防災・危機管理情報


  

1 実証飛行の概要

(1)実施日時

・2月17日(火)<鳥取市飛行>13時16分から13時34分 約5.3kmのルートを1回飛行

・3月2日(月)<若桜町飛行>13時00分から14時47分 約3.0kmのルートを4回飛行(往復3回)

 

(2)実施内容

ア 鳥取市における実証飛行(興徳広場(用瀬町鷹狩)~桜づつみ河川公園(河原町曳田))
 離陸地点から目的地点までの間、なるべく最短距離となるルートを設定して、携帯電話等を搭載したドローンが、ルート上にある西日本旅客鉄道株式会社(以下、「JR西日本」)管轄の鷹狩踏切(因美線)と鳥取自動車道(姫路鳥取線)高津原トンネルの上空を横断する目視外による実証飛行を行った。
イ 若桜町における実証飛行(若桜町立若桜学園(以下、「若桜学園」)~若桜ゆはら温泉ふれあいの湯)
 約3km離れた山間地域の地点間を、非常用食品等を搭載したドローンが、カーゴ方式(専用ケースに荷物を収納して搬送)とウィンチ方式(ワイヤーロープで吊り下げて搬送)の二つの方法により複数回搬送し、荷物の受渡方法や飛行時の振動等の影響を確認する実証飛行を行った。

  

2 実施結果

(1)鳥取市における実証飛行

 ドローンの目視外飛行は、第三者の立入が少ない箇所を飛行することとされ、河川や農用地、森林等の上空を主に飛行しているが、災害の発生等で最短ルートによる飛行が必要となった場面を想定して、JR西日本と鳥取河川国道事務所の協力を得て、近畿及び中四国地域の都道府県では初めてとなる鉄道線路及び自動車専用道路の上空を横断する飛行を実施した。

 鉄道線路の横断では、JR西日本と飛行ルートや、飛行時の体制、墜落時の対応等を協議の上、列車が走行してないことを確認したうえで踏切上空を飛行するルートとした。飛行実施日にはJR西日本の立会監督を受け、飛行を実施した。自動車専用道路の横断については、事前に交通量が少ない時間帯を調査し、通過する時間帯を決定し、安全面からトンネル上空を飛行するルートを設定した。実施日当日は、踏切を横断中の歩行者が通行するまでの間、上空でドローンが待機し、通行後に飛行を再開したほか、自動車専用道路はトンネル上空を飛行する際に、安全面に最大限留意して実施した。

 

(2)若桜町における実証飛行

 離陸地点の若桜学園を物資搬送の配送拠点と想定して、学校から約3km離れた地点(若桜ゆはら温泉ふれあいの湯の駐車場)に向かって、食料品等の物資を複数回往復して搬送した。
 カーゴ方式では、地表から約50メートルの高度を飛行し、収納した荷物の温度・振動データを取得したが、特段の影響はみられなかった。ウィンチ方式では、約20kgと重量のある非常用物資を2回搬送したが、ドローンが空中で待機しながらピンポイントに荷物を下ろすことができた。

  

3 成果等

 実証飛行では、鉄道線路と自動車専用道路等の上空を飛行したことで、非常時のルートの選択肢が広がるとともに、ドローンの着陸スペースが十分に確保できない場所でも、物資搬送が可能であることが実証され、ドローンによる搬送能力の高さも確認された。
 一方、飛行にあたっては、事前に飛行地域の電波状況や鉄塔等の空域の障害物調査、道路の交通量調査、緊急着陸地点の設定、地域住民等との調整、鉄道線路及び自動車専用道路の管理者との調整等に多くの労力を要するとともに、飛行時の天候にも左右され、ドローン活用の留意点が確認された。
 
  

<参考>実証飛行のルート等

1 鳥取市ルート

 興徳広場から桜づつみ河川公園までの間、主に河川の上空等を飛行した。
 ドローン飛行ルート構築の知見を獲得するため、令和6年度の実証飛行では実施ができなかった鉄道線路の上空及び自動車専用道路の上空を横断する飛行を実施した。

・日時 2月17日(火)13時16分から13時34分まで(飛行時間は18分間)
・ルート 次の区間のルートの約5.3kmを飛行した。
【離陸地点】興徳広場(鳥取市用瀬町鷹狩)
【着陸地点】桜づつみ河川公園(鳥取市河原町曳田)
・運搬物 約1kgの衛星携帯電話及び関連機器
・実施本部 道の駅清流茶屋かわはら内の多目的室「福和田」(鳥取市河原町高福)
・実施協力 JR西日本、国土交通省鳥取河川国道事務所、鳥取市危機管理部危機管理課、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社鳥取支店、株式会社システムファイブ

 

<飛行ルート>

ドローン鳥取市ルート

※©国土地理院の地図をもとに作成

 

2 若桜町ルート

 若桜町立若桜学園の敷地から若桜ゆはら温泉ふれあいの湯の駐車場まで、主に山間部を飛行した。

・日時 3月2日(月) 13時00分から14時47分まで
・ルート  次の区間のルートの約3.0kmを飛行した。
【離陸地点】若桜町立若桜学園 敷地(八頭郡若桜町浅井)
【着陸地点】若桜ゆはら温泉ふれあいの湯 駐車場(八頭郡若桜町湯原)
・実施回数 ・テスト飛行 往復1回(機体に高性能カメラを取り付けて山間部の状況確認)
・カーゴ方式  片道1回
・ウィンチ方式 往復2回
・運搬物 約20kgの非常用食品(水、アルファ米)等
・実施本部 若桜町立若桜学園 校舎2階「情報処理室」
・実施協力 国土交通省鳥取河川国道事務所、若桜町総務課、株式会社システムファイブ

<飛行ルート>

若桜町ドローン飛行ルート

※©国土地理院の地図をもとに作成

 

3 飛行方法

国土交通省の許可・承認を受けて行うレベル3.5飛行(無人地帯の目視外飛行)

 

4 使用機体

・鳥取市及び若桜町のテストフライト

Matrice(マトリス)400〔最大積載重量6kg〕[DJI社製]

・若桜町(カーゴ方式及びウィンチ方式)

Flycart(フライカート)30〔最大積載重量40kg〕[DJI社製]

5 運航管理者

株式会社GEO(ジオ)ソリューションズ 代表取締役 藤井 達司

(本社:兵庫県西宮市、鳥取営業所:鳥取市賀露町)

  

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