2010年5月7日

もしやこれはカブトガニの幼生!?

5月7日に一般の方からカブトガニの幼生らしきものを見つけたので見て欲しいと、謎の生物の入ったペットボトルを持って来場されました。5月5日に島根県の北浦海水浴場の波打ち際で遊んでいる時に見つけたそうです。

ペットボトル越しに見たところ、たしかにカブトガニのような形をしていました。しかし、顕微鏡で観察したところ、この生物はCaligus spというウオジラミの一種で魚に寄生する生物であることが分かりました。
ウオジラミ


では、カブトガニの幼生はどんな形をしているのか?
大学時代にカブトガニの研究をされていた山陰海岸学習館の和田年史博士にカブトガニの幼生の写真を送って頂きました。カブトガニとウオジラミを見比べると、カブトガニには尾が無く、ウオジラミには尾があるのが特徴です。残念ながら、カブトガニの幼生ではありませんでしたが、新たな発見はこんなところから生まれると思います。水産試験場ではいつでもゲゲゲな情報をお待ちしております。
カブトガニ

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000