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知事定例記者会見(2011年2月10日)

平成23年2月10日(木)午前10時~
 県政記者室(県庁3階)

(報告事項)


(質疑事項)

  

録画配信 知事記者会見動画(約63分) ※MPEG4形式

  

1 豪雪に対する緊急国要望について 

●知事

 皆さん、おはようございます。まず、雪の関係がありますが、小康状態ではございますけども、まだまだ警戒が必要な状況かと思います。一昨日は東京の方に上京いたしまして、雪害対策を、関係の新潟県などとともに求めて、政府や政党の方へと要請活動をしてまいりました。

 鉢呂雪害対策委員長さん、さらに自民党の石破政調会長を始めとした政界のかたがた、さらに政府関係者、池口国[土]交[通副]大臣などに要請活動をしてまいりました。基本的に国の方でも今回の雪害対策、応援をしていくと、特別交付税も含めた応援についてのお話を順次いただけたところであります。




2 国道482号通行止めに伴う米子自動車道無料通行措置について 

●知事

 ただ、まだ雪の被害の状況が続いておりまして、今、若干深刻化しておりますのは、これは鳥取県内というよりは岡山県の問題でもあるんですが、米子から岡山の方を結ぶ482号線という国道があります。この国道は、岡山県そして鳥取県が管理をしているわけでありますが、大山から蒜山に向かうところがございます。大山の江府[町]から行きますとその峠を越えて、そして蒜山の方へと降りて行きます。

 その県境から、それから蒜山に至る途中のところが通行不能状態が続いております。これは岡山県側に我々も確認をさせていただいて求めているんですけども、当面、復旧の見通しがないということが言われています。

 実は、この482号線、鳥取県の西部地域などに行くときに、いわゆる下道、一般道を走る時は必ず通らなければいけないところであります。県境を越えたあとは、国道と県道と2つ道路があるんですけども、県境から向こう側の岡山側の方は、実はボトルネックでありまして、ここが動けないと県境を越えて鳥取側に岡山から入ってこられないということになります。

 その関係で、先般NEXCO西日本と私ども鳥取県で[災害時相互協力]協定を結びました。この協定に基づきまして、代替路として米子自動車道を一部無料で通行させてくれないかと、こういう申し入れをいたしました。それで、今協議中でございますが、岡山県とも連名で要請書も出させていただきました。

 NEXCO西日本の方では現在検討中だということだと思いますけれども、先般の協定もございまして、実際に通行が不能になって代替路がこれ以外にないと、実際には、今、かなり遠回りの迂回路を紹介しています。現実性に欠けるところもございまして、そういうことであれば、むしろNEXCO[西日本]さんの協力を得て高速道路にはなりますが、無料で代替路として通行をさせてもらえないだろうかと、これを現在緊急に働きかけたところでありまして、出来るだけ早く、そういう代替措置を適用していただきたいというふうに考えております。

 現在、前向きな検討をいただいているというふうに理解をいたしておりますが、最終的なご判断まではいただけておりません。ただ、一般[国]道482号線が事実上、封鎖された格好が続いておりまして、雪崩の危険もあるということで、回復の目途がない状況が県民生活に支障を及ぼしたらいけませんので、その辺の今、調整をさせていただいているというところであります。




3 白砂青松復活ボランティアについて 

●知事

 それから、雪害の復旧関係で[白砂青松復活]ボランティアの募集を、今かけております。2月19日、20日でございますが、現在までのところ、すでに200名を超えるような応募がございまして、大変に感謝申し上げたいと思います。

 さらにボランティアで来られたかたがたに、こういうことがあるのかなと思いましたが、[とっとり]バーガーフェスティバルの実行委員会が動かれまして、名物バーガーを炊き出しの替わりに提供したいというお話がきたり、地元の飲食関係の皆さんの方でそういう食事などの提供をしたいと、こういうありがたいご協力のお話もいただけるようになっておりまして、だんだんと輪が広がってきております。

 もちろんバーガーは、そんなに何百個も作って売るわけではございませんので、ごく限られた数だと思いますけども、そういうように今支援の輪が広がってきているわけであります。応募の状況も、九州の熊本とか、四国の徳島とか、県外へも広がってきておりまして、本当に温かいお気持ちに感謝をいたしております。

 さらに県民のかたからご提案が寄せられまして、丸太アートの材料として使ってみてはどうかというお話もございました。これも今、関係者に調整をさせていただいておりまして、我々としてはそういうご提供もぜひやっていきたいと、他にもいろんな、こんな用途があるじゃないかというようなお話があれば、お受けをしていきたいというふうに考えております。




4 米子自動車道無料化社会実験に伴う観光誘客キャンペーンについて 

●知事

 それから、雪の被害が風評被害も絡めまして、観光関係などに広がっている点につきましては、一昨日、東京のJTB本社を訪ねて田川社長の方にもご協力をお願いをいたしました。

 その際にもご紹介申し上げましたけれども、この14日から来月にかけまして5週間にわたり鳥取県のお宿でお泊りいただいた場合には、毎週毎週、100万円相当のプレゼントが当たりますよというキャンペーンを始めることにさせていただきました。松葉ガニとか、鳥取和牛だとか、そういうもの、さらには雪害の関係のある野菜だとかも含めた詰め合わせなど、いろいろと準備をさせていただいて抽選をしていこうということにいたしております。

 ぜひこのような対策を通じて、県内が元気に雪害から甦っていくように、私としても全力を尽くしていきたいと思っております。




5 鳥取和牛オレイン55について 

●知事

 鳥取和牛ということなど、食のみやこ花盛りだと思います。昨日は、石田純一さんにも来ていただきまして、東京の有名なホテルでその発表会をいたしましたが、「鳥取和牛オレイン55」という新しいブランドを立ち上げることになりました。これは、2月15日から一般に売り出す、流通へ乗せていくということにいたしております。

