当試験場において、令和8年8月21日(金)に開催しました「令和8年度農業試験場公開セミナー」に出席いただきありがとうございました。
アンケートでお寄せいただいた皆様からの御質問・御要望について、回答します。ご不明な点がありましたら、ご連絡ください。
アンケートに対する御回答>>>R8アンケート回答【PDF 685KB】
| 質問、要望 |
回答 |
| 水稲について高温による品質低下の解決方法は? |
公開セミナーの発表にもありました「鳥取県コメ高温対策研究会」の技術対策である土づくり、初期成育促進、水管理、栄養補給、刈遅れ防止、病害虫防除、品種転換が目下の解決方法になります。その中でも最も効果的なのが品種転換です。 |
| 食味向上の取り組みについて知りたい |
食味については、適正量の施肥の検討により、収量との両立を図っています。
一般的に窒素肥料を多く与えるほど、米に含まれるたんぱく質含量が上昇し、食味地は低下します。そのため、収量を確保する子音ができ、かつ収量を確保するというバランスの施肥量を調査することが重要となります。有機質資材については、種類の異なる牛糞堆肥や鶏糞の窒素吸収量に関する研究を現在行っており、より適切な施肥量を毛等することで食味地と収量の確保の両立を目指しています。
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| 星空舞の有機栽培の研究の目的と成果の関連が見えてこなかった。慣行の施肥に有機を追加して目的型精できるということか。 |
本研究は、星空舞栽培における有機質資材を用いた化学肥料の削減と地力の向上を目的としており、大きく分けるとレンゲや鶏糞は前者、牛糞堆肥は後者に寄与します。 |
| 新たな農機具開発や高性能化された場合の作業技術は誰が教えるのかを含めた手法を研究し、発表してほしい。 |
ご意見ありがとございます。新たな機械や高性能化された機械についてはどうしても機械を開発したメーカーに依るところが大きくなってしまいます。例えばメーカーの協力を得てデモ機の動画を撮影し、説明をしてもらえればその様な場合においても対応可能だと思います。 |
| 水田の水管理や除草のコツを教えてほしい。 |
水田の水管理で意識するべき点はいくつかありますが、(1)活着~中干までの期間は茎数確保のため、除草剤散布以後は浅水管理を行う、(2)登熟位以降は米粒の充実や肥大のため、必要な水分を要求するために間断灌漑(水を張った状態と水を落とした状態を交互に繰り返す)で水管理を行い、早期落水を行わないように意識してみてください。
また、除草について、まずは圃場の水持ちや発生しやすい草種の把握を行い、その圃場に適した除草剤を適切な散布時期や使い方で散布してください。不適切な状態で使用すると、除草効果が不十分となります。特に湛水散布する剤の場合、3~4日間は湛水状態を保ち、入水は7日後以降に行うこととし、この期間中に田面が見えていたとしても、入水は我慢しましょう。雑草の取りこぼしが多数ある場合には、草種に応じた中後期剤の散布も検討してみてください。
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イネごま葉枯病対策
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イネごま葉枯病の伝染源は種もみ、前年の被害わらによる病原菌の越冬、畦畔雑草(アシカキ)です。また、老朽化水田での根腐れや肥料流亡の起きやすい砂まじりの土壌では発生が助長されます。このため、健全種子の利用を基本として、畦畔除草や土壌に不足している微量要素を補う土壌改良資材の投入、追肥による生育後半の窒素補給により発生を抑制できます。多発時は薬剤散布による防除が必要となる場合もあります。農業試験場からは土壌改良資材による発生抑制の成果情報として令和5年、令和2年に下記サイトに掲載しておりますので参考にしてください。 (https://www.pref.tottori.lg.jp/317295.htm) |
| 内穎褐変病(耕種的防除と薬剤防除タイミング) |
イネ内穎褐変病は「もみ)にのみ発病する細菌性病害であり、主要な伝染期間 は出穂期から出穂2,3日後までです。この期間に高温多湿な気象条件の場合、発生が多くなりやすいです。また、穂ばらみ期から穂ぞろい期のフェーン現象等による強風によって多発することもあります。
【耕種的防除】
穂ばらみ期以降が高温多雨に遭遇ないような作型(出が遅い品種の選定、遅植え)が考えられますが、近年の温暖化の影響でその効果が期待しにくい状況です。なお、作付地帯を選択できるのであれば、気温が比較的低い標高の高い山間地では発生が少ない傾向なので参考にしてください。
【薬剤防除】
本病に登録のある薬剤は多数存在しますが、いずれもイネいもち 病の防除を主体とした薬剤であり、卓効を示すものはありません。このため、 育苗箱施用剤による葉いもちとの同時防除および出穂期前後の散布剤 による穂いもちとの同時防除(出穂直前~出穂直後の散布が最も効果が高い)の体系防除を行ってください。 |
