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知事年頭記者会見(2013年1月4日)

平成25年1月4日(金)午前10時半~
 県政記者室(県庁3階)

録画配信 知事記者会見動画(約46分) ※MPEG4形式

  

1 新年にあたり 

●知事

 皆さま、明けましておめでとうございます。県政記者クラブの皆さま、そして県民の皆さまにおかれましては、健やかにお正月をお迎えになられたことと思います。今日は穏やかな日差しも戻ってまいりましたけれども、昨日〔1月3日〕は結構雪も降ったお正月でありました。ただ、正月1日は珍しくスキー場を除いては雪の少ない正月を迎えた関係もありまして、境港〔市〕の水木しげるロードが1万人を超えるとか、また、〔鳥取市〕賀露の方でも結構お店が繁盛したというお話が伝わってきまして、今までにないようなこともあったということでもありました。だいぶん雰囲気も変わってくるような年明けを予感させていただきました。

 実は、我が国も安倍〔晋三〕政権が新たに誕生をし、この年明けから本格的に始動することになります。また、海外におきましても中国、韓国、さらに海の向こう側で〔米国の〕オバマ政権も継続をすることになりましたし、またプーチン〔ロシア〕大統領が昨年は誕生していたり、そんなようなことで私たちの世界は大きく今、変わろうとしているわけであります。特に、この国の安倍政権におきましては、早々にも補正予算の編成をしようということでございまして、私たちとしても世の中の動きをしっかりと県民のサイドに引きつけて鳥取県民の安心とそして県政の活力に結び付けてまいりたいと思います。そういうようなことで、新しい年にテーマを設定をさせていただきながら動いていこうと思っております。



2 とっとりグリーンウエイブ 

●知事

 1つには「とっとりグリーンウェイブ」を打ち出してまいりたいと思います。これは、〔第64回〕全国植樹祭がいよいよ5月26日に、本県は〔とっとり〕花回廊を主会場に、さらに奥大山〔鏡ヶ成高原〕をサブ会場に行われることになりました。併せて、〔第42回全国〕林業後継者大会も三朝町で行われることになっております。こうした我が国でも有数の緑の行事が行われることと機を一にしまして、秋には9月21日から11月10日まで〔全国都市緑化フェア〕「水と緑のオアシスとっとり2013」が開催をされます。湖山池〔公園〕を主会場として東郷湖羽合臨海公園、〔とっとり〕花回廊がサブ会場になりまして、周遊してもらおうというような試みも行われます。さらに国際的なエコツーリズムの大会でありますエコツーリズム国際大会〔2013inとっとり〕が鳥取県の大山山麓を中心として全県的にもエクスカーション〔遊覧旅行〕を行い、実施をされることになります。

 こういうような緑をテーマとした行事が目白押しの1年ということになります。私は、鳥取県は自然そして環境が地域イメージでありますので、これを最前面に打ち出しまして、これからの1年をチャレンジングにやっていきたいというふうに思います。「とっとりグリーンウェイブ」で挑戦する年にしていきたいと思います。その大きなことは、もちろん自然環境の豊かさを活用することであります。これは、農林水産業等にも向かっていくものになろうかと思いますし、観光の面でもいい効果をもたらし得るものだと思います。さらに再生可能エネルギーも大きなテーマとしてクローズアップしてきております。新政権におきましても再生可能エネルギーを3か年は一生懸命やるんだと、こういう宣言をされておられます。そこを我々としてもチャンスと見て一気に仕掛けていく年にしたいと思います。

 この秋には〔SBエナジーの〕メガソーラー〔大規模太陽光〕発電所が42.9メガ〔ワット〕という我が国最大規模で米子市崎津に設置をされることになりますし、さらにいろいろな再生可能エネルギーの開発を進めていきたいと思います。県直営でもそうでありますし、県民参加型の再生可能エネルギー創造ということも考えてみたいと思います。さらにはバイオマス〔生物由来の有機性資源〕発電、これは今、木材のうちのチップの利用が急速に全国的にしぼんできているんですね、これは産業活力とも、全体の活力とも関係をしているんですけれども、その傾向を変えていくためにそれを活用したバイオマス発電というのもあっていいんじゃないかということであります。鳥取県内では木質の産業廃棄物の利用ということも含めて考えていけば、チャンスはあろうかとは思います。具体的なプロジェクトを具体的な企業のプラットホームと一緒になりまして考えていきたいと思います。森林組合でありますとか、関係者のご協力も得ながら進めていくことになろうかと思います。

