防災・危機管理情報

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タイ王国及び東南アジア諸国の経済・産業動向、社会動向報告書

~東南アジア各国の開国状況~

 こんにちは。鳥取県東南アジアビューローの辻です。

 2022年9月7日から日本入国時の水際措置が緩和され、ワクチンを3回接種している証明書があれば、出国前72時間以内に検査した陰性結果の検査証明書がなくても入国できるようになりました。(3回目の接種をしていない人は、出国前72時間以内に検査した陰性結果の検査証明書が必要です。)外国人観光客の受入れについては、まだパッケージツアーのみの条件が付いていますが、実質的な開国に大きく踏み切ったと言えるでしょう。これにより、渡航先で罹患した際に帰国できなくなるリスクがなくなり、海外への出張や旅行などのハードルがかなり低くなりました。
 また、2022年10月11日(火)から日本の水際措置が以下のとおり更に緩和されます。
〇外国人の新規入国制限の見直し
  外国人の新規入国について、日本国内に所在する受入責任者による入国者健康確認システム

 (ERFS)における申請を求めないことになります。併せて、外国人観光客の入国について、

 パッケージツアーに限定する措置が解除されます。

〇査証免除措置の適用再開
  査証免除措置の適用が再開されます。
〇検査等の見直し
  新型コロナウイルスへの感染が疑われる症状がある帰国者・入国者を除き、入国時検査を実

 施せず、入国後の自宅又は宿泊施設での待機、待機期間中のフォローアップ、公共交通機関不

 使用等を求めないことになります。ただし、全ての帰国者・入国者について、世界保健機関

 (WHO)の緊急使用リストに掲載されているワクチンの接種証明書(3回)又は出国前72時間

 以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出を求めることになります。

〇入国者総数の管理の見直し
  現在1日5万人目途としている入国者総数の上限は設けないことになります。

 

 一方、当ビューローの拠点であるタイでも、2020年3月から続いていた非常事態宣言が9月30日に解除され、10月1日から疾病対策におけるコロナの扱いを格下げして、従来の「危険な感染症」から「監視すべき感染症」に変更をしました。これにより、タイ入国時の規制も撤廃され、今まで必要とされていたワクチン接種証明書又は陰性証明書の提示が不要となりました。今後、ASEAN各国でも開国に向けた動きが加速すると思われます。

 今回は東南アジア各国の渡航・入国に関する最新情報をお伝えします。

東南アジア各国の入国制限・渡航制限状況(2022年10月1日現在のもの)

国名

渡航・入国に関する規制

タイ

 ワクチン接種の有無や回数は入国の条件として規定されず、入国前の検査・入国後の検査、隔離は不要。

インドネシア

【ワクチン接種完了者】

 原則2回分のワクチン接種証明書(出発の14日以上前に必要回数(通常は2回)の接種完了を示すもの)または健康上の理由によりワクチンを接種できない者は、入国時にワクチン接種証明書に代えて、ワクチン接種不適である旨の国立病院発行の診断書(英文)の提示により、隔離なしでの入国が可能。出発前および入国後のPCR検査はない(ただし、到着後の検温等健康確認において新型コロナ関連の症状や発熱が認められた場合はPCR検査を行う(外国人については、費用は自己負担))。入国後は自宅又はホテルで待機し、PCR検査結果が陰性であれば、活動が可能となる。

【ワクチン未接種者/ワクチン接種未完了者】

 5×24時間の隔離+4日目にPCR検査実施(費用は自己負担)。陰性結果をもって隔離解除。

シンガポール

【ワクチン接種完了者】

 電子入国カード・健康申告書へのワクチン接種証明書(出発の14日以上前に必要回数(通常は2回)の接種完了を示すもの)のアップロードで、隔離なしの入国が可能。

【ワクチン未接種者/ワクチン接種未完了者】

 出発2日前以内に受検したPCR検査もしくは迅速抗原検査の陰性証明書の提示と、短期滞在者(30日以内)は新型コロナウイルス治療費をカバーする最低30,000シンガポールドルの補償額の医療保険への加入が必要。