| ばか苗病対策 |
ばか苗の発生は健全種子の利用を基本として、種子への感染を防ぎつつ健全苗の育苗を行うこと対策できます。ばか苗病は種子伝染するため、健全種子の利用が基本となります。自家採種種子、県外産種子は感染源となるリスクがあります。また、種子の保管は乾燥した清潔な環境下で行う必要があります。多湿は病原菌の増殖リスクを高めるとともに、稲わら、もみ殻、米ぬか等が種子への感染源になる可能性があります。育苗に使用する育苗箱、シート、浸種に使用するバケツ等は消毒するしておく必要があります。 |
| 稲こうじ病に効果のある基幹防除剤の研究(ドローンも含めて) |
稲こうじ病に卓効を示す薬剤として銅剤がありますが、銅剤でドローン散布できるものはまだ開発されていません。
稲こうじ病に対して卓効を示し、さらにドローン等の無人航空機による散布も可能な薬剤の開発状況について情報収集を行い、有望な薬剤があれば本県での実用性を明らかにしていきます。 |
| 食味向上につながる取り組みや葉色とNDVIから穂肥の量やタイミングを機械的に測定できるような 計算式・エクセルシートを開発してほしい。 |
食味については、別途回答しておりますのでそちらをご覧ください。
NDVIは水稲の葉色や生育量を面的に把握できるため、生育のムラや生育診断への活用が期待される指標となります。穂肥の量やタイミングは品種等よって変化するため一定の基準を設定するだけでは十分な精度を担保することが難しい現状です。農業試験場では汎用カメラを使用して、コシヒカリの葉色を推定する技術を公開しております。今後も生産者の方々のニーズに合わせて、リモートセンシング技術に関わる試験研究も検討していきます。 |
| 研究の成果に合わせてそのコスト指標を示してほしい。 |
研究成果の公表にあたっては、基本情報として新技術の経営的評価も盛り込むようにしたいと思います。 |
| 成果がなかったこともリスト程度で発表してみては? |
ご意見ありがとうございます。まだ成果情報化できていない研究中の計画についても、ご紹介の時間を設けるかどうか検討させていただきます。 |
| ほ場の水温上昇も収量・品質に影響があると感じる。適正水温で栽培するための技術を検討してほしい。 |
ご意見ありがとございます。おっしゃられるとおり近年の高温条件下では水温上昇の影響も大きくなってきております。たくさん水を溜めるよりも気化熱を利用し易い足跡水程度の方がほ場の温度を下げる効果があると言われております。そうした水管理の効果について、当試験場でも検討していきたいと考えております。 |
「令和8年度農業試験場公開セミナー」開催のお知らせ
農業試験場の試験研究状況及び研究成果等を、農業者をはじめとした県民の皆様並びに関係機関に紹介するため、公開セミナーを開催します。
日時及び場所
日時:令和8年8月21日(金) 午後1時30分から午後4時25分まで
場所:鳥取県農業試験場 大会議室及び場内試験ほ場 (鳥取県鳥取市橋本260)
内容
-受付- 午後1時から午後1時半まで
(1)「試験ほ場の公開(ほ場案内)」(少雨決行) 午後1時30分から午後2時10分まで
-休憩・移動-
(2)「休憩(はれごころ豆腐試食)」 午後2時10分から午後2時30分まで
(3)講演会「試験研究の紹介、話題提供」 午後2時30分から午後4時25分まで
★試験研究の紹介及び話題提供
イネ、ムギ、ダイズをめぐる情勢(全国農業協同組合連合会)
「星空舞」の取組みと水稲の高温対策(作物研究室)
「星空舞」栽培における有機質資材の利用について(環境研究室)
太陽熱処理と雑草抑制効果(水田高度利用研究室)
農業における技術の伝承について(作物研究室)
(4)営農相談(希望者のみ) 随時
出席申込
別添の出席申込書にて、令和8年8月14日(金)午後5時までにお申込み下さい。
【連絡・問い合わせ先】
鳥取県農業試験場 担当 冥加・橋本・邑橋
電話 0857-53-0721
ファクシミリ 0857-53-0723
電子メール nogyoshiken@pref.tottori.lg.jp
※農業試験場本館において、試験研究成果情報等のパネル展示を行います。
※帽子等の着用、飲み物を持参しこまめな水分補給を行うなど、熱中症予防対策を各自お願いします。
※必要に応じたマスクの着用、発熱や倦怠感等の症状がある場合は参加を控えるなど感染症対策に御協力をお願いします。
※開催要領>>>
公開セミナー開催要領(PDF:159KB)
※出席申込書>>>
公開セミナー申込書(Word:23KB)
先月2月26日(木)にハワイアロハホール(湯梨浜町)で開催された令和7年度農業試験場研究報告会にご参加いただきありがとうございました。
皆様からアンケートでいただいたご意見・ご要望に回答させていただきます。
ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
アンケートに対する御回答>>>アンケート回答【PDF:195KB】
| 番号 |
ご質問・ご要望 |
回答 |
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(1)