 エコツーリズムもさまざまな商品開発をしていかなければなりません。そのために国際大会が開催をされるわけでありますけれども、それを目指して新規のエコツーリズムの地域というものをモデル的に作り出していく必要があります。例えば、智頭町では森林セラピーということを始められておられます。また、岩美町の方では海岸線の美しい〔山陰海岸〕ジオパークを活用しまして多くの学校を呼び込んでおられます。もちろん大山でもスキーリゾートとして今やメッカでありますし、夏の大山にはスポーツ合宿も始まってきているわけであります。こんなようなことは枚挙に暇がないわけでありまして、エコツーリズムをもっとこの年に盛んにしていく、そうしたことを当初予算編成の中でも考えていくべきではないかなというふうに思っております。

 こんなようないろんな仕掛けをしながら、また山が動き出すような仕掛けをしながら、私たちとしては「とっとりグリーンウェイブ」を起こしていく、これを国内外へと発信をしていく、そんな1年にさせていただきたいというふうに思います。



3 危機を克服~産業・雇用・防災~ 

●知事

 また、私たちは危機を突破しなければなりません。そのために危機克服をテーマとして産業や雇用、あるいは防災といったフロンティアでやはり行動を起こしていく必要があります。年末の緊急相談窓口を作りましたところ20件弱の相談者が訪れたわけでありますが、これは氷山の一角に過ぎません。今、経済動向がどんどんと変わってきている中で、今後の操業について疑問符を持っておられるところもある。ただ、年初もそうでありますけれども、アメリカで非常に株価が高騰するなど世界経済も今動き始めています。これを私たちは転換点と捉えて、ここで鳥取県の産業構造を変えていく、そういう仕掛けを打っていかなければならないと思います。これは経済界の皆さまや農林水産業あるいは雇用の場としての福祉、医療関係者ともタイアップをしながら、雇用の1万人創造であるとか、新しい産業の創造に向けて動き出していきたいというふうに考えております。

 例えば、「新甘泉〔しんかんせん〕」という〔梨の〕新品種は非常に市場で評判がいい、これをもっと前面に出せないだろうかということもあろうかと思います。また、育てる漁業ということもあろうかと思います。〔岩美町〕網代等で定置網をもっとやりたいというような動きがあったり、さらに陸上での養殖を手掛けてみたいという動きがあったり、境港でのギンザケの養殖であるとか、従来とは違った、獲るだけでない漁業ですね、違った手法の漁業というものももっとあっていいだろうと思います。また、林産関係でも木材の利活用を図る、さらにきのこを初めとした、そうした林産物、そうしたものをバイオであるとかいろんな局面で転用し、活用していくこともあっていいと思うんです。そうした事柄をいろいろと今年、チャレンジをしてみて危機を突破していく、雇用を創造していく、そういう躍動感のある鳥取県を作っていかなければならないと考えております。

 また、クライシスマネジメント、危機管理ということも重要であります。その意味で現在も県民の皆さまの意見を伺っている真最中でありますけれども、原子力安全対策や津波対策等を含めた新しい地域防災のスキームを作らなければなりません。3月を目指してやっていくことになります。また、島根県とも共同をしながら国に対して訴えかけを行いつつ、ぜひとも鳥取県の中の原子力防災体制を、今ゼロの状態であるものを一気に作り上げていく必要があろうかと思います。昨年〔平成24年〕末の〔12月〕27日にも両県の副知事や原子力規制庁も同席をする中で、両県の協議会が開催をされました。こうしたことで他地域にはないようなイニシアチブ〔主導権〕を地域で発揮をさせていただきまして、全国でなかなかこの原子力安全対策が進みませんけれども、山陰の地域からまずは行動を起こしていく必要があるというふうに考えているところであります。



