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紙漉き(かみすき)の様子ひとくちに文化財といってもさまざまな種類があり、仏像や絵画、建物などについては「有形文化財」といいます。「有形」があるということは・・・、そう、「無形」もあるのです。

では、「無形文化財」とはどのようなものなのでしょう。文化財保護法では無形文化財を、陶芸や織物などの工芸品を作り出す技術、歌舞伎や文楽といった芸能を表現する技術であるとしています。いずれも写真やビデオに撮っておかないと、そのかたちが残せないものですよね。そして高度な技術(つまり、スゴわざ)をもってモノを作っている個人や団体を認定し保護していますが、国が重要な技術をもった人として認めたのが、いわゆる「人間国宝」です。

鳥取県では平成25年に陶芸の前田昭博さん(鳥取市)が、県内在住者で初めて人間国宝に認定されました。実は、鳥取県でも同じ制度があり、鳥取県にとって価値が高い「スゴわざ」をもった人たちを認定しています。陶芸ではこのたび山本浩彩さん(倉吉市)を認定することとし、ほかに絣では嶋田悦子さん(境港市)と福井貞子さん(倉吉市)、木工芸の茗荷定治さん(若桜町)がいます。そしてこうした人たちを鳥取県でも、人間国宝にならった呼び名にしようと検討中です。

ところで、モノを作る「わざ」をもっていても、道具がなければできません。例えば、陶芸ならば粘土を回転させるロクロ、絣なら機織機(高機)など。手すき和紙の流しすき機をみると、のりを含む水をすくうために使う簀桁という道具がありますが、これは竹を割き数ミリの細さにしたヒゴを簀桁(すけた)ひもでくくっています。等間隔でくくらないとすいた紙にムラができてしまうため慎重な手作業が必要で、長机くらいの大きさをつくるのに1か月もかかるとか。簀桁を作るにも非常に高度なわざが必要で、作れる職人が県内では2人、全国でも10人ほどしかいません。こうしてみると、人間国宝などと呼ばれる人たちを支えているのも、高度なわざをもつ人たちであることがわかります。

先人が守ってきたからこそ今に残るこのような技術を、これからどのように残していくか、今を生きる私たちが考えなければいけないつとめでもあります。

  

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