平成25年度第2回鳥取県和牛産肉能力検定委員会概要

日 時 平成25年8月2日(金)午後1時30分~午後4時00分
場 所 東伯郡琴浦町松谷606 鳥取県農林水産部農林総合研究所畜産試験場
出席者  河本委員長、藤田氏(柴田委員)、大森調査役(藤原委員)、岸本委員、田中委員、木嶋委員、宮崎委員、國岡委員、小西委員、谷口委員、野儀委員
事務局 畜試    赤井場長、田中室長、小江研究員

内容
1  諮問事項
議題1 平成24年度直接検定第6群「零実緒」の選抜・保留について
         →「零実緒」を直接検定合格とする。
説明等
「零実緒」
・平成24年9月11月生。血統は「百合茂-安福久-勝忠平」。
・「砂嵐」と全兄弟。
・琴浦町産
・発育+1.3σ、DG1.10
・母牛の産子成績は「天保院斗」「百合茂」「百合茂」「勝安波」「百合茂」「勝安波」の雌、 去勢、去勢、去勢、去勢、雌産子で枝肉重量454kg、620.8kg、593.3kg、442.8kg、487kg、357.6kg ロース芯面積85cm2、99cm2、90cm2、65cm2、71cm2、4571cm2、BMSNo11、12、11、12、10、10。
・優良遺伝子領域は枝肉重量2領域、ロース芯面積1領域、BMS 3領域(1領域ホモ)保有。
・全兄弟の「砂嵐」とはタイプの違う牛。優良遺伝子領域も異なる。
・肩は良くないが、体の伸びと皮膚のゆとりがある。
・「れみ」の産子で種雄牛を造成したい思いがある。
・平成25年1~6月に場内繁殖雌及び農家所有の基礎雌から雄牛を10頭生産したが、遺伝病保因等などで、種雄候補牛が2頭しかいない状況。来年度の試験種付けを考えるとぜひ残したい牛。
意見等
○腹巻いている。残さなくてもよいのでは。
○敢えて残すのは、どちらかが当たれば良いということか。
 →「れみ」がいないので、「れみ」産子で当てたいという思いがある。
○中身のことは後代検定を行わないと分からない。外見からでは分からない。
○10頭のうち2頭しか該当牛がいないということで想定外だということは分かるが、そのような状況であるなら、基礎雌牛以外からでも、優秀な雄牛を拾い出すなどの努力をして欲しい。
○残してもよいと思う。
◎「零実緒」は直接検定合格ということでよろしいか。
 →異議なし。

議題2  平成25年度直接検定第3群「桜5」及び第4群「麗美福」の選定について
   →「桜5」を導入し、直接検定を行う。
    「麗美福」は乳頭を確認した上で導入し、直接検定を行う。
説明等
「桜5」
・平成25年3月17日生。血統は「勝安波-安糸福-平茂勝 」。
・日野町産
・発育+2.6σと非常に大きい。 
・母牛の産子成績は「茂勝栄」「安平165乃9」の去勢、雌産子で枝肉重量474.9kg、391.2kg、ロース芯面積68cm2、51cm2、BMSNo11、5。「安平165乃9」の雌産子は和子牛セリ時における体重も極端に小さかったため、通常の肥育になっていない可能性がある。
・優良遺伝子領域は枝肉重量1領域、ロース芯面積1領域、BMS 4領域保有。
「麗美福」
・平成25年5月12日生。血統は「勝安波-安福久-勝忠平 」。
・大山町産
・発育+1.4σ 
・母牛の産子成績は「天保院斗」「百合茂」「百合茂」「勝安波」「百合茂」「勝安波」の雌、去勢、去勢、去勢、去勢、雌産子で枝肉重量454kg、620.8kg、593.3kg、442.8kg、487kg、357.6kg ロース芯面積85cm2、99cm2、90cm2、65cm2、71cm2、4571cm2、BMSNo11、12、11、12、10、10。
・優良遺伝子領域は枝肉重量1領域、BMS 4領域保有。
・「れみ」の勝安波産子であり、全共第9区で12番の一人薩摩路と全兄弟になる。
・乳頭4つのうち1つの突起が弱い状況になる。

意見等
「桜5」
 意見特になし。
「麗美福」
○毛色がうすい。乳頭が気になる。
 →様子をみたい。
○「勝安波」で造成した理由は?「勝安波」の悪い特徴であるロースの小ささ、背のゆるさを改良するのであれば良いと思うが。そうでないにしても、「れみ」で雄が取りたかったと説明して頂ければ分かりやすい。毛色のうすさは、このままの状態であれば良くない。
 →毛色は実物は、写真よりも気にならない程度である。
○乳頭が確認できれば導入してもよいのでは。
○れみ一族は大事にして欲しい。
◎「桜5」を導入し、直接検定を行うということでよろしいか。
 「麗美福」は乳頭を確認した上で導入し、直接検定を行うということでよろしいか。
 →異議なし。

議題3  「琴福鶴」の廃用について
     →「琴福鶴」は廃用とする。
説明等
・精液の供給本数が少ないことと、在庫本数が潤沢にあることから淘汰したい。
・供給本数
年度  H22  H23 H24供給本数    5    10   45・在庫本数は8,500本(H25年8月2日現在)
意見等
○管理費は無駄な費用。淘汰で良いと思う。
○欲しい人はいないと思う。
○在庫本数もあるので淘汰で良いと思う。
◎「琴福鶴」を廃用としてよろしいか。
 →異議なし。

2 その他(報告事項等)
1)10月からの試験種付について
  →一般社団法人家畜改良事業団(以下「事業団」)との協議(7月24日)の結果、10月からの事業団との協力種雄牛としての試験種付けは「砂嵐」に決定。なお、「砂嵐」は「礼美茂」に改名。
2)「高桜」の現場後代検定の途中成績について
  →18頭中10頭の成績が判明。BMSNoの平均値は5.6。5等級は2頭。
3)「野上茂」の肉用牛産肉能力平準化促進事業における合否について
  →事業団が行った「平成25年度肉用牛産肉能力平準化促進事業に係る第1回改良委員会」(7月29日)にて、「野上茂」は非選抜となった。ただし、鳥取県では全共候補牛を確定するまでは保留。
3)遺伝性疾患「IARS異常症」の県有種雄牛の保因状況について
  →51頭検査した結果、4頭の保因牛を確認。保因牛は「安福2002」、「香月」、「泰紀勝」、「安美津」。
4)その他意見
  ○最近、八重勝の枝肉成績が良いので、かけ合わせ等も含めて、PRしてはどうか。

次回開催予定
10月予定
内容
○「高桜」の現場後代検定の結果について
                                ほか

H25年度第2回検定委員会資料.pdf

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