4 大交流時代の幕開け 

●知事

 また、大交流時代の幕開けの年にもなろうかと思います。3月にはいよいよ待望の鳥取自動車道が8.3km、隣の岡山県になりますけども、大原~西粟倉間で開通をします。これで全通をするということになります。大動脈が山陰の方に延びてくる。しかも関西方面から真っ直ぐに延びてくることになります。これと併せて、松江道の開通等も考えてみれば交流、大交流を起こしていくことがこれからの山陰のテーマになろうかと思います。山陰自動車道を初めとした、今のプロジェクトを早急に進めていくことも大切であります。これも関係県の意識を糾合しまして、国に対する訴えかけを早ければ今月中にも行ってみたいと思っております。また、山陰両県を初めとしたミッシングリンク地域の充実を図るために、来週の8日に国に対する鳥取県としての独自の要望活動も展開をしようと思っております。

 さらに言えば、港ですとか、それから鉄道ですとか、さまざまな国土の基軸を通していく事業が待望されるわけであります。これにつきましても、日本海沿岸地域での知事の集まり、地域の集まりを活性化していく必要があるだろうと。これも関係県と年を跨ぎながら今、話し合いをしているところであります。時代はどんどんとこれ、変化をしていくと思います。特に東日本大震災後の町、地域のシステム、日本のシステムを作ろうとしておりまして、国土強靭化、あるいは防災、減災、ニューディールという新しい施策が講じられようとしています。その流れを山陰鳥取県の方にも引き込んでいくということが必要であろうかと思います。

 また、文化観光の交流を興していく中で、いろんな事業も仕かけていく必要があろうかと思います。隣県の溝口〔善兵衞島根県〕知事とも話し合いをしておりますが、山陰両県パッケージとなった売り込みを図っていく、そういう広域観光を今年また力強く前進させられないだろうか、こんなことも当初予算に向けて両県で検討を始めたところであります。また、文化等で言えば、水木しげるロードが20周年という節目を迎えるわけでありますし、昨年の国際まんが博で北栄町の地域も活気づいてきたわけであります。また、ここから程近いところの谷口ジローさんのご生家の近辺でも、谷口ジローロードというべきようなそんな取組みの構想も生まれているというふうにも伺っております。いろいろと各地で芽吹いてきた、そういうまんが王国作りがありますけれども、こうしたところにもバックアップをしながら、強力に進めていくことがあっていいというふうに思います。

 また、童謡の世界でも田村虎蔵さんの生誕140周年、さらに植田正治さんの生誕100周年という年周りにもなります。写真文化であるとか童謡文化であるとか、そうしたところも鳥取県の言わば得意技のお家芸のところであろうかと思います。この辺も今一度光を当てながら、大交流時代のけん引役を果たしていただければありがたいかなというふうに思います。また山陰海岸ジオパークも重要な役割を今後果たし得ると思いますが、この年は山陰海岸国立公園の〔指定〕50周年の年になります。夏休み頃に、その記念イベントをやろうと環境省と内々話をしてまいりました。兵庫県や京都府とも一緒になって、その役割を果そうと考えております。このようなことで、私たちとしても大交流時代を作り上げてまいりたいというふうに考えております。



5 住まいや“いいまち” 

●知事

 また、住まいや“いいまち”、安心できる暮し、それが鳥取県のテーマでもあろうかと思います。移住もお陰さまでここ数年、急速に伸びてきております。その背景には、「子育て王国とっとり」の施策であるとか、評価され始めていることもあろうかと思います。また、安心できるためには福祉や医療というところも大切であろうかと思います。例えば、東部圏域を見てみますと、医療圏がありますが、ここに複数の大病院がありますけれども、非常に中核的な急性期医療、高度な急性期医療を求めようとすると、それぞれ病床数がスケールメリットで足りないということがあります。こうしたところも、病院間での調整を早急に進めて、東部医療圏の再構築を図っていく。こういうことも動き出さなければならないのではないかというふうに思います。中部の医療圏にとってすれば、産科が足りないということが言われるようになりました。これも何らかの策を講じなければなりません。また、看護師不足が叫ばれる中で看護師養成機関、これも道筋をつけていかなければなりません。

