知事定例記者会見(2021年11月2日)

令和3年11月2日(火)午前10時~
 災害対策本部室(第2庁舎3階)

録画配信 知事記者会見動画(約69分) ※MPEG4形式

  • 11月2日記者会見資料(PDF)
  • ※定例記者会見時点での資料となります。

      

    1 第49回衆議院議員総選挙結果 

    ●知事


     皆様、おはようございます。本日も距離を取りまして、聴覚障がい者の利便性のためにマスクを外しての会見とさせていただきたいと思います。このたび、[衆議院議員]総選挙終結をしました。その結果として、新しい政治の枠組みが選択をされたものであります。国民の皆様の厳正な審判が下されたわけであり、ぜひ、これを国会議員の皆様、また、政府におかれましては正面から受け止めていただきまして、そこにある民意を読み解き、ぜひこの国をよい方向へと導いていただきたいと思います。併せまして、本県選出の関係での3名の国会議員がこのたび誕生したわけでございますが、心よりお祝いを申し上げ、御活躍をお祈りを申し上げたいと思います。さらには、また、先月末、繰上げ当選によりまして竹内功氏が参議院議員に就任をされました。これも併せまして、こうした新しい陣容での鳥取県政とのかかわり、県民の皆様とのパートナーシップ、国会議員の皆様にも築いていただきまして、ぜひ導いていただきますよう心からお願いを申し上げる次第でございます。


     今回の選挙については今後いろいろな分析がなされたり、それを受けて、今、政界のほうも若干流動性を高める状況もあったかと思います。ただ、総じて言えば自[由民主党]公[明党]政権が国民の認証を受けた、そういう意味合いは非常に強いものだろうと思います。自由民主党は261議席を獲得をされ、絶対安定多数を得たわけでございます。加えまして、与党のほうの公明党も32議席と議席を若干増やされたわけであります。ただ、ここで自民党さんがやはり議席を若干減らした背景には、新型コロナウイルス対策、これについて国民の皆様の様々な考え方が背景にはあったんではないかと推察できるところがあります。


     現在、いったんは第5波終息しかけていると思いますけれども、しかし、今後、第6波に向けてどういうふうに対策をつくっていくのか、併せまして経済社会を立て直していくことが重要であろうかと思います。また、個別の当選者の顔ぶれを見てみると、やはり政治と金など、政治への信頼というものが大きくクローズアップされた選挙になったのではないかと思います。ぜひ襟を正していただきして、この国民の負託に耐え得る国会議員としての役割、御期待を申し上げたいと思います。


     他方で、野党のほうでございますが、躍進が見込まれていて報道もそういうトーンでございましたものの、野党共闘を組まれた立憲民主党におかれましては96議席と14議席減らされる結果となりました。特に、その中でもやはり小選挙区は増えたわけでありますが、他方で比例代表が大体6割ぐらいに減ってしまったということであります。また、共闘の主な構成員であります日本共産党さんにおかれましても10議席と、議席を減らした格好になりました。片方で議席を伸ばしたのは与党の公明党であるとか、特に維新[日本維新の会]が伸ばしたわけでございます。41議席と飛躍をしたわけでありますが、大阪府内での選挙区はもとよりとしまして、全国での比例代表の議席を獲得をすることになりました。


     本県でも2万人を超える得票が維新に対してございまして、結果、中国地方は[総裁の]岸田[文雄]さん効果かと思うんですが、全国で最も自民党の得票率が高い、4割を超えるところでありましたが、他方で維新にもやはり一定の票が集まりまして、1議席を獲得されることとなったわけであります。恐らくはこうした野党共闘の流れの中で、国民の皆様の求めるものとの若干の違い、こういうものが浮き上がってきてしまったのかもしれません。そういう意味で、第3極とも言える、そういう維新のほうにむしろ比例代表の票が流れてしまい、立憲民主党さんは6割という得票に減ってしまったということかもしれません。


     また、国民民主党はその維新と同じような傾向かと思いますが、これも議席を増やすということになりました。こういう選挙の中で現れてくるそういう国民のメッセージというものが非常に重要であると思います。これから政治の中でそうした思いを体現をしていただければありがたいと願うわけであります。





    2 国への要請活動 

    ●知事


     私ども全国知事会としても、この政治の流れの中で緊急に要請するべきこと等、これから訴えていかなければならないと思っております。現在、恐らく11月に、国、地方の協議がありましょうし、また、月末までには恒例によれば[首相]官邸におきます全都道府県知事と内閣との協議、全国知事会議が開催をされることになります。私どもはこの選挙の最中から、それに向けて準備を進めてまいりました。


     急遽ではありますけども、11月の4日の日には東京で要請行動をさせていただき、コロナ後を見据えた場合重要になってくる地方創生臨時交付金、これを最低限2兆円以上増額をしていただきたい、これを今回の選挙の結果、クローズアップされてきた要路の方々に対しまして、私どものほうから個別に要請をして歩こうということになりました。また、これ以外にも第6波を見据えた協議、これをやっていかなければなりません。例えばワクチン・検査パッケージというのも、言葉だけが選挙中遊んでいたといいますか、漂っていた感じはあるんですけれども、具体化がなかなかできていません。


     例えば学校の子どもたちに、本当にこういうものを適用するのか。ワクチン・検査パッケージといった場合に、検査、これは無料になるのか。ワクチンは無料で接種するわけであります。検査もそうであったら、無料であるという国策があってもおかしくはない、そういうところを私どもとしては求めておりますし、特に子どもたちに適用するような場合には、やはりそれは親御さんの負担にもなるわけでございますし、正直、学校の教育、生活にも影響すると思います。そんなような意味で、こうしたことはやはり現場とよくすり合わせていただきたいということを求めたいというふうに思います。


     また、[岸田文雄内閣]総理[大臣]のほうで、デジタル田園都市国家構想というものを掲げられました。これを選挙後に実現に向けていかなければなりません。これでも私たち地方団体の意見というのは十分聞いていただく必要があると思います。特にデジタルを進めていくといっても、そのインフラ、通信基盤がなければどうしようもないわけであります。携帯電話をかけることにすら苦労しているというような地域の実体がある中で、デジタル化で地方にも利益が還元される、生活の利便性、お年寄りも助かるというストーリーは成り立ちにくいわけでありまして、こういう今まで手がついていない分野にも、やはり切り込んでいっていただく必要があるだろうと。場合によっては交付金のようなものを創設してでも、こうしたきめの細かい配慮を、やはり政権としてはやっていただく必要があるのではないか、私たちはこういうことをこの選挙後に訴えていかなければならないのだというふうに考えております。


