特集/五輪開幕、地元選手にエールを~観て動いてenjoyスポーツ~

  いよいよ7月23日、開幕するオリンピック。出場する県ゆかりの選手の顔ぶれを紹介します。一方、県は障がいの有無に関わらず、スポーツが楽しめるスポーツセンターを開設。五輪観戦で熱くなり、自身もエンジョイする“汗だくの夏”はいかが?

ゆかりの選手に注目! 応援を

  新型コロナウイルス感染症による1年間の延期を経て、いよいよ開幕するオリンピックには、世界205カ国から約1万5千人が参加します。今回は、東日本大震災(2011年)の被災地が復興を成し遂げつつある姿を世界に発信するとともに、新型コロナで分断された絆を取り戻し、世界中の人々が新たな光を見出すきっかけになる大会でもあります。
  鳥取県出身やゆかりのある選手は、各競技から過去最多の6人が出場。練習や試合の機会が制限される中、コツコツと努力を重ねてきた選手が、大会に懸ける熱い思いや、県民への心のこもったメッセージを寄せてくれました。それぞれの競技の魅力や見どころも語っていただきましたので、ここに注目すれば観戦がより楽しめそうです。
  57年振りに国内で開かれる夏季オリンピック。選手にとっては待ちに待った夢の舞台です。メダル獲得を目指す選手たちに温かい声援を送りましょう。
聖火を聖火皿に点火している写真
5月に県内各地を巡った聖火リレー。173人が聖火をつなぎ、最終ランナーが聖火皿に点火して締めくくる(写真提供は東京2020組織委員会)

出場選手からのメッセージ

(1) 出場が決まった瞬間の気持ち
(2) 競技の魅力・見どころ
(3) 大会への意気込み
(4) 県民へのメッセージ
ボート 女子軽量級ダブルスカル
冨田(とみた) 千愛(ちあき)さん(米子市出身)
  リオ五輪(2016年)に出場。2019年の世界選手権女子軽量級シングルスカルで銀メダルを獲得。
冨田千愛さんの写真
左が冨田選手(写真提供は公益社団法人日本ボート協会)

(1) 張り詰めていた緊張やプレッシャーが解けて、戦いがようやく終わったと安堵しました。
(2) 私が出場する種目は、2人で息を合わせたチームワークが重要。一見優雅に見えるかもしれませんが、実は約7分間、身体と精神を限界まで追い込んでいます。
(3) コロナ禍で開催されるこれまでにない大会。前例がないくらい人々の記憶に残る熱いレースをしたい。
(4) 競技を通じて県民の皆さんからたくさんの力をもらっています。最近はなかなか帰省できていませんが、帰るといつも心が和む、そんな鳥取県が大好きです。
ボクシング 女子フェザー級
入江(いりえ) 聖奈(せな)さん(米子市出身)
  漫画の影響を受けて小学生からボクシングを始める。日本女子ボクシング界で初めての五輪出場。
入江聖奈さんの写真
(写真提供は入江さん)

(1) 今までの人生で一番うれしい勝利。ハイテンションになりました!!
(2) 3分3ラウンド計9分間の短い時間の中で、どんどん展開が変化すること。五輪では高度でハイペースな駆け引きに期待してください。
(3) 五輪が開催されることに感謝し、鳥取県に初めての金メダルを届けたい。
(4) 厳しい練習の時や試合前、皆さんの応援がとても励みになっています。今の日本は未曾有(みぞう)の事態の渦中ですが、結果を出して皆さんを笑顔にすることが、私がアスリートとして出来ること。何としてでも金メダルを取れるように大和魂で頑張ります!
飛込 女子3メートル飛板飛込
三上(みかみ) 紗也可(さやか)さん(米子市出身)
  母の勧めで、小学2年生の時に競技を開始。強い脚力を生かした高い飛び出しからの演技が持ち味。
三上紗也可さんの写真
(写真提供は三上さん)

(1) 今までの生活を競技に費やしてきて良かった、辛かったことも報われた気がしました。
(2) ベテラン選手でも失敗することがあり、どの選手にも逆転の可能性がある。最後まで何が起こるか分からないところが魅力。
(3)5154B(ゴーイチゴーヨンビー)(前宙返り2回半2回ひねりえび型)」を披露し、自己最高の演技をしてメダルを獲得したい。
(4) 皆さんのお力添えで、ここまできました。コロナ禍で皆さんが苦しい状況の中、競技に集中できる環境があることに感謝します。私が良い結果を残して明るいニュースを届けられるよう、精一杯頑張ります。
射撃 女子10メートルエアライフル
中口(なかぐち) (はるか)さん(日吉津村出身)
  兄の影響で中学1年生から競技を開始。3月の五輪代表最終選考会で最高得点を挙げたことが評価された。
中口遥さんの写真
(写真提供は滋賀ダイハツ販売株式会社)