ベトナム

 ワクチン接種の有無や回数は入国の条件として規定されず、入国前の検査・入国後の検査、隔離は不要。

マレーシア

 ワクチン接種の有無や回数は入国の条件として規定されず、入国前の検査・入国後の検査、隔離は不要。ただし、入国前に政府指定アプリ「MySejahtera」をインストールし、渡航情報・ワクチン接種情報の事前登録をすること。

フィリピン

【ワクチン接種完了者】

 規定回数+ブースター接種完了者は、出発前検査および到着時検査・隔離は不要。ただし、到着日を初日として7日目まで自己観察期間とする。

 規定回数接種完了者は、出発48時間前以内のPCR検査または出発24時間前以内の迅速抗原検査による陰性証明があれば、到着時検査・隔離は不要。また、保護者同伴の17歳以下については、出発前検査および到着時検査・隔離は不要。ただし、到着日を初日として7日目まで自己観察期間とする。

【ワクチン未接種者/ワクチン接種未完了者】

 フィリピン国籍者、外交官とその扶養家族を除いて、原則入国不可。

カンボジア

【ワクチン接種完了者】

 入国時にワクチン接種証明書(紙媒体)の提示をすることで、隔離なしの入国が可能。到着時にビザの申請が必要。

【ワクチン未接種者/ワクチン接種未完了者】

 到着時に迅速抗原検査を実施(費用は自己負担)し、検査結果が陰性の場合、隔離不要(要ビザ)。陽性の場合は7日間の隔離。

ミャンマー

【ワクチン接種完了者】

 到着前48時間以内に実施した迅速診断検査(RDT)による陰性証明書と、到着14日以上前に規定回数接種した証明書の提示により、入国が可能。ミャンマー入国後、迅速抗原検査(RDT検査)が実施(費用は自己負担)し、陰性であれば空港を出ることができる。

 ただし、ビザの取得が必要となる。

【ワクチン未接種者/ワクチン接種未完了者】

 到着前48時間以内に発行された RT-PCR 陰性証明書の提示により、入国が可能。ミャンマー入国後、迅速抗原検査(RDT検査)が実施(費用は自己負担)し、陰性であれば空港を出ることができる。

 ただし、ビザの取得が必要となる。

ラオス

 ワクチン接種の有無や回数は入国の条件として規定されず、入国前の検査・入国後の検査、隔離は不要。

※出所:外務省海外安全ホームページ、各国日本大使館Webサイト、各国在日大使館Webサイト

※上記情報は2022年10月1日現在のものです。渡航される際は各国の大使館などで最新の情報をご確認ください。

 

 当ビューローの拠点があるタイのバンコクでも、タイの入国措置が大幅に緩和された5月以降、外国人観光客の姿を見るようになり、コロナ前の日常が徐々に戻りつつある実感を感じていますが、当ビューローでも鳥取県企業様の出張のサポートをすでに2件お手伝いさせていただきました。

 今後、さらに海外渡航へのハードルが下がるものと思われます。タイをはじめ、東南アジア諸国へご出張の際は、現地情報の収集など、ぜひ当ビューローをご利用ください。

   

県内企業の皆様への現地情報のご提供について

 タイ王国の最新の現地情報については、以下にお問合せください。

鳥取県東南アジアビューロー 担当:辻 三朗 (TSUJI SABURO)

TEL/FAX:+66-(0)2-260-1057+66-2-260-1057
E-mail:tottori@aapth.com

鳥取県商工労働部通商物流課 担当:田賀

TEL:0857-26-7661
FAX:0857-26-8117
E-mail:tsushou-butsuryu@pref.tottori.lg.jp

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 タイを中心に、ベトナム・インドネシア・インド・メキシコにて主に日系中堅・中小企業様の海外進出や進出後の会計税務法務を中心とした運営支援業務を行っております。

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最後に本ページの担当課    鳥取県商工労働部通商物流課
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