適正な経理処理の確保に向けた点検結果(平成26年度点検結果)

1 趣旨

 平成18年度及び平成20年度に発覚した不適切経理事案を教訓として風化させないためにも、適正な経理処理の確保(不適切経理の防止)に向けて毎年度、定期的に県費及び県費外会計の経理処理の状況について点検を実施しています。
 鳥取県教育委員会における平成26年度点検結果をまとめたので、報告します。

2 点検の内容

点検期間

平成26年4月21日(月)~7月31日(木)

点検対象機関

事務局

 20機関

県立学校

 32校(高等学校:24校 特別支援学校:8校)

点検対象

・処理に困っている資金、通帳等の存在

 教職員が管理している資金等について、不適切な経理処理及び処理に困っている通帳等その他疑義のあるものの存在の有無及びその内容

・県費外会計の現状

点検方法

教育委員会事務局及び県立学校に対して、上記点検対象に係る徹底した点検を指示して報告を受け、その内容に応じて必要な調査、確認を行った。

3 点検の総括

(1)処理に困っている資金、通帳等の状況 


 倉吉総合産業高等学校において、現金15,894円を含む有価物等が発見された。

 

(2)県費外会計の現状                                                   

項目

所属数 

会計数 

県費外会計を保有している所属 

 47所属

1,642会計

         (うち改善を要する所属)

  (0所属)

(0会計)

県費外会計を保有していない所属 

5所属

合計

52所属

1,642会計

4 点検結果

(1)処理に困っている資金、通帳等の状況

倉吉総合産業高等学校において、次表のとおり金銭等が発見された。 
概要
対応方針
ア 菓子のブリキ缶内の現金10,894円等
 事務室内に設置した新金庫への入替作業中、現金等が入ったブリキ缶を発見した。
 <発見された金銭等>
   現金10,894円
   郵便局発行レシート 1枚
        (80円切手30枚)
   現金書留封筒 1枚(未使用)
   領収書様式 2種類、各1枚
財源が断定できないことから、全て県に繰り入れる。
イ 古封筒入りの5,000円札
 アに関する調査をしていたところ、事務室職員の申出により、「ハンドボール5,000」と書かれた古封筒入りの5,000円札があることが判明した。
当該現金をクラブ振興費会計(部活動を支援する会計)に繰り入れる。
 

(2)県費外会計

   不適切又は疑義のある経理処理は認められなかった。
   なお、教育行政監察担当において、8所属に対する実地点検を実施し、改善すべき点等を指導した。

確認所属数

8所属

確認内容

内部牽制体制、事務処理の実施状況、監査の状況 等

確認結果

不適切又は疑義のある経理処理は認められなかったが、次の事項について指導等を行った。
・会計年度の誤りを防ぐため、出納簿の作成を検討すること【1所属】
・要綱に基づき、収支決算は監事の監査を受け、会議の承認を受けること【2所属】
・常時多額の残高を有する会計については、通帳管理を検討すること【1所属】
・会計年度の始期、終期が規約と異なっているので、整合性を図ること【1所属】
・県費外会計取扱要項に規定する中間点検を実施すること【1所属】
・会計年度終了後に監査を実施すること【1所属】
・通帳、印鑑の分別管理を検討すること【2所属】
・県費外会計取扱要項に基づき、県費外会計検討委員会を開催すること【1所属】
・教職員を経由して収入、支出したものは県費外会計取扱要項に基づく処理を行うこと【1所属】

5 今後の取組み

次年度以降も各所属による自主点検を継続し、経理状況を公表するほか、教育行政監察担当による現地確認(抽出調査)を実施する。

各所属の県費外会計個表等

  

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