     そして数十兆[円]にも及ぶという経済対策、大型の補正予算の編成が報道されるようになってきました。今、我が国の経済、停滞感がございますし、コロナと同居していくウィズコロナ。そしてコロナを乗り越えた先のポストコロナ、こうしたことをやはり力強く推進するためにも大型の政策が必要であります。苦しんでいるそういう事業者のために、私たちは地方創生臨時交付金など駆使しながら、応援をしていく必要があると考えており、その増額をお願いをするわけでありますし、それのみならず、例えば持続化給付金のような、国としても直接給付をしていくような仕組みがあってもいいでしょう。さらに、生活困窮の皆さん方に対するもの等々、こうしたことを、ぜひ速やかに総理の言葉でいえばスピード感を持って実行していただきたいとお願いを申し上げたいと思います。


     こうしたことを今月全国知事会議も含めまして、機会をつくりながら政府、そして特に与党の要路の方々も重要な役割果たすと思いますので、そうした方々にも訴えをさせていただきたいと思います。また、こうした動きと重なり合うのはCOP26[国連気候変動枠組条約第26回締結国会議]が現在グラスゴー、イギリスで開催をされていることであります。これにつきましても、全国知事会のほうでも、こういう地球温暖化、脱炭素社会を進めるための本部をつくりまして、それでその方針を話し合っていき、これも全国知事会等で政府に求めていく必要があると思っています。





    3 空中給油・輸送機KC46Aの展示飛行、中四国防衛局との協議 

    ●知事


     本県のほうでいいますと、最近いろいろと動きがございましたのは、[空中給油・輸送機の]KC-46Aでございます。これは先月29日、総選挙のさなかではありましたが、アメリカから1号機が飛来をいたしました。私どもはその情報を得て早速に騒音調査、県のほうでは2機用意をしまして、その騒音調査をさせていただきました。また、自衛隊のほう、それから地元の自治体のほうでも同様の調査をしているところでございます。これをちょっと集計というか、分析に時間がかかりますので、1週間かそこらは、ちょっとその結果を見なければならないかと思いますが、特に騒音がひどかったというわけではなくて、旅客機と比べてもどちらかというと静ひつであったんではないかと地元の町内会の方々などもおっしゃっておられました。これは分析する必要があると思っております。


     それから自衛隊、防衛省のほうからも今回の配備についての考え方を改めて聞くことになります。昨日防衛省から文書が来ました。この配備についての協議を求めてきたところであります。早速、地元の米子市、境港両市にその協議を我々のほうでも投げかけをさせていただきました。今後、2市、そして県のほうで、これについてよく分析をさせていただいた上で、慎重に回答していくということになろうかと思います。





    4  島根原子力発電所をめぐる動き 

    ●知事


     島根原発2号機につきましても、この選挙中も含めまして地元での住民説明会などが行われてきております。11月の8日、来週には私ども鳥取県の原子力安全顧問の会議を招集をさせていただきました。また、併せまして原子力安全対策協議会の合同会議、これは米子市、境港市、両市の住民の方も交えての会議であります。こうしたものを相次いで開催をして、中国電力、それから原子力規制庁など政府、そうした考え方をヒアリングをしていただくことにいたしております。こういうことなどを通じまして、今後対応を考えていくことになると思います。


     そして、協議として安全協定の改定協議がありますが、これも近々、中国電力のほうで、どこまで中身があるかはちょっと分かりませんが、一定の内容を示した上での協議の開催という運びになってきております。そうしたことなどを睨みながら、今後、対応を考えていきたいと思います。





    5 青谷弥生人大捜索作戦始動 

    ●知事


     先般、鳥取市のほうでシンポジウムを開きまして、齋藤[成也]先生とか篠田[謙一]先生をはじめ、当代の代表的な弥生、ヤポネシア[日本列島]ゲノム[遺伝子]といいますが、現日本人のそのゲノム解析などを含めた共同プロジェクトの発表会がございました。それに間に合わせて製作を本県のほうでさせていただきましたのが、弥生人の胸像でございます。それで、これ、私も拝見して非常にびっくりしたわけでありますけども、これがその胸像なんですが、何だ、あそこにいたお兄ちゃんじゃないかなと思うぐらい親しみを持って拝見をさせていただきました。実は、これ国立科学博物館の篠田館長さん、その指導を受けながら坂上[和弘]先生などがチームを組みまして、例えば現在のメーキャップアーティストの技術なども活用したんだそうです。それで、精細な分析をされたということであります。しかし、あまりにもその辺にいそうな人なので、もう驚いたわけであります。これは間違いなく我々はこの子孫なのではないだろうかというふうに思います。


     母方の母系のほうは渡来人系であり、そして父系のほう、父方のほうは、これは縄文人系であるというように分析をされています。それで、これ、かなり時間をかけて我々としてこの再現に至った、ようやく至ったというところでございまして、大体20年ぐらい本県、この弥生の研究を進めてきております。妻木晩田遺跡、これを保存するというふうに西尾邑次[元鳥取県]知事が決断をされたときから、本格的にこうした弥生の遺跡の再整備だとか、研究を進める中で青谷上寺地遺跡というのも見つかってきたわけであります。これは地下の弥生博物館と言われるものでありまして、ラグーン[潟湖:砂などにより外海から隔てられ、湖沼化した地形]状に青谷の地に入り組んだ入江がありまして、これを活用して港が開かれていました。


     それで、そこではもちろん農耕もありましたけれども、この一連の研究の中で分かってきて、DNAの分析なども分かってきたのは、やはり様々な交流があったと、それで、こうした青谷弥生人、これと同じような方々が全国にいらっしゃるということであります。つまり大分広い範囲の交流があったということなんですね。それで、青谷上寺地遺跡では花弁高杯[弥生時代後期に作られたとみられる木製の高杯]という花びらのような木製の高い器があるんですが、それの生産基地だったということも分かってきております。また、備前の交流の跡とか、日本海沿岸の交流の跡だとか、海外、例えば中国から持ち込まれたものとか、朝鮮半島から持ち込まれたものだとか、そういう古代日本のその交流の状況というものを如実に示す、その交差点がどうも青谷という地であったようであります。


