県内主要湖沼の紹介


東郷池夕景
東郷池夕景



湖沼 湖面積 最大水深 平均水深 流域面積 流域人口
(1) 湖山池 6.81km2 6.5m 2.8m 38.91km2 22.2千人
(2) 東郷池 4.08km2 3.6m 1.8m 48.97km2 9.3千人
(3) 中海 92.1km2 8.4m 5.4m 595km2 161.2千人

出典:全国湖沼環境保全対策推進協議会編:「全国湖沼資料集-第21集-」(平成21年3月)


(1)湖山池

 湖山池は鳥取市の北西部に位置し、湖山川によって日本海に通じており、池の北部は鳥取砂丘、東部は鳥取平野南部と西部は山地に囲まれています。流域内には用水型の工場はほとんど見られないものの、生活排水等によって、水質の汚濁が進行しました。


湖山池写真1枚目

湖山池写真2枚目


 
 昭和46年に環境基準湖沼類型Aに、また平成8年には湖沼類型3に指定され、下水道整備、農業集落排水処理施設設備、底泥の浚渫(しゅんせつ)等の事業が進められてきましたが、水質は平成29年度のCOD(75%値):5.1mg/L(中央部)で、環境基準未達成の状態が続いています。

 鳥取県と鳥取市は、湖山池の環境改善や水管理の方向性を示す将来ビジョンを市民の皆様の意見を伺いながら、共同で平成24年1月に策定しました。県と市では、このビジョンを市民の皆様と共有し、市民の皆様と一体となって、ビジョン達成に向けた様々な取り組みを進めていきます。
湖山池将来ビジョンについてはこちら(水環境保全課ホームページ)

 

(2)東郷池

 東郷池は鳥取県中部(湯梨浜町)に位置し、橋津川によって日本海に通じる汽水湖で、池の北西部には倉吉平野が広がり、東部と南部は山で囲まれています。
 東郷池も高度経済成長期以降、周辺流域の産業や生活様式の変化に伴って水質汚濁が進行しました。

東郷池写真1枚目


東郷池写真2枚目


 昭和46年に環境基準湖沼類型Aに指定され、水質改善を図るため、従来から下水道、農業集落排水処理施設の整備などの種々の対策が講じられてきましたが、水質は平成29年度のCOD(75%値):5.1mg/L(中央部)で、現在のところ、環境基準(類型A:COD3mg/L以下)が達成されていない状況にあります。
 このような状況から、鳥取県では、引き続き東郷池の水質改善を図るため、関係機関や地元の協力を得て、なお一層の浄化施策を総合的かつ計画的に推進するため、平成29年3月に第2期「東郷池水質管理計画」を策定し、山林、農地、市街地等の非特定汚染源からの負荷対策、湖内の浄化や生態系の回復など自然の浄化機能を回復させる施策の推進、地域住民等の環境保全活動を推進するための支援や情報提供の充実に取り組んでいるところです。

 

(3)中海

 中海は鳥取県と島根県にまたがる汽水湖で、全国第5位の面積を有する湖として大山隠岐国立公園と隣接して優れた景観を作り出しています。
 また、レクリエーション等の憩いの場や観光資源、魚介類の生息や渡り鳥の飛来地として、両県民に様々な恩恵をもたらすかけがえのない資産となってきました。


中海写真1枚目

中海写真2枚目

 しかし、中海も他の湖沼と同様に、周辺流域の社会経済活動の発展や生活様式の変化等に伴って水質汚濁が進行し、赤潮の発生や底層水の貧酸素等も起きています。
 鳥取県及び島根県では、この水質を改善するために各種水質保全対策を進めてきましたが、水質は平成29年度のCOD(75%値):4.9mg/L(米子湾中央部)で、環境基準(類型A:COD3mg/L以下)が達成されない状況が続いています。

 両県では、水質汚濁防止法に基づく水質規制対策を実施するとともに、昭和63年度には中海に対して湖沼水質保全特別措置法に基づく指定湖沼としての指定を受け、平成元年度には中海に係る湖沼水質保全計画(第1期)を、また平成26年度には第6期の計画を策定し、水質保全対策を総合的かつ計画的に推進しています。
 一方、平成17年11月8日、中海はラムサール条約湿地へ登録されました。ラムサール条約とは、重要な湿地やそこに生息する動植物を協力して守るための条約です。
 また、中海自然再生協議会が設立される等、地元の中海の自然再生に向けた気運が高まるとともに、活動が活発化しています。

 

(4)各湖沼の水質保全・浄化施策等について

こちらをご覧ください。
水環境保全課ホームページ
  

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