鳥取県では、地球温暖化防止に向けてバイオディーゼル燃料(BDF)の利用・導入を進めています
。《参考資料:鳥取県庁におけるBDFへの取組み.pdf》 そこで、農業試験場では、本年度から「環境負荷軽減への取組み」として、
二酸化炭素を排出しない(注)BDFを農業用トラクターの燃料とする試みを県内で初めて行いましたので、その概要を紹介します。
(注):植物は、成長する過程で二酸化炭素を吸収するため、燃やしたときに二酸化炭素を排出しないものとして取り扱う「カーボンニュートラル」の考えに基づくもので、植物由来の燃料であるBDFも二酸化炭素を排出しない燃料として取り扱うものです。
1 実施期日:平成19年4月27日(金)
2 実施場所:農業試験場 試験ほ場
3 BDF資材:菜種天ぷら油廃油
4 トラクター:クボタ社製乗用型トラクタ 33ps 型式 ZLi33
5 作業風景及び結果等
(1)トラクター

(2)作業風景

(3)結果及び問題点等
◎燃費はやや悪いと言われているが、今回の試運転では耕運作業に必要な馬力は得られ、軽油と変わらない印象が得られた。
◎排煙が、調理中の食用油の強い臭いがした。臭いが強いので、長時間の使用は運転者への負担がかかる可能性が出てきた。
◎価格は100円/リットルで、免税軽油より割高となる。
◎県東部にはBDFを供給できる施設が少ない。
◎BDFの消費期限は2~3週間で、それ以上になると劣化が進む。
◎BDFは、使用し始めは調子がよいが、使用して行くにつれフィルターの目詰まり等不具合が生じることがある。
《農業試験場におけるBDFトラクターの稼働について》
BDFトラクターでの耕運作業は、来月中旬頃まで行う予定です。
ご覧になりたい方は、お気軽に御連絡ください。
作業日程や天候によって稼働状況に変動がありますので、御了解下さい。
《ご意見・問い合わせ先》
鳥取県農業試験場 水田基盤研究室
電話:0857-53-0721 FAX:0857-53-0723
E-mail:
nogyoshiken@pref.tottori.jp