 食肉関係者とか、農業関係者が一丸となって新しいブランドを立ち上げようということでございます。「気高号」という幻の名牛の子孫であって、オレイン酸が55パーセント以上含まれるものだという要件を満たした場合に限り、ということでございます。

 昨日も東京で訴えましたけれども、計算してみますと、全国の牛1,000頭に1頭しかないという、そういう貴重な、そういう健康的であり、おいしいというものでございまして、東京での試食も交えた発表会は参加者の皆さんから非常に好評をいただきました。

 石田純一さんも絶賛されまして、今まで但馬牛だとか、そういうのは聞いていたけれども、鳥取の和牛は知らなかったと、これは本当においしいというふうに太鼓判を押していただきました。この14日には鳥取市内におきましても県内向けの「鳥取和牛オレイン55」の発表会をさせていただくことにいたしております。

 さらに全国豊かな海づくり大会もございまして、「とろはた」という、新しいハタハタのブランド、これも東京デビューを今月の26日にしようということで計画をいたしております。




6 全国豊かな海づくり大会ボランティアセンター開設について 

●知事

 その全国豊かな海づくり大会でございますが、3月4日にボランティアセンターを立ち上げることにいたしております。これは、県民皆の手で温かくお迎えをしようということでございます。

 大きな行事でありますので、いろんな仕事があるわけでありますけども、そういうところにボランティアの皆さんにも活躍していただいて、県民皆で作り上げる海づくり大会へとしていきたいと考えております。




7 米子自動車道の無料化実験区間への編入等について 

●知事

 昨日、私どもの方にも、正式に朗報が入りました。今回東京に行ったときも国[土]交[通]副大臣にもお願いをしていた件でありまして、今年に入っても4回ぐらいですね、我々鳥取県からも要望活動をしておりました米子自動車道の[高速道路]無料化[社会]実験区間への編入でございます。

 今回、いろんな国会議員のかたがただとか、政府の皆さんにもそうでありますが、ご協力、ご支援をいただきまして認めていただいた格好になりました。地元としては、念願でありましたので大変に歓迎すべきことだと考えております。

 これは観光だとか、産業面に大きく寄与するものだと思います。ただ、あくまでも社会実験でございますので、弊害があるかどうかをみるという要素もございますので、そこは慎重に国の方で責任を持ってフォローをしていただきたいというふうに考えております。

 私どもとしては、この無料化で交通量が増えてくると見込まれます。それをまた材料にしまして、米子自動車道の4車線化をめざして、さらに国への働きかけ、NEXCO[西日本]への働きかけをしていきたいと思っております。

 併せて、県内の公共事業の整備計画につきまして、昨日内示がございました。我々がかねて伺っていたとおり、駟馳山バイパス、それから鳥取西道路の一部区間、さらに[山陰道]東伯-中山間の先の名和インターチェンジの間、これを25年度供用するということが明記をされた直轄事業計画が示されました。これも歓迎すべきことだと思います。東伯-中山道路は2月27日に開通式を迎える運びとなりました。関係者のこれまでのご支援、ご協力の賜だと感謝をいたしたいと思います。




8 米子自動車道無料化社会実験に伴う観光誘客キャンペーンについて 

●知事

 そういうようなことでございまして、我々としても、この道路の活用ですね、米子[自動車]道の無料化も含めてやっていく必要があると思います。今、雪害の問題もあることを念頭におきますと、観光キャンペーンを米子道の無料化を念頭において仕掛けていきたいと思います。6月から秋にかけまして、元気な鳥取県、ゲゲゲのふるさと鳥取県を関係の地域へと呼びかけをしていきたいと思います。

 東伯-中山道路もできます。それから、米子道が無料化されます。そして、今回、鳥取自動車道24年度供用開始ということで、これも事業計画が示されたわけでありますが、こういう道路があります。これもほとんど開通をしています。

 従いまして、従来と違いまして、例えば、大阪から来て米子道無料道路を通って、そして、東伯-中山間の山陰道も含めた快適な旅をしていただきまして、鳥取道から関西へと戻っていただくと、このようなことができるようになると思うんですね。

 従いまして、こういう県内の大周遊ルートが無料区間を含めて可能になる、その辺に力点をおいてキャンペーンを仕掛けていこうと思います。これは、無料だからこそ、沿線を存分に楽しんでくださいと、例えば、琴浦グルメストリートのように、今スイーツを売り出しています。こういういろんな沿線を楽しみながら、気ままに旅ができますよと、そんな提案を、ゲゲゲのふるさと鳥取県から行っていきたいと考えております。

 このキャンペーンの仕込みをして、そして、キャラバン隊を関係地域、中四国だとか、関西などへ派遣をしていくということにしていきたいと思います。先般、JTBさんの方にも協力してほしいと呼びかけをさせていただいて、首都圏での商品造成についてもやっていこうと、協力していこうというようなお話しをいただけたところであります。




9 ガイナーレ鳥取と協働した取組について 

●知事

 それから、このような大交流を引き起こす材料として、ガイナーレ[鳥取]のJ2加盟が活用できると考えております。いよいよ3月6日に徳島ヴォルティスと一戦を交えまして、これがデビュー戦になります。それから、その翌週には鳥取[市]の[とりぎん]バードスタジアムでの試合があるということになります。

 3月6日にJ2の開幕戦が始まる前に、ガイナーレ鳥取と我々鳥取県とで包括連携協定を結ぼうと考えております。具体的には、ガイナーレ鳥取のチーム自体をとっとりふるさと大使に任命をさせてもらおうと思います。