     それで、大量の人骨が実は見つかっていますし、その重要文化財級の遺跡、遺品といいますか、出土物ですね、こういうものも1,350点を超える規模でありまして、非常に大きなものであります。それで、その中でも特に注目されたのが、この頭蓋骨、頭蓋骨のことですね、この頭蓋骨の中に脳みそも見つかるぐらい保存状態が良かったということです。それで、この復元の像はそういう骨の分析をいろいろとやりました。それで、まず、ミトコンドリアの分析をして、DNAがどれだけ保存されているかということを調べまして、その中で特に保存状態がいいもの、12の個体について、さらにその各DNAを調べたわけです。


     それで、彼の場合は、普通この側頭骨の辺りが多分DNA豊富だと思われているんですが、実際にはこの歯の根っこのほうですね、それでここのDNAの保存状態が一番よかったということで、それを抽出した結果に基づきまして、こういう再現をさせていただきました。ちょっとこの髪の毛が少し太いとか、そういうことがありましたし、それからこれピンクの服を着ているっていうのはちょっと変わって見えるかもしれません。別に鳥取県、ピンクの汽車を走らせたり、ピンクのカレーが食べられるのでピンクにしているわけではなくて、これはあかねで染めているわけです。


     それで、あかね染めは、これは吉野ケ里遺跡でも見つかっています。何らかの草木染めがあったと考えておかしくないだろうと。そういう時代考証の中でこうした服装にさせていただき、こういう勾玉ですね、これも当時のものを参考にさせていただいて作ったわけです。それで、でき上がってみると、こういうような形でございまして、非常に親しみのある顔なもんで、結構発表した途端に全国で似てる人がいるというお話があり、ひょっとしたら御迷惑かかってるかなと思うようなもんであります。我々別に誰かに似せて作ったわけでなくて、そのDNAと頭蓋骨、第8頭蓋骨という、我々呼んでるもんなんですが、それを基に作ったものであります。それで、特にこの第8頭蓋骨は、この脳みそがたくさん残ったことで知られる頭蓋骨でございます。それで、いっそもっとこの弥生研究にいろんな方々にもっと興味を持っていただいて、この弥生研究のメッカ[中心的な場所]ともいうべき鳥取県、とっとり弥生の王国と我々呼んでいますが、そちらをもっと関心を持っていただき、訪れていただいてもいいんじゃないかと。それで青谷弥生人のそっくりさんを募集をさせていただくことといたしました。性別や年齢は問いません。そしてルーツかもしれないとっとり弥生の王国へぜひお越しをいただくように御招待を我々のほうで申し上げたいと考えております。


     これ、フォーマットを県のホームページのほうで作っておりまして、電子申請で写真を添付していただければ簡単に申請ができます。入賞された方を10名程度、選ばせていただきまして、とっとり弥生の王国の第1号の国民登録をいたします。そして5月、来年度ですね、季節がもう少し暖かくなってから皆さんツアーのほうに御招待をさせていただき、集まられた方でグランプリを決める。こういうことで、もしかしたらルーツとして集まったのかなと、こういうような皆さんですね、楽しんでいただいてもいいのではないかなと思います。12月19日まで募集をさせていただき、この弥生の王国の御招待と併せまして、例えばジビエ料理をはじめ、ジビエをはじめとしたそうしたものを、プレゼントをさせていただきますので、ぜひ御応募いただきたいと思います。


     なぜジビエかといいますと、骨は人骨だけでなくて、イノシシやシカも出てきます。それでかなり重要な当時の食料だったんですね。それで今でこそ、こうジビエ料理というふうに言っていますが、青谷の弥生人にとりましては普通の食べ物でありました。もちろん魚介類、漁船なんかもございまして大分漁をしていたということであります。そういう鳥取、ちょうどこの季節ですと岩ガキの季節でありますけども、そうした鳥取の産品というものもプレゼントいたしますので、ぜひ御応募いただければなというふうに思います。また、併せまして、名前のほうも募集をさせていただきたいと思います。このお兄ちゃんにいい名前をつけてあげていただければと思います。こちらのほうも鳥取の産品のプレゼントをさせていただきたいと思っております。





    6 鳥取県盛土等に係る斜面の安全確保に関する条例案 

    ●知事


     それから来たる11月末に開会する[令和3年11月鳥取県]議会に、鳥取県盛土等に係る斜面の安全確保に関する条例を提出をさせていただこうと思います。それで、これにつきましては、最終的に検討委員会にこの後かけさせていただきまして、我々として条文を固めながら進めていきたいと思います。ここに至るまでパブリックコメントを開きましたけれども、反対の御意見はございませんでした。また、電子アンケートを実施いたしました。それで盛土等の規制が必要という方が9割ございました。そういう意味で、多くの県民の方々がこうした条例を望んでおられると考えております。具体的には面積が2,000平米以上で、高さが1メートル以上のこう盛土ですね。あるいはその盛って5メートル以上のもの、こういうものがこう斜面にあると。例えば住宅地の真ん中で通常の擁壁をやってというものは、それは除外規定や何かまた、これも今つくろうということにしているんですけども、基本的にはこういう斜面で危ないと思われるような盛土、こういうものはやはり性能をちゃんとしっかりしてもらう必要があるということですね。


     それから斜面上に工作物を設置をすると、300平米以上、または高さ15メートル以上の工作物。高いものは下のほうに、言わば杭打ちをしたりして、どうやって地盤と定着させるかということもございます。こうしたものも対象とした規制にしようと。また、建設残土、これについても500立米以上ということで区切りをさせていただいて、近隣関係者への説明の義務、それから中間検査や完了検査というものを受けてもらう、また、出来上がった後、あるいは施工中の6カ月ごと、報告をしていただく。また、こうした行為のうちの一定のものにつきましては、保証金を積み立てておいていただきまして、いざというときにその損害の一部に充てられるようにするというものでございます。それから巡視活動を行う、それから勧告公表を行う、報告の徴収、また立入り調査、命令、こうした行政機関としての役割もつけさせていただきまして、罰則2年以下の懲役又は100万円以下の罰金という罰則もつけて実効性のある措置にしてまいりたいと思います。これにつきましては、11月議会に提出をさせていただきまして、今のところ5月から施行し、出水時期に間に合うようにこれを動かしていきたいと思っております。