 いろんなところで、医療関係で私たちはいいまちづくりを進めなければなりません。「支え愛のまちづくり」も重要でありまして、先般議論をしました、市町村長の合意も得ました高齢者対策、老人クラブ連合会への補助金等もございますが、支え愛ということをもっと前面に出して進められないだろうか。鳥取力創造運動ということを展開できないだろうか。こうしたこともこれからのテーマとして、今年、取り組んでまいりたいと思います。



6 一歩先の県政 

●知事

 こういうようなさまざまなチャレンジ、挑戦を下支えするのが県政のシステムだと思います。そういう意味で一歩先の県政を、今年、作り上げていきたいと思います。具体的には総合事務所等の機能強化を図る。県庁組織の活性化と効率化を同時に果たしていく必要があろうかと思います。新政権は、今、そうした地方の動きに注目をしていると思います。地方がどれだけ役割を果たせるのか、その実証を鳥取県からやっていく必要があろうかと思います。

 また、これは鳥取県1県だけの問題でなくて、周辺の地域との協調による施策作りも必要であります。今月には新しく就任された岡山県知事とも話し合いをしようと考えておりますが、中国広域連合が当面の課題として昨年からの引き継ぎ事項になっています。これをいかにして今後具体的に進めていくのかも問われる年になろうかと思います。新政権のテーマ設定、政策も横睨みしながら、この動きにもかたちをつけていく必要があろうかと思います。それから、道州制の議論もいよいよ始まるわけであります。先般、関西広域連合の方では道州制の研究を始めようということになりました。これは避けて通れない議論になろうかというふうに思います。ただ、その道州制の議論をする前提として、果たして広域行政がどういうものかというのを示すためにも地方機関の広域連合への移管を促進する、これを国に対して求めていく必要があるのではないかと思っております。この辺は全国知事会でもテーマになろうかと思いますが、そうした新しい県政のシステム作り、一歩先の県政を、今年、ぜひ作ってまいりたいと思います。

 特に大切なのは県民の皆さまとパートナーシップを上手に組める県政だと思います。県民参画基本条例の議論がいよいよ私は熟してきたと見ております。その意味で、これを今年ぜひ制定に向けて動き出す必要があると思います。これは、いわゆる常設型の住民投票というようなシステムも入れた上で県民参画基本条例を作ることになろうかと思います。もちろん、県民参画アンケートであるとか、そうした広報公聴体制なども視野に入れながら条例制定ということになろうかと思います。こんなようなことを近々議会にも問うていく必要があるかなと考えておりまして、その作業を庁内で急がせたいというふうに思います。こうしたさまざまな課題を考えながら今年巳の年、へび年の県政を作り上げていきたいというふうに思います。

 県民の皆さまにおかれましても、ぜひこの1年健やかにお過ごしくださいますよう心からお祈りを申し上げたいと思います。私の方からは以上です。


○山陰中央新報 桝井 映志記者

 ありがとうございます。では各社、どうぞ質問がありましたらお願いします。



7 衆議院議員選挙区画定審議会からの意見照会 

○山陰中央新報 桝井 映志記者

 では、よろしいでしょうか。
 全然違う話、衆議院選挙の区割りのことでお尋ねしようと思ってですけども。飛び地を作らないとか、市町村を割らないといった条件を考えると湯梨浜〔町〕が〔鳥取〕2区に移るということしかないように見えるんですが、そのあたりどのようなお考えをお持ちでしょうか。


