教育企画研修課8月号

若手教員や教師をめざす大学生が、それぞれに学びを得た夏のセミナー

島根大学教育学部附属教師教育研究センターと鳥取県教育センターが連携・協力して行う「教員支援」と「人材育成」に向けた取組の一環として、2つのセミナーを実施しました。

【若手教員の育成】 山陰若手教員交流セミナー(8月8日)

このセミナーは、山陰両県の小・中義務教育学校の若手教員(採用5年目まで)を対象に、 交流を深めながら、学級経営、児童生徒理解、授業づくり等の悩みの解消と指導力向上を図る ことを目的に実施しました。

鳥取県から13名、島根県から4名の若手教員に、島根大学の学生・大学院生4名が加わり、 合計21名が集い、島根大学の山陰教員研修センターを会場に行いました。

【主な内容】
  1. パネルディスカッション
    • 代表者が、校内研究や日々の授業づくりなど、これまで取り組んで
      た指導実践について振り返り、感じていることや考えていること
      を発表し、質疑応答を交えながら全体で省察しました。
    • 授業づくりや子どもへの接し方で心がけていることとして、「笑顔
      で授業をすること」「授業後の子どもの姿をイメージすること」
      「対話をとおして課題を解決していくこと」「毎日学級の子ども全
      員に話しかけること」「子どもに任せる部分を増やすこと」等、考
      えを共有しました。
パネルディスカッション パネルディスカッション
  1. グループ別リフレクション
    • 各自が1学期を振り返り、授業や生徒指導、学級経営などで上手く
      いかなかった経験やうまくいった経験など「自分の気持ちが動いた
      瞬間」について、ワークシートを用いて考えました。
    • あるグループでは、担任している仲の良い2人の子どもが、急に仲
      が悪くなってしまったという出来事について考えました。子どもの
      気持ちや周囲の関わりなど、様々な質問をしながら原因や背景を探
      り、「子どもの思いは○○だったのかもしれない。」「自分が担任
      として大切にしていたことはこういうことだったのか。」等、新た
      な気づきを見出し、解決に向けた糸口を見つけていました。
 
グループ別リフレクション グループ別リフレクション

 

 

  1. 学びを生かした今後の展望
    • 1、2をとおして、自分が何を大切にしようとしていたのか、何が足りなかったのか、2学期からどのような実践につなげたい のか等、意見交換を行いました。

参加者の感想には、「他の教員の考えを聞くことができ、新たな気づきが得られた。」「自分の良いところや強みに気づけた。」「自分の課題を整理できた。」「これから取り組む意欲が湧いてきた。」といったものが多くありました。これまでの実践を振り返り、自分自身を見つめなおし、自分がめざす姿に向けた新たな目標を持つことができたようです。参加した若手教員の皆さんの教職への情熱を感じるセミナーとなりました。2学期からのさらなる活躍を期待しています。

【教師をめざす大学生等との交流】 とっとり未来教師セミナー(8月22日)

鳥取県で教師をめざす大学生等を対象に、教師の仕事や鳥取県で働く魅力、教師に求められ る資質などを、年齢の近い先輩教員からのアドバイスや参加者同士のグループ協議をとおして 学んでいただき、鳥取県で教師をめざす機運を醸成することを目的とするセミナーをオンラインで開催しました。近畿・中国・四国地方の大学から18名の学生が参加しました。

【主な内容】
  1. 先輩教師に聞く 教師の仕事って? 教師の魅力って?
    • 5名の教採アンバサダーが、教師の一日の生活、研修の様子や研
      修の魅力、教師の魅力、鳥取県の魅力、めざす教師像に近づくた
      めに今できること等について、スライドを用いながら、具体的に
      説明しました。
    • 参加者は説明を聞き、「英語の教師をめざしているが、どのよう
      な準備をするとよいか。」「学生のうちに読書や旅行をしておく
      とよいと話してくださったが、その理由を教えてほしい。」等、
      チャットを使って質問や感想を伝えていき ました。
  2. 座談会
    • 参加者が希望する校種ごとにグループをつくり、質疑応答したり、
      感想を交流したりしました。
鳥取未来教師セミナー
【参加者の質問例】
  • 教師の魅力は何ですか?         
  • どうして教師になろうと思ったのですか?
  • 鳥取県で教師をするよさは何ですか?  
  • 教師になるために必要な力は何ですか?
  • 学校での1日、授業や放課後の様子など、教師の仕事の様子を詳しく知りたいです。
  • 教師になるまでに、今のうちにしておくべきことは何ですか?

教採アンバサダーのみなさんが、教師をめざす参加者に熱意をもって思いを語り、様々な疑問にていねいに答えてくれました。その結果、全ての参加者にとって得るものがあったようです。参加者の感想を一部紹介します。

【参加者の感想】
  • 知りたいことを先輩教師のみなさんが真剣に答えてくれ、参考になりました。
  • 実際に働いておられるからこそ発生する苦悩などと、それに対する解決策をお話しいただけたのは、貴重な体験を聞くとてもよい機会になりました。
  • 鳥取の魅力や教師として働いたときのイメージができました。
  • 現役の先生たちからのリアルな声を聞くことができ、教師として必要な力や今のうちからやっておいた方がよいことについて知ることができました。
  • 教師の魅力について知ることができ、ますます教員になろうという気持ちが強まりました。
  • 研修がしっかりしていて、教師になってからも安心だと感じました。
  • 鳥取県の魅力についても教えていただき、このような雰囲気の職場で仕事ができるといいなと感じました。

参加者は、抱えていた不安を払拭したり、教師をめざす意欲を高めたりすることができたようです。このセミナーをきっかけに、一人でも多くの大学生に鳥取県の教員採用試験に向かっていただけるとうれしく思います。


最後に本ページの担当課
   鳥取県教育センター
   住所  〒680-0941
            鳥取県鳥取市湖山町北5-201
   電話  0857-28-23210857-28-2321    
   ファクシミリ  0857-28-8513
   E-mail   kyoikucenter@pref.tottori.lg.jp

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000