に協力するよう努めることとするとともに、防犯カメラ活用時の配慮等について定めることとしました。
以上、本議会に提案いたしました諸議案につきまして御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。