 それから、交流人口が増えてくるということを見越しまして、アウェーでの試合の時に、次は鳥取で試合がありますよ、ぜひ見に来てくださいねと、そういうブースを向こうで設置をしたり、地域によっては特産品を持って行って売るということもあってもいいと思いますし、ツアーとして鳥取を訪ねてもらおうと、そんなツアーもあり得ると思います。

 こんなようなJリーグを活用した交流観光などにつきまして、連携協定を結ばせいただきたいと思います。もちろん、県内でのスポーツクラブ、サッカー教室、そうした支援だとかも盛り込ませてもらいまして、包括的な連携協定をガイナーレ鳥取という、今回J2へ上がるチームと結ばせていただきたいと思っております。




10 シンポジウム「TPP参加を考える」について 

●知事

 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)でございますが、これも非常に切迫した課題になってきております。国会での党首討論もございました。大きなテーマにもなり始めています。これについて、我々としては、県議会でも議決がありましたが、まずは、その不安を持ってる農業者の皆さんなど、そうした関係者の不安が払拭されるような対策としてどんなものがあるのか、そんな議論もきちんとした上で、慎重な検討をすべきだと訴えかけております。

 この20日には、県内での大会を開こうということがございまして、私も出席をさせていただきたいと考えておりますし、3月5日には、全国レベルでのシンポジウムを行うことになりました。私も地方の知事代表として招待を受けまして、私なりの意見を申し上げていきたいと思います。この全国レベルでのシンポジウム[TPP参加を考える]には経済界の代表だとか、それからJAの代表者だとか、そうしたさまざまな立場のかたが入って討論会を行うという設定になっているそうであります。

 議会中ではありますけども、TPPという非常に重要な課題でありますので、私も出席しようというふうに考えているところであります。




11 2月県議会について 

●知事

 いよいよ来週からですね、鳥取県議会、定例の2月県議会が開催をされます。県政の重要な課題を話し合う舞台であります。私と県議の皆さんにとりましては、この任期最後の県議会になります。正々堂々と論戦を行いまして、そして、県民の皆様のために、よい議論をして、総括をしていきたいと考えております。

 考えてみれば、非常にこの議会を繰り返してまいりましたけども、今の私の県政なりの県議会のスタイルもできてきたかなと思います。今議会では、緊急性のある雪害とか、緊急雇用経済対策などを中心とした議論になろうかと思いますし、暴力団対策の[鳥取県暴力団排除]条例を提案したり、さらに、これは将来に向けた大きなテーマになると思いますが、鳥取環境大学について、1つの区切りとして議論を行っていく場にもなろうかと考えております。

 県民の皆様にも、県政にぜひ関心を持っていただきたいと思います。私も最後の県[議]会というふうに心得まして、誠実に議会の場に立っていきたいというふうに考えております。私の方からは以上です。


○共同通信 仲嶋芳浩 記者(幹事社)

 それでは質問がありましたらよろしくお願いします。




12 シンポジウム「TPP参加を考える」について 

○共同通信 仲嶋芳浩 記者

 TPPの全国規模のシンポジウムというのは、これは鳥取県内で開催されるということなんですか。


●知事

 東京の[日本]プレスセンター[ビル]で開催されます。これは、全国団体が主催をされるわけでありますが、メンバーを見ますと、いろんな立場のかたを呼ぼうという趣旨のようだなというふうに拝察をしております。まだ、主催者のかたと具体的に会議の進め方などを意見交換したわけではありませんが、時期が時期でありますので、ぜひ、参加をして、地方の立場を訴えかけていきたいと思います。




13 国道482号通行止めに伴う米子自動車道無料通行措置について 

○共同通信 仲嶋芳浩 記者

 国道482号の関係なんですけど、これは、今、おっしゃっていた米子自動車道と並走するような形で。


●知事

 ええ、ちょうど並行しています。それで、一般道に入る車も、実は多いです。482号線、元々交通量も結構ありまして、規格も結構いいですからね、走る車も多いんですが。それと並走してございます。

 今、我々の方でNEXCO[西日本]さんにお願いしているのは、最低限の区間でいいと思うんですね、江府インターから蒜山インターまで、この区間、それでも結構距離は長いんです。峠を越えて向こう側まで行きますんで距離は結構長いんですが、この区間を代替路として開放してくれないだろうかと。

 かつて、山口県で土砂災害があったときに、一般道が通行不能になりまして、その高速道路を開放して代替路として使った例があります。それを念頭におきまして、NEXCO[西日本]さんと先般、[災害時相互協力]協定を結ばせていただきました。

 ちょっとやっかいなのは、岡山県側がまだ協定を結んでないもんですから、個別の話ということになりますが、我々としては、その協定の趣旨もありますので、ぜひ、開放していただけないだろうかと考えております。NEXCO[西日本]さんからは非常に、真剣に検討していただいていまして、我々としてはできるだけ早くやってもらいたいと申しておりますので、スピード感をもって動いていただけるんじゃあないかなと思います。


○中国新聞 円山文雄 記者

 岡山県のこれの見通しというのは。


●知事

 ええ。岡山[県]とNEXCO[西日本]さんの協定はまだ、整理がついていないと先般、おっしゃっていました。ただ、やる方向でいろいろ調整されているんじゃないかなという受け止めはしていました。ただ、山口県もNEXCO[西日本]の道路を使って、無料開放で代替路を使いましたけども、それは別に協定があったからやっているわけではないと。だから、協定がなくとも応じていただける余地はあるだろうと思います。