●知事

 ええ、この件につきましては12月27日に国の方で区割りの審議会〔衆議院議員選挙区画定審議会〕が開かれました。その結果で夜になって鳥取県の方にも意見照会がきました。私としては今その照会文書を見たばっかりなんですけども、これについては大切な鳥取県の代表を選ぶ仕組みの話でありますので慎重に検討して考えていきたいと思います。期限としては今月中旬が期限になっておりますので、その期限までよく考えてみたいと思います。その区割審の考え方は、実は法律に基づいて出されてきております。旧政権下でありますが、与野党合意に基づいた公職選挙法の改正案が出されました。その一環として区割りの考え方が示されています。それは鳥取県を想定しているんですけども、全国で一番人口が少ない県の区割から基準が書いてあるんですね、それで、その全国で一番人口が少ない県、これはイコール鳥取県なわけでありますが、の区割りについてはできるだけ人口の均衡を図ると人口のバランスを取るということが書かれています。

 従いまして、それは法律で決まっていることになっていまして、鳥取県も含めた日本全体での国会議員が議論して、そして定めたルールだということであります。今回12月27日に私どもにまいりましたのはこの原則が書かれていまして、その原則的な考え方について鳥取県知事の意見を問うと、こういう内容になっています。正直申し上げまして法律で書かれていることがそのまま区割の考え方で書いてあります。飛び地を作らないというのも書いてございました。これは従来から区割審の考え方で踏襲されてきたものでありまして、これも基本的には地域の一体性という、そういう法律の考え方に沿ったものであろうかなというふうに思います。従いまして、今回の区割審の考え方には、一定の合理性はあるんだろうというふうには思いますけれども、ただ県民の代表を送り込むその重要なルールに関わることでありますので、私としては、慎重に考えていきたいというふうに思います。

 今お話がありましたようにいろいろと計算キーをたたいてみれば、いろんな想定はできようかと思いますが、国の方からの照会自体はその原則を書いて問うてきています。こういうような区割りにしようということで問うてきていないもんですから、それに対する考え方という範囲内での回答になろうかなあというふうに思います。ただ、私としては、どういう答えを返すにせよ、地域の実状というものを深く考慮した上で、慎重に検討してもらいたいとそういうようなことは国に対して申し述べていく必要があるのかなあというふうには考えております。今後ですね、いろいろとこの件についてはご意見も出てこようかと思いますので、そうしたことも参考にさせていただきながら、最終的には今月中旬に回答書を国の方へ提出をしたいと思っております。


○山陰中央新報 桝井 映志 記者

 区割りの考え方に関する部分だけのご回答になる予定ですか。


●知事

 ええ、というか、そういう照会になっているんです。


○山陰中央新報 桝井 映志 記者

 なんかそれ以上言ってもいいらしいですけども。


●知事

 そこは、ただ現物ご覧になったんですかね。現物公開していると思いますが見ていただければ、こうした考え方で我々は区割りをするんだと。それについてご意見をいただきたいと、こういう内容になっていまして、基本的にはその地図が書いてあるわけではない照会文書であります。こういうようなやり方でありますので、なかなか私としても答えの返しにくい面があるんですけども、役割として回答を求められていますので慎重に考えていきたいと思います。


○山陰中央新報 桝井 映志 記者

 関係する県中部の自治体になんか意見を聞かれたりというようなご予定は、お聞きになりますか。


●知事

 それについては今、年明けからですね、年明けに、県庁の中でまずはちょっと議論してみたいと思っておりますが、私としては何らかのかたちでその焦点になりそうな自治体の考えを聞く機会は持ちたいと思います。それは、まだ、今、検討中でありまして、先方ともなんの相談もしていませんし、庁内で今いろいろと、〔12月〕27日に来た文書でありますので議論しているところです。



8 とっとりグリーンウエイブ 

○時事通信 小出 秀 記者

 グリーンウェイブに関してなんですが、今回その〔全国〕都市緑化フェアや〔全国〕植樹祭が開催されることを受けて、そのイベントを通じて、県内外に訴えたいメッセージと言いますか、あるいはその県として打ち出していきたい施策などをちょっともう一度簡単に紹介いただけますでしょうか。