    7 鳥取県は第5波の感染をどのように収束させたか 

    ●知事


     コロナのほうでございますが、新型コロナにつきましては、昨日も当県は報告例はございませんでした。今これで1週間ぐらいですね、少しなぎに入ったような形になってきておりますけれども、地域によってはまだ感染が認められる状況もあります。他方では東京も収まってきたということであります。ですから、今の段階で大切なのは第6波に向けてそれぞれ総括をして、何が効果があったか、何がこれからの課題かということを明らかにしていかなければなりません。そういう意味で、昨日も、昨日ですかね、週末の医師会の渡辺[憲]会長から言われましたけれども、やはりそうした総括をして全国の皆さんにも共有してもらう必要があるんではないかと、こういうことでありました。


     それで本県、今もって全国で最も感染例の少ない県にとどめておりまして、これが医療機関の病床負担を減らすことにもなっております。どのように収束をさせるように我々がやっているのか、そんなに難しいことをやっているわけじゃなくて、徹底した疫学調査をやったりクラスター対策、これは条例をつくってまでやっておると。それで、例えばこういうふうにクラスターが発生します。それで、これ放っておくと、どんどん伸びていくんですね。それで、それがこの伸びていくのをそのたびに抑え込みにかかると。感染ピークを下げる対策というのをそれぞれ起きた途端に始めるわけです。ですから、本県の場合は、こうジグザグに行ったり来たり、これ1週間ごとに切っていますが、ジグザグにこう行ったり来たりするような独特のカーブを描くようになっています。


     この辺が重要でございまして、やはり感染者の数の早い段階、感染の数が上がりかけたときに、やはり徹底して対策を取るということが重要だというのが、本県が非常に痛感をしているところでございます。





    8 感染者を抑えることが感染爆発・医療ひっ迫を防ぐ 

    ●知事


     それで、こういうように、陽性者の確認については1日数回保健所のほうに連絡があって、即座に積極的疫学調査に入る。なかなかちょっとうまくいかないケース、全国にいろんなケースがありますけども、例えばこれに数日を要してしまうというふうになりますと、初動が遅れますので、患者さんの症状の悪化になったり、それから残念ですけども、それが進行して重症化したりということになりかねない。


     また、疫学調査、これも当日中には遡り調査までしっかりやっていますが、これがマンパワーが足りませんとできなくなってしまう。これが、感染がどんどんとノーズロ[無防備に]に広がってしまってさっきの山が上に上がり始めて止まらくなるということですね、そういう状態になるのではないかと思います。また、接触者の調査、これも濃厚接触者以外も幅広くやりますよと。これも他県と他の地域と比べまして、かなり広めに見ていると。これがデルタ株のような感染力の強いところで影響したのではないかということであります。


     また、入院とか療養先の調整、これもメディカルチェックセンターも含めて、宿泊療養や自宅療養の支援をさせていただきました。この機能も保健所がうまくいかなくなりますと失われてしまうわけですね。それで入院についても、そういう意味で状態に応じて入院していただけましたけども、これに至る手前のところで、そもそも陽性者を確認するとか、調整で手間取ってしまうことになりかねない。それから療養者へのケアにつきましても、定期的に健康観察をすると。本県ですと、在宅でも24時間、訪問看護ステーションの管理下にございました。こういうのが、なかなか手が回らないと結局重症化に至ってしまう、命に関わるということになるわけであります。ですから、よく皆さんがその入院者の数だけ見ていればいいというふうに言われるのには非常に違和感があります。やっぱり感染者の数の指標というものも大事にして、それを例えば保健所の機能強化とか、それから病床の準備だとかに使えるようにしたほうがいいと思います。


     学者の皆さん、割と医療系の方が多いので、病院のベッド数のことを常に言われます。しかし、それ、実務的には正直、誤りだと思います。感染者の数、これをまず抑えることがないと感染症対策はできません。これ、いろはの「い」だと思います。それで、こういうところはやはり中枢の学者の皆さんも、もう一度これ、よく考えていただいたほうがよいのではないかと思っております。






    9 第6波に向けた検査体制の強化 

    ●知事


     それから、こういうようなことで検査体制重要でありまして、岸田総理も予防・検査・治療という3つを挙げてお話を始めるようになりました。それで、検査につきまして、私ども全国でも最も検査能力の高い地域でありますが、さらに重要度の高い直営のPCR検査の能力を370件、1日当たりということに上げさせていただきたいと思います。


     これにつきましては、遺伝子の抽出装置、これを導入した結果、可能になりました。8台ということにいたしております。それから全ゲノム解析、これも進めていこうと、特にAY.4.2と言われるデルタ株プラスと通称されるものが世界中で確認をされ始めています。まだイギリスでも10月で6%とか、そんなにパーセンテージは高くはないようですけど、ただ、大体2割ぐらい感染力が高いのではないかというふうに言われて世界中が警戒をしています。そのほかにも監視下に置くべきVUM(Variants Under Monitoring)と言われるような株、こういうものにつきましては、例えばカッパ株とかベータ株だとか、アルファ株以外にもいろいろございまして、そういうものをやはり全ゲノム検査で私どものほうとしてもフォローをしていく必要があるだろうと思っております。


     こういうデルタ株プラスL452Rに加えましてほかにもA222が変異をしたものであるとか、それから、Y145が変異をしたものであるとか、そういうようなものがやはり認められるところでございまして、こういうものに対する警戒というものを強めるために検査能力の向上だとか、ゲノム解析に向かうようにさせていただきました。





    10 新型コロナ後遺症の相談・医療体制整備 

    ●知事


     また、後遺症のことも、今、第5波が終わりかけまして、大分報道されるようになりました。私どもも関係機関と大分調整と話合いを進めてきまして、鳥取県型でこういうふうにやってみようかなというところに今、たどり着いて運用を始めたところであります。具体的には鳥取大学医学部付属病院、それから東部では県の中央病院や中部での県の厚生病院、こういうところをキーにしまして、専門外来ということをつくってみようと、それで、これが今、動き始めました。関係の皆さんも了解をされました。それで、コロナから回復された方で後遺症があるという方はぜひ保健所に相談をしていただきたいと、それで、基本的には入っていただいた医療機関、ここにノウハウといいますか、カルテ等もございますし、適切なアドバイスができるはずであります。それで、ここで検査とか治療をしていただき、必要があればこの専門医療期間、東・中・西のキーのほうに紹介をしてもらうと。