 今回、開放してもらおうとしている区間は江府インターからでありますから、当然、鳥取県側の区間も開放してもらわなきゃあいけません。だから、我々は岡山県と今、連名で、昨日、遅くなったかもしれませんが正式に文書で申し入れもしております。その前から働き掛けを始めておりました。


○中国新聞 円山文雄 記者

 申し入れしたのはいつですか。


●知事

 正式には昨日ですね、我々としては可能性の打診はしてきておりました。岡山県側よりも実は鳥取県側の方が痛痒を感じるところが多いと思います。要は入口のところをふさがれた格好になっていますので。


○山陰中央新報 太田満明 記者

 米子道が無料化になればいいんですよね。


●知事

 米子[自動車]道の無料[化社会実験]は6月以降の話ですので、予算が成立して、システムが整った上で無料開放するというのが、国[土]交[通]省の昨日の内示でした。


○読売新聞 野口英彦 記者

 今回の申し入れは、いつ頃、今回の無料開放はいつ頃実現するという見通しなんでしょうか。


●知事

 いや、それは早ければ今日以降ですよね。


○中国新聞 丸山文雄 記者

 今日以降。


●知事

 ええ、それは。だから、やっぱりこれは一種の災害ですから、我々の気持ちとしてはスピード感をもってやってもらいたいという気持ちで申しています。


○中国新聞 円山文雄 記者

 実現可能?


●知事

 それは、ことは災害ですからね、災害代替路ですから、それはスピード感をもってやっていただきたいなと思っています。期待しております。岡山側も同調して、昨日、連名での申し入れをさせてもらいました。そこは後で、また、道路関係から、ちょっと状況の報告をさせてもらいます。


○毎日新聞 遠藤浩二 記者

 いきなり申し入れたというよりか、前々から打診してたから、このようなスピーディに。


●知事

 昨日から、いや、もうこれしかないかなと、昨日、昼の段階ぐらいから私も入って、東京に行きましたけれども、電話でいろいろ相談をしておりまして、ちょっとポイントになるのは、今は復旧の見通しが立たないということです。

 それは、もちろん雪でふさがれているということもありますし、それから雪崩の恐れが否めないということがありまして、岡山県側としては復旧の目処は、今、立たないと、明言をされていますので、そうすると、我々はちょっと兵糧攻めにあうようなかたちになりますのでね、ぜひとも考えていただけないかなと。

 もちろん高速道路に乗ればいいんですけども、ただ、一般道路に対する代替路として高速道路を活用する可能性について、この度我々めでたく協定を結びましたので、その精神でNEXCO[西日本]さんお願いできませんでしょうかという、今、申し入れをしているところです。




14 米子自動車道無料化社会実験に伴う観光誘客キャンペーンについて 

○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 米子道の無料化に伴った周遊ルートのキャンペーンですか、具体的にはその時期とか、あと手法等はどういったイメージでお考えでしょうか。


●知事

 6月からキャンペーンを打とうかなと。これ、観光関係者とよく話し合わないといけないです。今まだ我々のアイデアでありますが、やはりその無料化の[開始]時期ぐらいを捉えて、分かりやすいですから。さらにこの2月27日から東伯中山道路も開通をしますので。山陰道の延長距離は、県内は5割以上がこれで開通したことになります。そういうことでいきますと、周遊性は高まると思います。

 鳥取[自動車]道もほぼ繋がっている状態でありますので、ドライバーとしては痛痒なく、周遊してもらえると思いますし、別に下道を走っても、観光してもらえますから我々としては、呼び込むということで、そういう周遊ルートができますよというような趣旨を込めたキャンペーンをしようかなと思っています。


○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 対象はやっぱり関西圏になってくるんでしょうか。


●知事

 関西、中四国、そうした車で、ドライブで行けるエリアを対象として重点的にやるのかなと思っています。


○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 キャラバン隊というお話もありましたけれど。


●知事

 それは6月にキャンペーンを打つんでしたらその前ですよね、キャラバン隊は。


○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 今現在の計画としては、キャラバン隊は旅行関係者とか、報道機関であるとかというところ。


●知事

 そうでしょうね。




15 鳥取市庁舎整備移転について 

○読売新聞 野口英彦 記者

 話題は変わりますけど、鳥取市役所の移転問題で、市の方が鳥取駅周辺の2か所を候補地として示しました。それで、バスターミナルとした場合、バスターミナル前の道路は県道であります。そうしますと、市役所の移転に伴って交差点の改良とか、道路の拡幅ということが必要になる可能性があると思います。それで、一義的にはこれは鳥取市の問題でありますけども、市役所の移転に伴って県が負担を求められることはないんでしょうか。


●知事

 それはちょっとまだ仮定の話で、正直まだ聞いておりません。ですから、何とも判断のしようがないと思います。いろんなやり方があります。例えば、分かりやすい例で言えば、JRの線路を跨いで我々が道路を造るとき、少し向こうの施設を触らなきゃいけないとか、あるいは市が市道やるときに我々の管理する河川をつつかなきゃいけないとか、そういうことがありますと、その場合には補償工事のようなかたちで原因者が負担する例があります。

 そういう例にあたるのか、あるいはまちづくり全体として本来やるべき道路事業としてのものなのか、その辺は個別に今までも判断してきていますので、我々としては、まずは昨日の自民党さんじゃないですけども、「提案するのはそちらでしょう」と。ちょっとこちらはどういうお話になるのかは聞いてみないと分からないと思います。

 いずれにせよ、前回申しましたけども、これは[鳥取]市政の根幹に関わるところだと思いますし、市民の関心も高いところでありますので、しっかりとした議論をして結論を出してもらいたいと思います。




16 米子自動車道無料化社会実験に伴う観光誘客キャンペーンについて(再質問) 