●知事

 はい。やはり森の豊かさっていうのを我々は訴えていきたいと思います。鳥取県は北欧並みの森、森林地域でございまして、その豊かさを来場者の皆さまに実感していただきたいと思います。また、鳥取流の緑化スタイルっていうのがあっていいと思いますね。特に都市緑化フェアの方がそこを今チャレンジしようとしておりまして、そういう自然と親しみ、自然になじむようなかたちで、要はどちらかというと西洋流にやりますと自然と対決するような緑化をやるんですね。そうではない鳥取流の緑化スタイルっていうのをこの際追求してみてもおもしろいんじゃないかなというふうに思います。そうした鳥取から緑の力をぜひ全国に対して発信していきたいと思います。これはその関連として、再生可能エネルギー、バイオマスも含めてやっていこうというように思っておりまして、こうしたことで単にその自然環境の豊かさだけでなくて、地域の活力あるいはその暮らしていく上でのクオリティに結びつけていきたいと思います。



9 国土強靱化と日本海国土軸 

○日本海新聞 井上 昌之 記者

 新政権になりまして国土強靭化というところに焦点が当たっているんですが、先日の会見でも知事おっしゃっておられましたけども、富山県の知事さんが会長を務められる日本海側の自治体でのこの道路整備の促進に向けた会合なんかに参加されるんだという話がありましたけども、今後日本海側の自治体でどう連携して国に訴えていくべきだというお考えでしょうか。


●知事

 これは、今1月の中旬頃で、国への要請活動を日沿連(日本海沿岸地帯振興連盟)としてやろうと、日本海沿岸地域としてやろうという今準備を始めたところであります。今、関係県で話しあっているところでありますけども、国土強靭化等のテーマが出てきましたので、日本海国土軸を設定すべきだという明確なのろしを挙げることになろうかと思います。これは道路ミッシングリンク〔高規格道路の未開通区間〕の問題もそうでありますし、それから高速鉄道網、これもテーマになろうかと思います。また港湾、港も日本海側を結んでいく、そんな戦略があっていいと思います。あるいは、これ関係者とも話をしなければなりませんが、日本海側でメタンハイドレート〔メタンガスと水分子が結合してできた氷状の固体物質〕が出るということもあります。そうした新しい日本海側を軸とした国土づくり、そうしたことを政府に訴えていきたいというふうに考えておりまして、今具体的な要望内容について調整中であります。


○日本海新聞 井上 昌之 記者

 中でも鳥取豊岡宮津自動車道というのが、ちょうど国の計画の中で歯抜けのような状態になっていますね。いろんな県事業でやられたりとか、いろいろ工夫をされて整備を進めておられますが、まだおそらく5分の1くらいしか事業化というか、開通していないような状況だと思いますけども、ここは3府県でやはり強力に連携して、国に訴えていかれるというのがまた今後の。


●知事

 これも新しい政権が発足しましたので、急速に舵を切っていくべき分野だと思います。京都府の山田〔啓二〕知事と兵庫県の井戸〔敏三〕知事と兼ねてこれ話し会いをしてきておりまして、今月中にも、期成同盟会を東京で実行してはどうだろうかと、こんな話をしております。鳥取豊岡宮津自動車道という路線名がありますけれども、もっとそのミッシングリンクだということが分かりやすいように、我々としても日本海側の国土軸に相応しい愛称を使ってもいいかなという話もしておりまして、例えば山陰近畿自動車道とか、そういうテーマ設定をして新しい衣で、訴えかけをしていく必要があるかなと思います。ここの山陰近畿自動車道とでもいうべき鳥取豊岡宮津自動車道は、元々は山陰道の一部をなしていたわけでありますが、国の方の高速道路政策の転換の中で、その高規格地方道路というように位置づけを変更されてしまったという経緯もあります。これがつながらなければ日本海側の国土軸の設定はできないという重要なポジションでありますが、若干政治的に見過ごされてきたのではないのかなという思いを地元として持っております。ですから、装いを新たにして訴えかけを強めていきたいと思います。



