令和７年１２月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
これより、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。
本議会に提案いたしました議案は、
予算関係 ５件
条例関係 ５件
その他の案件 ６件 の 合計１６件でございます。
なお、政府におかれましては今国会に総合経済対策補正予算を提出するとされておられまして、本県といたしましても、経済対策の効果を早期に実現するため、国の動きに即応し、早ければ今議会中にも更なる補正予算案を上程いたしたいと存じますので、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。
それでは、議案第１号 令和７年度鳥取県一般会計補正予算（第６号）につきまして御説明申し上げます。
まず、「活力あるふるさとづくり」についてであります。
山陰初の国際デイリー就航となる米子ソウル便の利用を促進しその定着を図るため、イン・アウト双方のプロモーションを強力に展開するとともに、大阪・関西万博で弾みがついた国内誘客につきましても、団体バスや個人客を支援しその拡大を目指してまいります。
また、来年５月の「日本植物園協会第６１回大会」、来年７月の「第６２回献血運動推進全国大会」へ向けてスタートを切るとともに、小中学生の学力向上を推進するため、専門家を交えました検討会議を設置するなど、基礎学力定着に向け学習指導の充実強化を図ってまいります。
次に、「安心・安全のふるさとづくり」についてであります。
かねてより、米子・境港両市とともに、立地地域との原子力安全対策等の財源格差解消を求めてまいりましたことに対しまして、中国電力から全国で初めてとなる立地地域に準じた財源交付を行う旨回答を得ました。よって新たな財源を計上し、両市にもその配分を開始することといたしたく存じます。
また、関係条例案の上程と併せまして、インターネット差別行為対策として被害者支援やリテラシー研修を行うとともに、拉致問題に関する更なる啓発事業を展開することといたします。
併せまして、小水力発電施設等の災害復旧支援、災害時の緊急車両・医療施設等への優先給油に向けた備蓄支援、議会棟別館の屋上防水改修などに着手いたします。
これらの事業費を計上いたしました結果、今回の補正予算は３２億８千万円余となるものでありまして、補正後の予算総額は３，７８３億円余となるものであります。
次に、予算以外の主な議案につきまして御説明申し上げます。
議案第７号 「手数料徴収条例等の一部改正」につきましては、日野川工業用水道の料金を計画的に引き上げるほか、県立病院の無痛分べん・先進的不妊治療に伴う新たな料金を設定しようとするものであります。
議案第１４号 「職員の給与に関する条例等の一部改正」及び議案第１５号 「義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例等の一部改正」につきましては、県人事委員会勧告に基づき職員給料表や期末・勤勉手当等について改正を行うとともに、教職調整額を段階的に引き上げ、「学級担任手当」など教員の処遇改善を図ろうとするものであります。
議案第１６号 「人権尊重の社会づくり条例の一部改正」につきましては、「情報流通プラットフォーム法」では十分対処できない県民の被害相談への実効性ある対応を図れるよう、インターネット上の差別行為に関する相談や支援、削除要請に基づく削除命令・公表・過料の導入などを行おうとするものであります。
以上、本議会に提案いたしました諸議案につきまして、御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。