○山陰中央新報 太田満明 記者

 高速道路ができるのはいいんですけどもね、道の歴史っていうのは新しい道ができると古い道の方が廃れていくっていう歴史があると思うんですけども、どうしても高速道路が賑わうと、つい、今の国道ですよね、9号線の方が衰退の恐れっていうのが出てくると思うんですが、その辺に対する何か、今後あるんでしょうか。


●知事

 だから、要は高速道路の活用とかについて調査事業を、今、やろうとしてますし、それから先程申し上げましたこの周遊のキャンペーンの意図はまさにそこにあります。

 無料ですから、いくら降りてもらって、そこぶらぶらしてもらっても値段は変わらない。旅行者の負担はありませんので、むしろそれを活用して、我々は有利性がありますのは、無料区間が繋がれた、要は県内全線無料の高速道路ってことになりますんで、そういう都道府県は、そうあるもんじゃありません。

 そういうわけで、有利性がありますので、こうやって周遊しながら、高速道路で周遊しながら、歩けますよと、こんな観光地がありますよということを今後の重点課題としては売り込んでいくのかなと、そういう戦略です。

 先程キャンペーンも、6月からというのはあえて、米子[自動車]道ですね、無料化の時期に併せて、楽しみ方を観光客の皆さんに提案したいと思っています。


○山陰中央新報 太田満明 記者

 楽しみ方も、じゃ、パターンを出して。どこでも乗れますよと。


●知事

 そうです。それからあと、もちろんハード面でね、[案内]看板ですとか、いろんなことが必要になるかと思います。その辺は、我々も戦略的に臨んでいかなきゃいけないと思います。




17 除雪作業を担う県内建設業者について 

○日本海新聞 井上昌之 記者

 雪害の関係で、先日、県と市町村の意見交換の場があったと思うんですが、そこで、南部町長さんだと記憶しているんですけども、県内の建設業界の機材が減っていて、除雪に支障をきたしていると、こういうことを受けて、県内の業者さんに、優先的にその工事を発注するようなかたちで意思統一を図ってはどうかというような提案があったと思うんですが、今回の豪雪被害、実際、グレーダーという機械が足りないというような事実も指摘されているわけで、こういった考え方に対する知事のご所見を。


●知事

 はい。これは、全国的な問題ですね。先般も豪雪地帯の共同要請行動をやりました。東京で集まったのは新潟とか、長野とか、さまざまな地域でございましてね、それぞれの地域の事情はありますが、口を揃えて言いますのは、結局、業者が疲弊をしていて、それで雪かきの手が足りない、機材が足りない、これは全国的なテーマですね。これについては、政府与党の方も理解をしているような状況がございます。

 我々は、実は従来から地元事業者にやっぱりできる限り仕事をしてもらうのが、県内経済にとっては良いだろうというスタンスでやっておりまして、ぜひ、こういうことは徹底をしていきたいと思います。


○日本海新聞 井上昌之 記者

 制度みたいなものはあるんですか、今。


●知事

 今もあります。例えば、本店所在地が鳥取県内でなければ、入札に参加できませんとかというような入札資格などで、実際にはそういう措置を取っています。あと、実はロットが大きいのは、国の直轄事業でございまして、これも地元の事業者を使ってもらうように、働きかけをしてきております。これも、今回の経験も踏まえて、強めてまいりたいと思います。




18 県議会基本条例と知事の反問権について 

○日本海新聞 井上昌之 記者

 話は変わるんですけども、今、県議会自民党さんがホームページで議会基本条例の素案を公開して、県民の意見を求めておられます。その中で、議会の質問の在り方についての項目もありまして、知事にいわゆる、反問権という議員の質問に対して、その主旨について、知事が議員さんに確認すると、こういった手続きを盛り込んでおられるんですが、全国的にも幾つか、こういう反問権を設定した条例っていうのは、もうあるらしいんですけども、この反問権について、知事、何かお考えありませんでしょうか。


●知事

 反問権自体は大歓迎ですね。今、私は議場では発言を、言わば制限されている立場です。議事整理権は議長さんにありまして、議会側にあります。ですから、議会側の求めに応じたことをしていまして、[地方]自治法の関係もございまして、答弁者としておるわけでございます。だから、自由に発言することは、認められているわけではありません。今回、反問権がもし、認められれば、当然ながら、議事の活性化には貢献するんではないかなと思っています。


○日本海新聞 井上昌之 記者

 議論が活性化することは良いことだと思うんですけども、逆にその知事も答弁が上手なんで、逆に議員がやり込められてしまう場面も出てくるんじゃないかと、そういう声もあるように聞いているんですけども、どうなんでしょうか。


●知事

 そこは、やはり私は議場というのは、意見交換の場だと思っていまして、議論を封殺する場ではないと思います。そこは自分のエチケットとして、きちんとした意見を述べ、相手がたのご意見も聞き、どこに本来、県民や地域が求める結論があるのか、それを考えていきたいという姿勢でおります。

 これは、私自身のことでありまして、どの人もそういうことをやるかどうか分かりませんよね、前の[鹿児島県]阿久根市長さんが反問権を持ったら、また、別のことをされたでしょうから、そこはいろんなことが起こると思いますが、私は、そこは良識的に運営がなされるのではないかと思いますし、あと、議事整理権の議長の権限の中で、反問権を行使することになりますから、一定の節度は保たれるのではないかなと思っています。議会の根幹に関わるところでありますから、各会派間でも、よく意見交換をしていただいて、県民のための役に立つ県議会を作り上げていただきたいと思います。