     これによりまして後遺症の相談とか医療、こういうものをやっていこうと。それで、残念ながら世界どこを見渡しても、後遺症がこれで治るというものが、メソッドとして確立されていません。やはり対症療法であるとか、漢方であるとか、いろいろと対処をしていくということのようでございますけれども、しかし、やはり相談先がないと悩みが深まるばかりでございますし、やはりいち早くやっぱり相談できる体制、適切な医療ケアを受けられるように、本県としてはこのたび専門医療機関の協力を得てスタートをさせていただきます。





    11 新型コロナウイルスワクチンの県内接種状況 

    ●知事


     また、予防と関連しまして、ワクチンでありますが、本県、記者会見の会場でも記者の皆さんからいろいろと御質問もございましたが、この10月中というのが1つのポイントで、[ワクチン2回接種者の割合が]8割超えるかどうかというお話でありましたけども、これ、数字としては10月31日時点でVRS[ワクチン接種記録システム]という登録がまだできていない方々も含めて集計して81%の方が2回目を受診[接種]されました。ですから、ほぼ、状況としては希望する方が打たれるという状況に本県はなったということであろうかと思っております。






    12 ワクチン未接種者の方への接種勧奨キャンペーン 

    ●知事


     ただ、残念ながら、1回目の接種の比率がどうしても伸びないんですね。それで、感染が広がらないことも本県の独特な要因かもしれません。それで、ワクチン未接種の方に接種を勧奨する、そういうキャンペーンを我々としてもやはりやらせていただこうと。例えば生命保険の会社のほうとも関係の中でチラシを配っていただくとかいうようなこともやりますが、それで新たに4日の日から[ワクチン接種済みの方に特典を用意されている]事業者からまず受付をしまして、それを基に来週の末までにホームページのほうにサイトをアップしようと思うんですが、いろんな事業者がもう既に、例えばワクチン済みの人だとか、検査した人だとか、そういう方々にいろんな特典を用意をしています。


     例えば宿泊料を減額しますよとか、それから飲み物サービスをしますよとか、そういうものがいろいろあるわけですね。それで、こういうものを私どももサイト内で、これを情報をまとめさせていただいて、ワクチン接種を受けられた方、もう既に本県、対象年齢の8割に達していますので、かなり多くの方々が対象になり得ます。それで、そういう方々に、こうしたサイトをまた参考にしていただいて、ワクチンを打ったので、こういうサービス受けられるということを事業者と一緒になってPRもさせていただこうというものでございます。





    13 医療従事者の追加接種(3回目接種) 

    ●知事


     それから第3回目の接種でありますが、12月1日に開始できるように、もうあと一月の準備期間ということになりました。かなり急ぐことになります。それで市町村とか医療従事者、関係者とも大分相談を進めてまいりました。それで、こういうようなことをいろいろ考えていこうと、例えば、当面は医療従事者、大きな病院の方が最初にファイザーの接種をしました。それで、こういう方々はそれぞれの大きな病院ですから、そこで打ってもらうほうが早いだろうと。それでこの情報は県のほうで各病院と調整をさせていただいて、こういうワクチン、これだけ打ちましたよと。それでそれを市町村のほうに例えばこれだけのワクチンを病院に直接送ってくださいと。それで、そうすれば病院のほうで、あとは自分たちで打ってくれますよと。それでこの辺の段取りを県のほうも一緒になって手伝わせていただきまして、スムーズにできないかと。


     こういうようなことを、それぞれについて県も関わりながら市町村の第3回目接種を進めていただくことにしようというものであります。5月の末までで2万6,000人の接種の実績がありまして、これに見合う分、県の手持ち分も含めて追加をして、それを市町村のほうにも配らせていただきました。モデルナにつきまして、昨日かそこらぐらいから、モデルナも打つんだよという話が政府のほうから出てくるようになりました。これちょっとまた職域接種の動向どうするかとか、そうしたことも含めて、よく情報も収集しながら場合によっては県が、市町村分も取りまとめながらやるということもあり得るかもしれません。この辺はまた考えていきたいと思いますが、当面はファイザーでありますので、こういうスキームで進めていくことにいたしたいと思います。





    14 「とっとりサウナCEA」の任命 

    ●知事


     それからこれからまたコロナ後を見据えて観光誘客を図っていこうということになります。とっとりサウナCEA[最高経営アウフギーサー](アウフギーサーは熱波師の独語)を任命しようと思います。五塔熱子さんという方が琴浦町のほうに、今、移住されておられまして、こうしたサウナに関わっておられます。大変この世界では有名な方でございまして、Chief Executive Aufgusser、これ熱波師というものでありますが、最高責任熱波師というか、最高経営熱波師というか、そういうものでございますが、これ金曜日に任命書を交付をしようと。フィンランド大使館の方とか、フィンエアーの方にも立ち会っていただきまして、そういうことを、計画をしております。それでまた、来週の火曜日に、県としての取りまとめたサウナ専門サイト、これを立ち上げさせていただこうと思います。それで、この週末には琴浦[町]で、惑星コトウラフェスという、このサウナをテーマにしまして、一向平のほうでイベントをされることになります。





    15 第2回日本伐木チャンピオンシップin鳥取  

    ●知事


     また、今週末でありますけども、日本伐木チャンピオンシップという全国大会を鳥取のほうで開催します。残念ながらまだコロナの影響もございましたので、規模は縮小してということになりましたが、北栄町のほうでこの様々な競技ですね、丸太合わせ輪切り競技だとか、あるいは伐倒の競技だとか、こういうものを若い林業者の皆さんが全国から集って競い合おうということであります。ぜひ、こういうものも応援をしながら活力というものを醸し出していければというふうに思います。





    16 松葉がに漁解禁、かにシーズン幕開け 

    ●知事


     それで、いよいよ鳥取県のほうでは、カニの、松葉ガニの漁が解禁となります。11月の6日が漁の解禁でありまして、7日には賀露の市場で初競りということになります。今では全国的にも注目される風物詩になってきました。ぜひこれを契機にして多くの方々に鳥取のカニを食べていただいたり、また、鳥取のほうに来ていただくこと考えていただいてもよいのではないかと思います。これ11月に入りまして、私どもお宿に泊まったら毎月カニが当たるというキャンペーンを始めさせていただきました。また、カニ漁がこれからつつがなく行われ、そして、そうした特産品に光が当たるように大阪のビリケンさんのほうに、来週松葉ガニを奉納させていただくことにいたしているなど、全国の皆様にも鳥取のカニを感じていただけるようにキャンペーンを展開してまいりたいと思います。私のほうからは以上です。


