「鳥取県手話言語条例制定10周年記念 第10回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」
佳子内親王殿下 おことば
本日は、突然出席することができなくなってしまいました。皆様にお会いすることが叶わず、本当に残念です。今日のために用意していた内容を、ご紹介いただきます。
本日、「鳥取県手話言語条例制定10周年記念 第10回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」が開催されましたことを大変うれしく思います。
今回は、「手話パフォーマンス甲子園」が初めて開催されてから10回目という節目の大会です。この10年間、主催者や、高校生、ボランティアなど、多くの方々が心を込めて大会を支えてこられました。これまで大会を支えてこられた皆様に深く敬意を表します。私は、10年前の「第1回手話パフォーマンス甲子園」で、思いのこもった素晴らしいパフォーマンスを観て、とても感銘を受けました。その後も、出席した1つ1つの大会が、どれもとても大切な思い出として心に残っています。
本年の予選には、今までで最も多い69チームが参加しました。その中から選ばれた15チームの皆様、おめでとうございます。皆様が、今日のために、日々準備を重ねてこられた中では、嬉しいことも、大変なこともあったと思います。仲間と共に舞台を作り上げたことや、目標に向かって励んだ経験は大切な宝物になったのではないでしょうか。この後の手話パフォーマンスで、これまでの努力の成果を十分に発揮し、最高のパフォーマンスができるよう応援しております。
鳥取県は、10年前に、全国で初めて手話言語条例を制定しました。その後、手話言語を通じた共生社会を目指して、学校、職場、地域で、手話言語を普及するための様々な取り組みを行ってきました。9月16日から今日までの1週間は、「手話で広がるエンターティンメント」をテーマとして、様々な人が手話に出会い、誰もが楽しむことができるイベント「とっとり手話フェス」も開催されています。
様々な取り組みやこの大会を通して、手話言語や、きこえないこと、きこえにくいことに対する社会全体の理解がさらに深まり、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そして、これらがあたりまえになることを願っています。
終わりに、手話パフォーマンスをきっかけにできた交流の輪がますます広がっていくことを、また、この大会が皆様にとって素晴らしい思い出となることを願い、私の挨拶といたします。ありがとうございました。
令和5年9月24日(日)に開催した第10回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の結果を掲載しました。
出場チームの皆さま、本当にお疲れ様でした。そして、現地やオンラインで御声援いただいた皆さま、大会実施に向け御協力いただいた皆さま本当にありがとうございました。
・ 大会結果はこちら (pdf:1372KB)
・ 第10回全国高校生手話パフォーマンス甲子園本大会パフォーマンス動画(外部リンク)