19 岡山県との連携、協力について 

○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 NEXCOさんへの要請ですね、岡山県との連名だったということなんですが、岡山県との連携、知事、重視されておられまして、先程出た観光キャンペーンとか、あと、ガイナーレもひょっとしたら対象になるかもしれないですから、隣県、岡山さんとの協力体制、協力歩調というのは、ビジョンありますでしょうか。


●知事

 これは今まで以上に強化すべきでしょうね。岡山自動車道と米子自動車道と両方が無料化されました。ですから、ずっと岡山市内まで、山陰道が全線開通すれば全県的に痛痒なく行けるようになります。岡山側の人たちもそうだと思うんですね。むしろ1つの圏域として、鳥取側をローコストで活用することができるということでございますから、これも先方にも効果があることだと思います。

 岡山県とは実は共同キャンペーンを今までもやっていまして、現在も継続中だと思いますが、岡山と鳥取の観光地を両方回ることで初めて賞品が当たると、そういうキャンペーン[鳥取岡山湯めぐりビンゴラリー]も今やっていると思います。そういう、両方通じたマップ作りとか、これもすでにやっております。こんなことを、岡山県と一層強化していく契機になるだろうと思います。


○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 J2の舞台で岡山と鳥取、対決するという、何かありますか。


●知事

 これは盛り上がるでしょうね。おそらく山ほどファジアーノ[岡山]のファンが来られるでしょうし、こっちも負けずに行かなきゃいけないと。例えば、ニューヨークヤンキースとメッツの、サブウェイリーグと言いますけども、近いところでやるような、そういう戦いのように、1つの名物戦になると面白いなと思います。もちろんスポーツの世界でありますから、双方の盛り上がりという意味で期待できるんじゃないかなと思いますね。




20 地方自治法改正案について 

○読売新聞 野口英彦 記者

 総務省が地方自治法の改正案の概要というのを示したようであります。これについては、大規模施設を作る場合は住民投票をするとか、リコールの要件を下げるということが盛り込まれているようなんですが、知事の見解をお願いいたします。


●知事

 私は、あまり違和感はないですね。ただ、地方団体関係者には、もっとやることがいっぱいあるだろうと、今回の一括交付金の問題をはじめとしたことだとか、あるいは地方消費税、与謝野[経済財政政策担当]大臣が、「地方のことを考える者は1人もいない」とか、発言をされてたりしまして、結構、私の周りはざわざわしています。反発が強まっています。

 そういう意味で、地方自治法の改正は、内容的にそう問題があるものじゃないと思いますが、本当に分権を一気に進めるのであれば、出先機関の改革だとか、力を入れるべき課題はもっとありまして、とりあえず[地方]自治法改正は出しておこうかということであれば、ちょっと順番と言いますか、優先順位の問題が違うのではないかと、こんな議論が地方側では強いという印象があります。

 私自身は、住民投票の法制化だとか、それは1つのデモクラシーのあり方として考え得る選択肢だと思います。その辺は、違和感はありません。




21 消費税をめぐる議論について 

○読売新聞 野口英彦 記者

 消費税の話が出たんですが、消費税を福祉目的に目的税化するという、完全に目的税化するとなると、地方の財源の問題が出てくると思うんですが、知事は望ましいかたちというのは、どうお考えでしょうか。


●知事

 福祉の目的税化して、あと、地方交付税の原資としての部分はクリアしてもらえば、そう大きな問題はないはずです。ただ、問題は、今の国の議論の展開でありまして、これは自公政権時代からそうです。

 そもそも消費税の議論を、与謝野[大臣]さんが前からやっておられますが、その消費税の議論を持ち出したときに、なぜか年金の財源ということを強調するわけですね。与謝野[大臣]さんも国会で答弁されていましたけれども、消費税、目的税化しますと、その際の対象となるのは高齢者だとか、それから実は児童福祉、子どもの関係、子育ても入っていますと、このような答弁をされていました。

 だけど、自公政権時代は年金だということを盛んに言ったんですね。社会保障の分野で年金に限っては国費がオンリーの分野なんです。そこだけに特化して消費税の議論を展開したことに、我々はむしろ違和感を持っていました。

 他に、社会保障全体で言えば、高齢者だとか、それから、子どもの子育てだとか、そうした課題があるはずだと。その辺を入れますと、実は国と地方とは社会保障に対する負担はほぼ同じぐらいなものでありまして、単独事業なんかも考えれば地方側の持ち出しの方がおそらく多いです。ですから、消費税を引き上げて目的税化すれば半分だとか、半分以上は地方だというのは自然なのに、それをなぜか年金の議論でやっていたもんですから、おかしいじゃないかと我々これまで主張してきたんですね。

 それが、今度民主党政権になりまして、ついこの間ごろは、厚生労働省さんの方からですかね、急に、消費税の目的税化の対象には、子ども手当も含まれるんだとか言い始めています。子ども手当は、国でやれと我々言っていますので、その国でやると言った途端に、今度は、子ども手当の分に限って、子育て全般なんですけども、子ども手当の部分に限って、今度は消費税の引き上げの対象にするんだと、こんなような話でございまして、何か国家財政の側のご都合主義的な議論が展開されているんじゃないかなという印象があります。

 我々は、将来を見通して、こういう構造的な税とか、財政についての議論をしなきゃいけないと思うんです。それで、構造的に、社会保障関係、毎年1兆円増えるということであれば、それをどういうふうにしていくかということで、消費税の議論をしなきゃいけない。そうなりますと、年金だけでなくて、介護だとか、それから、子育てだとか全般の話をすべきものですよね。そうしますと、当然、国だけでなくて、地方の財源にも、この消費税のことは、議論に含めなきゃいけないなというのは、本来の成り行きだと思います。