    ○毎日新聞 野原寛史 記者


     では、各社さん、お願いいたします。





    17 新型コロナ後遺症の相談・医療体制 

    ○NHK 小山晋士 記者


     NHKの小山です。先ほどありました後遺症の件について伺います。かなり後遺症苦しんでいる方が全国でも見受けられます。改めて、こうやって医療体制、県も含めて連携していく意義とそこで症例蓄積して実態把握に努めると思うんですけど、県としてもどういうふうにサポートしていきたいと思いますか。


    ●知事


     これにつきましては、ある程度やはり発症の続くものはあるみたいであります。これ、専門のお医者さんにも聞いておりますけれども、やはり本県でもそうした症例は認められると、それで、先行して鳥取大学[医学部附属病院]の千酌[浩樹]先生のほうでそうした治療ということについて関わっていただいておられまして、それで、鳥取大学が真っ先に、こういう外来をつくろうというふうに動いていただきました。感謝を申し上げたいと思います。それを東部や中部のほうでもそのノウハウを広げていくべく進めてまいりまして、このたび、こうして専門的な先生の外来ということを始めさせていただきます。基本的にはまず内科にかかっていただくんですが、その内科から大きな病院でありますので、例えば耳鼻咽喉科でありますとか、他の診療科目の皆さんとも協力をしながら、もう既にコロナ回復後でありますから、そうした状況での治療に入っていただくということであります。


     このように全国でも残念ながらメソッドが確立されているわけではございませんし、世界中でもまだ研究が始まったところであります。いろいろと言われます。ワクチンを打っていると後遺症が比較的少ないんではないかとか、ただ、まだ研究途上でありまして、どういうような有効手段があるかということは分かりませんので、やはり我々にできることは、悩んでおられる方の相談に対応する、そういう場の設定であり、また、一定の知識と経験の中ででき得る医療、これをサービスとして提供していくことだと思います。


     そういう意味で、今回こういう一連の流れとして保健所のほうに相談していただければ、それで、これ保健所は24時間対応できますので相談していただければいいですし、その協力病院は、患者さんはよくなじみのあるところでありまして、そういう意味ではつながりもあるところ、それで、そこでサポートをしていただきながら、なかなかこれちょっと手が回らんなというときは、東[部]中[部]西[部]のこういうセンターのほうに行っていただくと、これで一定の後遺症の皆さんへの不安に応えることはできるんではないかと期待をいたしております。今後、医療の進歩なども睨みながら、バージョンアップを図っていければと思っています。


    ○NHK 小山晋士 記者


     ありがとうございます。





    18 新型コロナステージ判断の見通し、島根原子力発電所に係る安全協定

    ○日本海新聞 竹久祐樹 記者


     日本海新聞竹久と申します。ちょっと2点お伺いします。コロナなんですけれども、ステージの判断なんですが、隣県では先月の終わりでステージ1というふうな判断をする県も、具体的には岡山県ではなされているようなんですが、今、新規感染者数非常に少ない状況が続いていますが、鳥取県の場合はステージ2以下という判断で、今、据え置いていると思います。この今の判断の、今後の見通しをどのように考えているのかお伺いをしたいと思います。


     それからもう1つは冒頭知事お話されました中国電力の島根原発についてなんですが、22日に開かれたその安全協定の改定に関する協議の場で、中電側が協定の規定を見直すという明言をされました。それで、県が長くかねて求めてきた対策費、これについても一定の恒常性を持った新たな仕組みを用意するという言及も初めてありました。それで、これ、これから重大な局面を迎えてくるものだと思いますが、これについての知事の受け止めをまずお伺いしたいのと、顧問会議が来週開かれるというお話がありましたが、この安全協定の改定協議会のスケジュールについて、もし日程が決まっているのであれば併せてお伺いできればと思います。


    ●知事


     まず、ステージ判断でありますけれども、実益があるところはステージ3と[ステージ]2の境目のところで、これで対策が変わったり、それから例えばGoToトラベル[キャンペーン]、今、やってませんけども、GoToトラベルとかそれに相当する私どもWeLove山陰キャンペーンだとかを発動できるかどうか基準がありますので、[ステージ]3と[ステージ]2の間は重要であり、これについては専門家の皆様にやはり慎重に御判断いただくようにしております。そういう意味ではステージ2よりも以下であるというように申し上げているところでありますが、実情を申し上げればステージゼロです。今、発生がございませんので、ステージゼロというフェーズであろうかと思います。


     しかし、そこはあえて専門家交えて確認する必要はないかなと思っていまして、我々の感覚的にはステージゼロであるかなと。それで、時々出てくればステージ1と行ったり来たりというところかもしれません。いずれにしても対策が必要なステージ3にはまだ大分距離感のある状況であるということだと思っております。ただ、安心し切ることにはならないわけでありまして、やはりなぜこんなに発生するかなというところで、ほんとここで出てくると、私どもたまさか入ってくる、そういうルートがございまして、それで、県内でも発症例があると。それで、必ずしもCt値を見ると感染力が弱いものばかりでもないんですね、ひょっとすると強いものが残っていて、それがまだ動いている。そういうものが入ってくるとまたぱっと広がる可能性もあると。


     ただ、本県の場合、家族内の感染も含めて大分減ってきていることは事実だと思います。以前であればもうかなり広範囲に周りの方々にも感染させていた状況がありましたけれども、その要素は少し弱くなっているのかなというふうに思いますが、Ct値だけを見ると必ずしも低いものばかり、高いものばかり、つまりウイルス量の多いもの、少ないものありますが、少ないものばかりとは言えないというのが我々のデータでありまして、警戒しながら監視を続けるということかと思っております。恐らく全国も似たような状況ではないかなというふうに推察をいたしております。


     このステージ判断につきましては、かねて[新型コロナウイルス感染症対策]分科会でも議論がいろいろとあって、ステージ判断を見直すという、そういうような御意見も政府側からも委員の皆さんからも出ておりました。それで、私ちょっと懸念をしておりますのは、やはり対策が手遅れにならないようにするためにはやはり感染症の発生者の数の要素というものをやはり少なくとも判断としては残しておく必要があるんではないかなということですね。それで、ややもすると、病床が埋まってなければいいよというようにしたいようでありまして、どうも、かつての政府の状況とかで議論とか、それから専門家の皆さんも割とそういう方向、それで我々、実務の知事同士で話をしたり、意見交換しますが、それは皆さん猛然と反発をします。


