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鳥取療育園(以下、当園)は鳥取県東部の一市四町(鳥取市、岩美町、八頭町、若桜町、智頭町)にお住まいで、発達に心配のあるお子さんや障がいのあるお子さんの相談や支援を行っている県立機関です。45年以上の歴史を持つ組織であり、そのミッションは「肢体不自由児及び発達に遅れのある児童に対して、日常生活動作の訓練、指導、相談等必要な療育サービスを提供することによって、それぞれの児童の適性に応じた育ちを支援する」ことです。
当園はミッション達成のため発達外来、医療型児童発達支援(きらり)、児童発達支援(エルマー)の3事業を進めており、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、保育士、児童指導員、心理療法士などがサービスに関わります。令和3年度の発達外来の新規相談者は150名を超えて2年度とほぼ同数でした。明らかな遅れとは言えないものの、育児についてのちょっとした気がかり・疑問など、の問いあわせも多数受けております。また、きらり、エルマーではそれぞれ身体発育や精神運動発達に懸念がある就学前のお子さんの発達支援、家族支援を提供し、就園・就学に向けた移行支援を丁寧に遂行しています。
令和4年度県西部に医療的ケア児等支援センターが開所されることに伴い、当園では、保育所・幼稚園、学校に通われている医療的ケア児等の後方支援看護を担うことになりました。そして、当園の専門職スタッフが出向く「鳥取療育園スタイル」で保育所等訪問支援事業(アウトリーチ療育活動)を本格的にスタートしたいと考えています。
当園では次代を担う大切なお子さん一人ひとりの育ちを応援するため、ご家族と手を携えて全力を尽くすつもりです。リハビリテーションスタッフはもちろんのこと事務方職員も含めて、短期的、長期的な視点を持ってお子さんとご家族に真剣に向き合って参ります。また、ご家族を含めてお子さん一人ひとりに対して人権に配慮したサービスが行われているかどうか、職員全体で絶えず検証していくつもりです。
新型コロナウイルスは遺伝子型を幾度となく変えて、最近はオミクロン株BA・1から派生型BA・2が流行のメインとなりつつあります。一方、ワクチン接種を2回終えた方は全国で8割近くとなり、3回目ワクチン接種率も40%を超えています。当園の多くの職員はワクチン接種を3回済ませており、「コロナに負けないプロフェッショナル集団」としてご家族やお子さんのご相談に向き合う態勢が取れています。
当園はお子さんやご家族への感染予防について細心の注意を払いつつ各種サービスを展開します。すなわち、新型コロナウイルス感染症という逆風に対してしなやかに対応する「レジリエントな組織」であることを目指したいと考えます。また、全職員が(1)マルチタスクな専門性を高めること、(2)地域生活移行支援の視点を深めること、(3)ニーズに応じたアウトリーチ活動を広めることの三点(高める、深める、広める)を今年度もお約束いたします。
県民の皆様におかれましては、わたしどもが提供するサービスに対して忌憚のないご意見をお寄せ下さいますよう、お願い申し上げます。いただいたメッセージを大切にして、体制整備や充実に努めて参りたいと存じます。
未来ある子どもたちの姿を皆で作り、育み、そして守るために取り組んでいきましょう。
令和4年4月1日
鳥取県立鳥取療育園 きらり☆アイランド 園長 稲垣 真澄