10 新政権での変化 

○山陰放送 秦 卓史 記者

 先程の仕事始め式の中で、知事が政権交代によって新しいトレンドなり、システムが変わっていくことを感じるというふうな言葉を言っておられましたけども、具体的にその国土強靱化なり、あるいはニューディール以外に、ここまで短い期間ですけれども、自民党政権になって変わってきたなっていうふうな感じられることが他にありますでしょうか。


●知事

 1つにはその対外交渉がどうなるかが注目点だと思っています。私たちは日本海側に位置していて、北東アジア・ゲートウェイを標榜しているわけでありますが、そういう意味で戦略的には、対外関係というのは今後の未来に向かって、地域の活力や県民生活に深く関わると思っています。海の向こうでは〔韓国の〕朴槿恵政権が誕生しました。また、中国は習近平体制に移行しました。こうしたことと併せて安倍総理が誕生したのでございまして、今度額賀〔福志郎首相〕特使が韓国に行かれることにもなっています。私としては、冷静な外交によって、旧政権下で言わば断絶が生まれかけていたところを修復してもらう必要があるかなと思います。もちろん国益に即して主張すべきことは主張していかなければならないわけでありまして、譲れない一線というものもあるわけであるでしょうけれども、対岸の地域であっても、日本と一緒にやっていくことの利益というのは非常に大きなものがあると思います。我々地域外交やって、地域間交流をやっていきますとそれがよく分かるわけですね。向こうも交流に期待をしているわけです。ですから、その辺を活発化させていくことができれば、我々としても新しいそのゲートウェイ戦略を描きやすくなるのではないかなと思います。

 また、福祉等についても、大きく転換点が見えてくるのかなと思っておりますし、教育も然りであります。教育委員会制度にまだ十分な言及はありませんけども、政権公約レベルで見ますと、教育行政制度が変わり得るものだと思います。これは多分新年度というよりも、もう少し時間をかけてだと思いますが、この辺も、現場に即した住民の声が届きやすいような教育環境づくりというのがもっと進められるべきだと思います。昨今のいじめ問題や学力低迷問題、この辺を一気に打開していくには地域の力をどこまで引き出せるかだと思います。この辺も注目点なんだろうと思います。

 また、補正予算の中で見えてきましたのは、産業政策であります。工場立地等を、あるいはその事業上の展開なんかを念頭に置いたと思われます産業政策が語られ始めております。かなりオーダーも大きな産業政策が取られる可能性が高いと思われますので、こうしたことも鳥取県のように、今雇用の確保に汲々としている地域にとっては、朗報足り得るものだと思います。これをどうやって引き込んでいくかだと思います。こういうように、年末来少しずつ新政権の政策の輪郭が見え始めておりますので、私たちとしては最大限そのメリットを地域に取り込めるように1月8日の要請活動に動きたいと思います。



11 嘉田滋賀県知事の「日本未来の党」代表辞任 

○NHK 月岡 信行 記者

 滋賀県の嘉田〔由紀子〕知事が日本未来の党の代表をお辞めになって、また新たに政治団体を作って活動するような動きがありますが、どのようにお考えですか。


●知事

 今日記者会見で明らかにされるというふうに報道をされていました。日本未来の党の代表を務められておられました嘉田〔由紀子〕知事が、この度その代表を辞するという報道があります。熟慮の上のことだと思いますので、嘉田知事としてのご決断を私なりに見守っていきたいというふうに思います。関西広域連合等でご一緒する機会も多かったんですが、若干私とスタンスがずれておりました。そういう国政とそれから本気で知事なり首長の仕事をするというのはなかなか両立し難いものだと思います。それが実行可能なシステムがあればいいわけでありますが、単に現状のこの状況の中でやろうとすると無理がかかる。例えばフランスとかあるいはドイツのように、地方の代表が結構国政参画をするんですね。例えば、ドイツの方では連邦参議院に地方代表、州のトップが入る。あるいは私どものような首長レベルで間接選挙制度というのもあるわけでありますが、フランスの上院なんかは特に地方代表が入り易い、そういうシステムがあります。