     なぜかというと、感染者が増えるかどうかの傾向を1週間、2週間見るっていうのが必ず出てくるんですね。かつての例えば緊急事態宣言のなんかもそうですけども、もう1週間かそこらちょっと様子を見てとか、その間にどんどん上がっていくわけですわ。そしてまず保健所がパンクをします。その後、2週間くらい遅れてか、医療機関がパンクをするんですよね。それで、これもう分かっていることなんで、もういい加減、学習をしたらいいんじゃないかと僕らは思うんですけども、割と中枢の方々が分かってないと、それでこの辺は非常にちょっと憂慮をしているもんですから、今日も少し資料を示してお話をさせていただいたところであります。


     今後このステージ判断の議論っていうのは、必ず出てくると思うんですが、これについては地方団体、我々保健所抱えているところでは、まずは保健所がパンクします。それで、それが結局重症者に至るような在宅ケアがおろそかになることだとか、感染がどんどん広がって手がつけられなくなる、そういう疫学調査ができないことにつながりますので、やはりまずは、感染者の数というのはやはり重視すべきではないかと思います。本県は、今、ゼロでありますので、そういう意味ではステージゼロ、あるいは[ステージ]1との往復を繰り返していると、こういうように見ているころであります。


     そして原子力安全対策についてでありますが、安全協定につきましては今いろいろとキャッチボールをしております。ちょっとデータが私の頭古いかもしれませんけども、間違っていたらまた後で訂正します。早ければ11月の4日にも協議をすることになるのではないかと思っています。それで、ただ、どこまで我々が求めるぴったりの答えが出てくるかというのは、大分向こうも社内調整が大変なようでございまして、その辺は先方のほうのどういうお答えかというのにまずは注目をしていく必要があると思っております。


    ただ、今、竹久[祐樹記者]さんおっしゃったように、重大な局面が近づいてきていると思いますので、そのことは中[国]電[力]側も非常に認識はされていると思っております。それで、私どもはこのことが原子力発電所の再稼働の判断に影響するということを、これ申し上げ続けておりますので、その意味は先方にも十分伝わっていると思っております。そんなようなわけで今後に注目をするわけでありますが、前回の協議、10月22日の協議自体は前進はしたと思っています。すなわち今まで具体的な設定ということについてのことはなかったですが、具体的に文言改定するということを明言されましたので、こういう協議の常道からいって、そこから後戻りはされないわけでありますから、一定の文言改定までは勝ち取ったというところは言えると思っています。


     ただ、内容がどうなのか、これは注目していかなければなりません。また、具体的な仕組みも含めた費用負担についても、これも前進をしたと思っております。ただ、特に重要であるのは事前協議のことであるとか、それから措置要求と言われる何か起こったときの対応、さらには立入り調査ですね、実施調査、こういうものについて、こうした条文については重要な条文項目だと思っています。こうした焦点となるようなところがどういうふうに文章の改定案を出してくるのか、これに注目する必要があると思っております。





    19 空中給油・輸送機KC46Aの配備 

    ○山陰中央テレビ 勝部正隆 記者


     空中給油機の件でちょっと知事のお考えをお聞かせ願いたいんですが、事前協議、協議の申入れがあったということで、今後、騒音調査とか、安全性の確保みたいなものがポイントに県として配備に同意されるかどうかというところは決まると思うんですけれども、この、これ多分5年ぐらい前に実際に計画が明らかになったときと、自衛隊そのもの、防衛省そのものが日本の南西地域の安全保障、防衛力強化ということを題目にしていると思うんですけれども、その5年前と現在のあの辺りの状況が相当緊迫度が全然違ってきているというふうに私は認識しておりまして、騒音とか安全問題というの、周辺の安全確保という面ではものすごい大事なことで、これはやらなくちゃいけないことだと思うんですけれども、何かあったときに、この辺りの地域まで何らかの有事に巻き込まれるんじゃないかというような懸念というのが、以前より相当高まっていると思うんですけど、その辺りというのは何かの配備に同意するかどうかの判断ポイントになるんですか、それ、ちょっとそれお聞かせ願いたいと。


    ●知事


     そうした外国防衛上の観点というのは、政府は責任持ってされることでありますしょうから、その辺に自治体としていい悪いを申し上げる立場ではないと思っております。これは以前から同じことを申し上げておりました。それで、現実の状況としては当時も、実は尖閣[諸島]問題なんかもありまして、実は今以上に報道も多かったかもしれません。それで今、また別の意味でのことをおっしゃっているのかと思いますが、そういう国際関係の中でどうかということはあります。ただ、御案内のように自衛隊自体は専守防衛でありますので、そうした枠組みの中で政府も基本的には運用されるものだと思います。そこの、どういうふうに使うかというのはちょっとそれは政府側の判断になろうかと思います。


     それで、本県は唯一、ちょっと覚書がございます。この基地の運用については、これは輸送の基地であると、それで、例えば戦闘機の配備、これはしないという、これが覚書になっていまして。今、勝部[正隆記者]さんがおっしゃるような、例えば攻撃対象になってしまうんではないかという議論については、そういう意味で直接の出撃の拠点ではないということを我々は長く、この[航空自衛隊]美保基地については担保してきてるということであり、この基地の性格というふうに我々は言っているんですが、基地の性格の議論については、これは変えないという回答をいただいております。この辺もよく確認をしながら最終判断に行くということになろうかと思います。





    20 第49回衆議院議員総選挙での一票の格差 

    ○日本海新聞 竹久祐樹 記者


     日本海新聞の竹久と申します。ちょっとこれ、県政とは直接関係がないんですが、知事、全国知事会長というお立場もありますのでちょっとお伺いをしたいのですが、衆議院選挙の1票の格差訴訟についてなんですけれども、先日投開票があった衆院選でも、この鳥取・島根の小選挙区の選挙無効を訴えて弁護士のグループが両県の選挙管理委員会を相手取って提訴を行いました、昨日付ですけれども。それで、前回の2017年の選挙は区割り変更によって1.98倍格差が、これ、小選挙区比例代表並立制が導入されて初めて2倍を下回ったということで、最高裁はこうしたことを評価して合憲という判断を示したんですけれども、議員1人当たりの有権者数について、よく全国最小の鳥取1区と東京5区でしたかね、東京の小選挙区、よく比較されるんですが、私も、これずっと岡山とかで取材をしてたんですけれども、1票の格差是正というのは必要だと思うんですが、その一方で地方の声を国政に反映するために選挙区がそれをどう担保していくかということも議論としては必要だと思うんですが、これについて知事の御見解をお伺いできればと思います。


