県内文化財建造物の新規登録を国文化審議会が答申

 令和元年7月19日(金)の文化審議会において、県内文化財建造物2棟を国登録有形文化財(建造物)の新規登録を行うよう答申されました。

 今回、登録されることとなったのは、賀茂神社本殿(倉吉市)1棟、旧富士市橋家住宅主屋(東伯郡湯梨浜町)1棟です。


賀茂神社本殿(倉吉市葵町)

特徴

 賀茂神社は、倉吉市街地南方の双葉山頂上に鎮座する、葵町など近隣22町の産土社(うぶすなしゃ)である。 本殿は西面して建ち、正面一間、背面二間、側面二間、入母屋(いりもや)造り妻入り、銅板葺きで、虹梁(こうりょう)上部の龍をはじめ、正面を中心に各所を精緻な彫刻で華やかに飾った優美な社殿である。

建設年代等

江戸時代末期建築/平成15年(2003年)改修

新規登録された賀茂神社本殿の写真

新規登録された賀茂神社本殿


旧富士市橋家住宅主屋(東伯郡湯梨浜町小鹿谷)

特徴

 湯梨浜町中部の農村地帯に位置する元地主の住宅。元所有者の市橋家は鳥取県中部を代表する大地主であった市橋家(本市橋家)の分家で、屋号を富士屋と称した。 主屋は木造平屋建て・入母屋(いりもや)造り・赤色桟瓦葺きの住宅である。仏間や客間は吟味された木材を用いた上質な造りである。狭い土間からは農作業中心ではない生活様式への変化を読み取ることができ、農家住宅の近代的な発展過程を示している。

建設年代等

大正10年(1921年)建築/平成27年(2015年)改修

 旧富士市橋家住宅主屋の写真

新規登録された 旧富士市橋家住宅主屋

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