 ですから、この与謝野大臣が、聡明なかたでいらっしゃいますのでいろいろお考えはあるんだろうと思いますけども、発言だけを捉えれば、地方への活用についてそれを言う人はいないというご発言は、我々としては当惑を覚えるというところであります。


○読売新聞 野口英彦 記者

 その年金改革に関しまして、様々な案が出ておりまして、保険料で賄うのか、税で賄うのか、あるいは、自営業者と会社員、公務員の扱いをどうするかと、出ているんですが、知事の考えられる、こう原理原則、プリンシプルのようなものがあれば、教えていただきたいと思いますが。


●知事

 私は、年金は基本的に、まず、一元化を目指すこと、それから、当然受益がありますので、保険料含めた負担について、整理をすべきだろうと思います。全部、税金でやるというご議論も、当然ながら今までも、政治の世界でありましたけれども、現実妥当な案っていうのは、これは幅広い議論をしていく必要があるだろうと思います。全部税金だというのは、正直あまり妥当しないかなと。

 今も、年金一元化ということをまず念頭においていただければ、厚生年金の問題にしろ、公務員の世界で共済年金っていうのはございますが、雇われる側と、雇う側の両方が負担し合うようなことになっています。こういうようなことを考えれば、年金制度を一元化して、そして、それについての負担のあり方を考えれば、税だとか、保険料だとか、その辺の一定の調和の中で、持続可能なシステムを考えていくというのが本来だと思います。

 せっかく年金の議論、社会保障全体、税も含めてという議論を始められるので、そうした将来を見通した、これがやりやすいとうことじゃなくて、将来を見通した議論をしていただきたいと思います。


○読売新聞 野口英彦 記者

 各党、各新聞社からさまざまな案が出でいますが、知事の考える中で、これが近いのではないかというようなことはありますでしょうか。


●知事

 今はちょっとそこまで詰めた考えは持っておりません。先程申し上げましたように、今あまりにも、国民年金だとか、他の年金制度との間の格差が大きすぎると。それで、果たして同じように働いているのであれば、同じような将来保障があってもいいのかなと。ただ、これ、難しいのは払い込んだ額との関係がありますので、その辺も評価をしながらの一元化というのは、こういう細工ごとが得意な日本人にとってできない相談ではないと思います。

 ぜひ、議論していただければ、自ずから一定の合理的な選択肢がいくつか見えてくるだろうと思います。今は、マニフェストにこう書いてあったとか、前こういうふうに言ったじゃないかとか、その辺が出発点になっておりますけども、むしろ、事の本質からもう一度、更の議論をした方が建設的な議論になると考えております。




22 名古屋市長選などと既成政党との関係について 

○時事通信 京正裕之 記者

 テーマを戻したいんですが、2月6日、名古屋でトリプル選があったんですけども、河村前市長が圧勝しまして、市議会もリコールされることになりました。それで、既成政党への不満という声もあるようですけれども、知事はその辺のことはどう考えておられますか。


●知事

 はい。既成政党に対する国民の不満と言いますか、不信感、そうしたものが今回の愛知県知事選挙、また名古屋市長選挙、[名古屋]市議会の解散投票に表れたと思います。これはやっぱり国として決定力を国会の場で持つ、それから政府も含めた行動力と言いますか、決断力、これが別に今の政権ということでなくて、かなり根深いかたちで国民に不信感が出始めていると、これは深刻な事態だと思います。

 国家としての機能を全うしようと思えば、こういう状況から国政も脱却してもらう必要がまずあるだろうと、それが今回の選挙の意味ではないかと思います。

 それから、次にご質問のあった私の知事選挙のことでありますが、私としては、県民党的立場でこの選挙戦を戦いたいと考えております。その意図するところは、県民全体の利益を図り、そして地域に対して答えを出していくためには、ある程度党派の中の議論ではなくて、党派という立場を離れた幅広い議論やその連携が必要だろうと考えております。

 そういう意味で、だいぶ悩みましたけども、今回は県民党的な立場でお訴えをさせていただきたいというふうに考えました。今、私のこうした考えを酌んでいただきまして、いろんなかたがたがそのために、じゃあ、後援組織をつくっていこうとか、それから選挙の戦い方のアドバイスだとか、いろんなかたちで、今、いただけるようになり始めました。

 ただ、名古屋とか愛知と違う、大阪と違うのは、私は既成政党をヒール(悪役)と言いますか、踏み台にしてやるような政治は、結局分断を招くと思います。むしろその既成政党は既成政党として国政の場で重要な役割を果たしていまして、そこの機能強化を求めたいというところぐらいであります。

 逆に、地域には地域のアジェンダがありまして、これを論じていくには党派を越えた立場の議論があっていいと思っています。そういう信念で県民党的立場を標榜させていただき、既成政党につながるようないろんな政治勢力がありますが、そうした政治勢力の関係者のかたがたとも、信頼感のあるコミュニケーションをやはりやっていく必要があるだろうと考えています。

 鳥取県は小さな自治体でありまして、財政力も豊かではありません。従いまして、自分1人で全て決着しようと思うと、これは県民益に適わないことになりかねないという思いもあります。名古屋[市]のような団体だから減税の議論ができると思いますし、名古屋[市]のような団体だから国の政党全部敵にまわしても名古屋[市]の人々に悪い影響は出てこない、そういう選択も可能かもしれません。

 私は難しいと思いますが、いずれにせよ混乱を続けている暇が鳥取県にはあるとは思いませんので、むしろ実を引き出す行動の中から県民の活力とか、豊かさを作りだすと、そういうところに当面は私は重点をおきたいと思っておりまして、今回は県民党的立場という選択をさせていただきました。