(1) 今までの努力が良い結果で表れたので、うれしさは感じましたが、世界レベルで考えるとまだまだの試合内容。さらなるレベルアップが必要だと感じました。
(2) 張り詰めた緊張感の中で、自分のメンタルに打ち勝ち、高得点を出せた時に魅力を感じます。
(3) 初めての大舞台はドキドキですが、自分の力を信じて試合に臨み、メダル獲得を目指します。
(4) 鳥取県の皆さんに勇気や元気を持ってもらえるよう、私らしい射撃をしたい。ご声援をお願いします。
競泳 男子200メートル平泳ぎ
武良(むら) 竜也(りゅうや)さん(米子市出身)
  働きながら練習に励み、苦難を越えて五輪切符をつかんだ。4月の日本選手権で五輪派遣記録を突破し、出場が決定。
武良竜也さんの写真
(写真提供は一般財団法人鳥取県水泳連盟)

(1) 小さい頃からずっと将来の夢は「オリンピックに出ること、そして金メダルを取る」と言い続けてきた。その夢がまず一つ叶い、その舞台に立てるといううれしさでいっぱいでした。
(2) 実力差はあっても誰が勝つか最後まで分からない。前半から飛ばす選手もいれば、後半まで余力を残して泳ぐ選手も。それを分かった上で観戦するとさらに面白いと思います。
(3) メダル獲得を目指して精一杯頑張ります!
(4) 僕を小さい頃から応援してくださった方の期待に応えたい。メダルを獲得して鳥取県に持ち帰り、子どもたちに「小さな県からでも世界で戦える」という夢や希望を与えてあげたいですね。
セーリング 男子フィン級
瀬川(せがわ) 和正(かずまさ)さん(大阪府出身・境港市在住)
  フィン級は、一人乗りヨットを使用。大学で競技を始め、県セーリング連盟の誘いで境港市に移住。
瀬川和正さんの写真
(撮影 平井淳一)

(1) サポートしてくれた県民の方々、支えてくれた両親に良い報告ができることがうれしかった。
(2) 魅力は「フリーパンピング」。フリーパンピングとは、追い風で帆走する時、風が10ノット以上あれば自由にセール(帆)をあおることができるルール。迫力満点で見応えがあります。
(3) まず、競技最終日のメダルレースに残る。そして、パフォーマンスを十分発揮した満足のいくレースを行う。この2つが目標です。
(4) 美保湾は、海風と陸風が満遍なく吹きセーリングに最適な海。ここで練習を始めて7年。私の活動を通して、県民の皆さんがセーリングと触れ合うきっかけになればうれしいです。

スポーツ楽しめる環境整備

  パラリンピックは、オリンピックに続き8月24日にスタート。県内にも、将来パラリンピックを目指す有望な選手が多数います。そこで県は、障がい者スポーツのさらなる振興を目指す拠点「鳥取ユニバーサルスポーツセンターノバリア」を2020年7月、鳥取市布勢(ふせ)に開設しました。
  館内には、ボッチャや風船バレーなどが楽しめるスポーツ広場、障がいのある人も不自由なく利用できるマシンを設置したトレーニングルームなどを整備。加えて未経験者でも気軽にチャレンジできるレクリエーションスポーツや、上級者向けのヨガなど、幅広い分野の26スポーツ教室を展開。障がいの有無に関わらず、無料で誰もが参加できます。

鳥取ユニバーサルスポーツセンターノバリア

  ノバリアでは、ジュニアスポーツ、ヨガ、グラウンド・ゴルフなどのスポーツ教室の参加申し込みやスポーツ用品の貸し出しを随時受け付けています(既に定員に達した教室を除く)。詳細は、ウェブページをご覧ください。
ノバリアでフライングディスクをしている写真
フリスビーとも呼ばれる「フライングディスク」を楽しむ利用者

■開所時間 午前9時30分から午後8時30分
■休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)・12月29日から1月3日
  「ノバリア」とは、ラテン語「Nova(ノヴァ)(新しい)」とイタリア語「aria(アリア)(旋律・空気)」を組み合わせた造語。「誰もが障がいなくスポーツを楽しめる、新しい空気をもたらす場所に」という意味が込められています。
鳥取県と日本財団のマーク
暮らし日本一 鳥取県

【問い合わせ先】 鳥取ユニバーサルスポーツセンターノバリア
電話 0857‐50‐1091 ファクシミリ 0857‐50‐1092
https://ts-sawayaka.jp/

【問い合わせ先】 県庁スポーツ課
電話 0857‐26‐7920 ファクシミリ 0857‐26‐8129
メールアドレス sports@pref.tottori.lg.jp

※特集記事は、5月末時点の情報を基に作成しました。



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