 ただ、それはドイツで言えば連邦の衆議院と同じように、参議院の開催、議会を開いてるわけではありませんし、また、それからフランスの会期も週に何日というふうな決めがあって、地方の仕事と両立しようと思ったらできるシステムがあるわけですね。そういうことも何もなくて国政とそれから地方とを同時にやろうというのはなかなか難しいと。それで、私自身はそういうスーパーマンにはなれませんので、嘉田知事やあるいは橋下〔徹大阪〕市長のような役割を果たせるかというのは、個人的には僕自身については疑問があるということを申し上げてきたわけです。嘉田知事も今回いろんな経験をされて、そうした教訓もあろうかと思うんです。それを踏まえて、今回代表という地位を退かれて、滋賀県政にも専念できる状況を作ろうとされておられるのだと思いますので、それを私なりにも見守ってまいりたいと思います。



12 年末年始のスケジュール 

○山陰放送 秦 卓史 記者

 知事、個人的なことになるかもしれませんが、年末年始はどのようにお過ごしになられたんでしょうか。ゆっくりされたんでしょうか。


●知事

 年始には、新年祝賀の儀に参列をいたしました。今年はご皇族がたも関わりがあると思われます重要行事が鳥取県内で目白押しでありますので、新年の機会にご挨拶に伺おうということにさせていただきました。また、まんが王国作りも続いていまして、1月3日には青山剛昌先生と話し合いをいたしました。青山先生も協力していこうというお話を率直にしてくださいました。これは地元がキーを握るわけでありますけども、コナン駅をいっそ造ったらどうだろうかという構想であるとか、もっと活発化させるためにも、例えば夏休みとか、どこかである程度大きなイベントも打ちながらやっていこうかと、そうしたことであるとか、青山先生の方からもいろんなお声掛けなりご理解をいただくことができたと思います。また「三十祭」という年始の集まりがございました。成人式を終えて10年経ったところで第2の成人式をやろうということでありましたけれども、こういうことで地域を支える人材として、30〔歳〕という年回りのかたが役割を果たせば非常に大きいと思いました。私も出席をさせていただきましたけれども、もっとこういう第二の成人式を県内でも活発にやってみてはどうかなというふうに思ったところであります。その他は家族とゆったりと話す時間も取れたと思いますし、日ごろ買いに行けない洋服を買いに行ったり、それから雑煮を食べたり、おせちをつついたり、賀状を見ながら旧交を温めあったり、そんなようなことをさせていただきまして、年始を過ごさせていただきました。


○山陰放送 秦 卓史 記者

 県内の市町村でこの年末年始、9連休、条例の関係で、9連休になった自治体もあるんですけれども、県と違ってそういうふうに休みが違っているわけですけども、9連休を例えば県庁職員がとれる、次の年はそうなると思うんですけれども。それはどういうふうにお感じでしょうか。


●知事

 それはこういう時節柄でありますので、エネルギーの節約であるとか、それからワークライフバランスというようなこともございますし、良い機会ではないかなと思います。ただ、その際に県庁の機能が完全に停止してしまうということにもならないと思いますので、来年がその年回りであれば、なにか合理的な仕掛けも考えながら、ただ職員には思いっきり休んでもらうような、そういうことを考えてみたいと思います。今年そういうふうにされたところは、おそらくごみの収集とか、そういう関係があって、休み期間がずれていたんではないかと思いますが、それは市町村の仕事の工夫次第でできることだと思います。また、企業さんも少なくない企業でそういう大型連休をこの年末年始設定されたところもありました。それは我々で言えば観光需要にもつながったところもありまして、それはそれでいいことではないかなというふうに思います。


○山陰中央新報 桝井 映志 記者

 その他ご質問ありますか。特になければこれで終わりということにしたいと思いますが、よろしいですか。じゃ、知事ありがとうございました。


●知事

 本年もよろしくお願いいたします。


  

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