23 国道482号通行止めに伴う米子自動車道無料通行措置について 

●知事

 今、連絡が事務方に入りまして、本日午後3時から無料の通行を蒜山[IC]―江府[IC]間の米子自動車道で行うということをNEXCO西日本が決定をされました。私としては本当に感謝を申し上げたいと思います。これで安心して通行できると思いますし、岡山県の県庁の方でも、むしろ除雪だとか、雪崩対策だとか、そうした作業に専念していただけるかと思います。


○日本海新聞 井上昌之 記者

 NEXCOさんと各自治体が、そういうこの度鳥取県が結んだような協定を結んでおられるんですが、実際この協定に基づく、こういう開放というのは初めてだと思うんですけれども。


●知事

 ちょっと後で調べて確定的なお答をさせていただきたいと思います。山口[県]の例ぐらいだと思いますけどね。あれはでも協定はなしだったです。


○日本海新聞 井上昌之 記者

 協定はなしで出したパターンですから、確かこの協定を締結された自治体の要請に応えて、こういう形で開放するというのは初めてのケースじゃあないかなと思います。それは後で。


●知事

 後で、じゃあ。




24 名古屋市長選などと既成政党との関係について(再質問) 

○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 先ほどの延長になるんですが、既成政党との関係ですね、知事の今の発言を裏返しに捉えますと、愛知、大阪こう、ああいう首長さんのご判断というのは、既成政党をある意味こう敵としてみなすというか、そういってこう求心力を高めているような手法として感じられるということなんでしょうか。


●知事

 それはよくある政治手法ではあると思いますけども、仮想敵を作りまして、それで、支持率を上げると、そういう手法かなというふうに見えなくもないですね。もっと本質的な議論が本来はあるんだと思うんです。減税とかいうことであれば、非常に難しい課題でありますが、やはり真剣な議論をすべきだと思いますね。

 今回、私は住民投票とかがあって、今後において悪い影響を与えるとも思ってないんです。例えば、あの選挙を通じまして公明党さんがその減税構想にある程度賛成をしようかとか、大阪も同じような動きがあったりして、既成政党の中でも、要はそういう住民の意思が示されれば、それを踏まえた動きが起こりますので、こういう投票だとか、選挙の意味は当然あると思います。

 あると思いますが、私の政治手法としては、今回は選択しないということでありまして、むしろ混乱とか、対立を招いて、それが足かせになると。あるいは国とか、既成の政治勢力は国政にもつながりますので、そうしたところとの意思疎通が難しくなるとか、いろいろと弊害も出てくるだろうと思います。その辺を考えますと、自分なりに自省してみれば、やはり今回は県民党的立場というやり方で臨むべきではないかと思っております。


○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 知事の政治手法もですし、やはり鳥取県という小規模自治体という側面も、やはり当然ある程度混乱を招くというのは、小規模自治体だとなおのこと、そういった対立をあおる構図は避けるべきだという。


●知事

 やりにくいということですね、そういうことは。結局、財政的に、もう、国全部敵に回して、交付税なくても我々勝手にやりますわということができればいいですけれども、名古屋[市]だとか、そうした[地方交付税]不交付団体であれば可能だと思います。だからこそ減税の議論もできるわけでありまして、我々からみると、税源の偏在だとか、そういう本質論が抜けてるのに、何だろうかなという気はするんですね。

 ただ、デモクラシーですから、地域でいろんな議論が行われて、その議論の媒体として既成政党以外の新しい政党を地域でこしらえること、これは否定されるものではないと思います。ただ、後は、その運用の仕方ですね、使い方、既成政党を政治的パフォーマンスのために使うとかいうことは、かえって弊害が多くなるんじゃないかなと思います。今回どうなるかは1つの社会実験のような面もありますので、注目していきたいと思います。




25 電気自動車製造工場について 

○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 先日新年度の予算が発表になりまして、その中でも次世代産業、特にEV関連の事業を重要施策として上げていらっしゃいましたが、米子の工場も新年度に本格的に動き出すわけでして、そこに向けた期待感と、あと周辺の地元の関連産業への波及効果を1つ今後の課題というか、鍵になってこようかと思いますが、その辺のビジョン、どうお考えでしょうか。


●知事

 それは今回の予算の中にも盛り込ませていただいております。やはり経済的波及効果をどうやって出していくかも大事な要素になると思います。まずは、今立ち上げるところの問題がございまして、新規の産業創造、それから雇用につながる部分を、まずしっかりやる必要がありますが、併せて周辺の関連分野に良い影響を与えていただくような、そういう取り組みを強化していきたいと思っておりまして、今回も予算の中にその辺も盛り込ませていただいております。


○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 やはりその電子産業を集積した地域にとってもやはり大きい工場になってこようかと思うんですけども、そのあたりの取り組み強化というのも意識していますか。


●知事

 それは当然ですね。そこの辺も、いわゆるマッチングをする、協働でやっていく、その支援のメニューも予算の中に盛り込ませてもらっています。


○山陰中央新報 錦織拓郎 記者

 地域経済の活性化、活路を切り開くような存在になり得るんでしょうか。


●知事

 ええ。それは、本当に挑戦的なことだと思うんです。おそらく大きな会社だったらそんなことするかなというぐらいのことをやっていきたいという、そういう意欲を感じます。従来型ではない産業スタイル、ビジネスモデルを作ろうとしています。そういうものにぜひ期待をしたいと思います。

 当然ながら、それがヒットするかどうかということは当然ありますので、波及効果はその成功の如何にも関わってくるだろうと思います。関係者の方では、当然地元と連携していきたいということをおっしゃっていますので、我々としては期待を込めて予算措置も取ったということです。


○共同通信 仲嶋芳浩 記者

 よろしいですか。では、ありがとうございました。


●知事

 はい。どうもありがとうございました。