    ●知事


     これにつきましては[日本国]憲法第14条によりまして、法の下の平等ということがございます。また、他方でその法律によって選挙制度をつくるということも憲法上規定をされております。その中には様々な考慮要素があると、それで、これは最高裁[判所]のこれまでの判例、積み重なっていますけども、いわゆる立法裁量として許されているものであります。それで、例えば社会的あるいは地勢的、様々な考慮要素というのを入れて選挙制度というのをつくる。特に選挙区制度、比例代表制度は基本的には全部一律の投票価値になるでしょうけども、そうでない選挙区を用いた場合にはその1票の格差問題というのはどうなるかということがございます。それで、この調和をどういうふうに図るかというのを最終的には最高裁が違憲立法審査権に基づいて行うというのが、今の言わば法律制度の建つけになっているわけであります。それで、そういう中、衆議院のほうでも大分議論をされて、最終的には、今、アダムズ方式により選挙区に定数を配分をしましてそれに基づいて区割りを行い、[1票の格差が]2倍以下に収めるという仕組みが出来上がっています。ですから、多分一般論として申し上げればかつてとはまた違って、その辺の仕組みはもう導入されたんではないかと思います。それで、私自身もどういうわけか選ばれまして、その衆議院の選挙制度の調査会に。それで当時の伊吹文明[衆議院]議長、その後は大島理森議長の下で東京大学の佐々木[毅]先生を座長として検討をさせていただき、私自身もいろいろと専門的立場からいろいろと意見を述べさせていただいたりしまして、それで出てきたのがアダムズ方式による配分ということであり、これは世界的にも認められたやり方なんですね。


     例えばフランスの下院制度、デピュテという下院がございますが、その下院議員の選出につきましては、これ各デパルトマン[日本の県に相当する組織]、県ですね、デパルトマンごとに配分をすると、これがアダムズ方式で実は配分をして、その後、小選挙区の区割りをするわけです。それで、実は同じ制度を日本も導入して、さらにそこに比例代表を乗せて、比例代表は1票の価値の格差が基本的にはない設定になっています。それで現在、各ブロックごとにそれを、定数を比例配分して割りつけた上でやりますので、これ、多分中和剤が入っているんですね。


     それで、そんなような組合せで考えた場合に、かなり合理的な制度にはなっているんじゃないかなというふうに思います。今回恐らく大きな議論になると思います。このアダムズ方式に基づいて定数の再配分をやり、それで区割りをしなきゃいけないところが出ると。当時もいろんな議論をしましたが、実は区割りを変えるのは我々小さなところでも大変でありますけども、人口の多いところは逆にもっと大変なんですね。それで今、[衆議院議員]総選挙やって皆さん選挙戦われました。でも、特に東京[都]辺りのそういう選挙区を調整しようと思いますと、例えば通りごとに同じ区で、通りごとにここからここまでは今後は別の区に移りますよっていうことをやっていかないと区割りができないです。ですから、実は都会の問題でもあるんですね、区割りの難しさというのは。


     ですから、そういう意味でなかなか両方ともなかなかやりづらいとこでありますけども、それをやろうというふうに決めた新しい仕組みがありますから、これを動かしていけば基本的にはその1票の価値の格差の問題というのは衆議院のほうは解決されていく、自動的に動くシステムになっています。実はこれ、議論の中でも、専門家の議論の中でもそういうふうにほっといてももう自動的に是正されていく仕組みをつくって提案しなきゃいけないというふうにやって提案したもんですから、それはちょっと従来とは多分全然議論の質は今後変わってくるだろうと思っております。


     いずれにいたしましてもこういうone person、one vote[一人一票]というアメリカの判例に基づきましてこの1票の価値の格差の議論というのが弁護士の方を中心にして全国で訴訟を提起されるようになったんですけども、今回も同じような訴訟が提起をされていますが、これはそうした調和を制度的に取ることと、その制度が適切に執行されていること、これを絡めながらやはり大きな枠組みの中で解決されていくべきものだというふうに思います。いずれにいたしまして、もう訴訟が提起されておりますので、高等裁判所の判決、そして上告審の行方というものを私どもとしても見守ってまいりたいと思っております。





    21 青谷弥生人大捜索作戦 

    ○NHK 小山晋士 記者


     すいません。NHKの小山です。すいません。落差のある質問で申し訳ないですけど、青谷人の大捜索作戦の件なんですが、先ほど似ている人がいると言っていますけど、知事から見て何か有名人、著名人、お知り合いの方で何かこの弥生人に似ているなと思う方はいらっしゃいますでしょか。


    ●知事


     いや、ちょっと何かあったことあるなというのが直感的でありました。でも、正直どこの誰っていうことはございませんが、多分皆さんもそうだと思いますけど、この人見たことあるなというのは多分共通しているんじゃないでしょか。そういう意味で思わず、ちょっとお披露目のとき申しましたけども、その辺にいるお兄ちゃんみたいな感じだったというふうに申し上げたんですが、それだけ弥生人と我々というのはやっぱりつながっているんじゃないかということですね。それで、このことをもっと全国の皆様にこれを機会にして知っていただければというふうに思います。


     私もちょっと今回の騒ぎ、テレビであるとか、あるいはネットの状況もちょっと昨日[11月1日]もそういうニュースもありましたし、拝見をさせていただきましたが、片桐はいりさんという方ですか、何か話題になっているのは。そういう方とか、あるいはゴン[中山雅史]さんとかいろいろと名前が出ているようでありますが、それぐらいやっぱりいろんな方にかぶせて見える、それが青谷弥生人の今回提起したものだったと思うんです。私たち日本人って何なのかな、そういうものを考えるときにちょっと青谷に行ってみても、そうすると何か昔懐かしい風景と一緒に見えてくるものがあるんじゃないかなと思います。そういう意味で、似たような顔の方々、これあえて性別も問わないし、年齢も問わないでいろんな方々にいろんな思いで集まってもらったらいいんじゃないかなと思っております。「青谷で会おうや」ということであります。


    ○NHK 小山晋士 記者


     ありがとうございます。


    ○毎日新聞 野原寛史 記者


     各社よろしいでしょか。はい、では、これで閉めさせていただきます。ありがとうございました。




      

     ※広報課編集
      [ ]については、広報課で補足説明しています。

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