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費用面でどのくらいメリットがあるかわかると嬉しいです。 |
費用は、資材によっても異なりますが単年の施用では、化成肥料を用いた場合と同程度になります。鶏糞を利用する場合は、資材代が安くなる場合もございます。有機物の施用は、肥料以外に土づくりとしての効果を期待できますので、長期的な利用では地力向上などによる費用削減が期待できます。 |
| (2) |
マニュアル等いただければたたき台に使用できると思うのでデータがあるとうれしいです。 |
近々、「熟練者技術伝承の手引き」や農業試験場が作成したマニュアル例を農業試験場ホームページにて共有させていただくため、是非ご参考になさってください。 |
| (3) |
マニュアル作成に取組んでみたいと思った。 |
コメントいただきありがとうござます。今後、作成においてご不明な点がございましたらお近くの普及指導機関にお尋ねください。 |
| (4) |
はれごころの栽培基準等あればうれしいです。 |
「はれごころ」の栽培基準は、鳥取県産米改良協会発行の「令和7年度 水稲・大豆・小豆栽培指導指針」に掲載されています。また、農協が発行されている暦がある場合はそちらを参考に栽培していただければ良いと思います。もし、暦に「はれごころ」が掲載されていない場合は、各農協、普及所へ問い合わせていただくか「サチユタカ」の栽培方法を参考に栽培していただければ良いと思います。ただし、熟期が「サチユタカ」と比べて遅くなりますの作付を計画する場合にはご配慮ください。 |
| (5) |
サチユタカは莢がはじけやすく、大豆の荷受け開始のときには、大豆がはじけて落ちてしまっている。
ぜひはれごころにシフトしていきたい。鳥取県で栽培するものは早い品種とはれごころの2品種に絞ってもよいのではないか。JAも施設で管理しやすくなる。 |
ご意見ありがとうございます。「はれごころ」は、莢がはじけにくい特性がありますので、現在お困りの点は改善できると思います。品種転換については、まず「タマホマレ」で行っていく予定ですが、「サチユタカ」についても作期分散等の点から品種転換を行っていきたいと考えています。将来の品種構成については、ご意見を参考にさせていただきたいと思います。 |
| (6) |
はれごころは粒が大小不揃いはないか? |
これまでの栽培試験結果から、不揃いで問題となったことはありませんでした。 |
| (7) |
きぬむすめより晩生の品種開発を要望する声が現場である(作業分散のため)。 |
より現場の実情に合った育種目標・選定目標を現在策定中です。ご要望の熟期に沿った有望系統がありましたら、今後紹介させていただければと思います。 |
| (8) |
米づくりと農試発表の間に休けいがほしい。 |
ご指摘いただきありがとうございます。運営は、鳥取県産米改良協会と連携して行っておりますので、ご指摘いただいた内容を共有し、次回の研修会や報告会に活かして参ります。 |
| (9) |
星空舞の県認証の特栽米登録は可能か。 |
星空舞において、鳥取県特別栽培農産物認証制度を利用することは可能です。 |
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(10)
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近年大豆があまりとれない、原因として温暖化や開花時期水不足が考えられるがなにか良い方法はあるか。 |
質問された背景には近年の気温上昇による影響を懸念されていると推察しますが、適期播種、排水対策など基本的な技術をまずは実施してください。また、開花期から莢伸長期にかけての極度の水分不足は、着莢数の減少や子実肥大不良の主要因となり、青立ちにも強く関与していると見られるため、実施可能なほ場では、ポンプアップ等による開花期かん水を検討してください。なお、かん水要否の判定「令和7年度 水稲・大豆・小豆栽培指導指針」(鳥取県産米改良協会)などに記載がありますが、判断に困った際はご相談ください。 |
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(11)
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技術伝承する後継者の確保が問題。 |
後継者確保については多くの農家が直面している問題と思います。報告会で発表した技術伝承に関する内容を参考にしていただき、内容についてご不明な点などありましたら、ご相談ください。 |
| (12) |
乾田直播における除草体系。 |
乾田直播栽培ではイネの播種前からヒエが生えてくるので、まずは最初のヒエの防除がポイントになります。播種したイネの芽が地上に出る直前(5月上旬播種なら1~2週間後が目安)に、ラウンドアップなどでヒエを枯らします。その後もヒエの発生は続くので、ヒエがあまり大きくならないうちにクリンチャーバスME液剤などを散布する必要があります。 |
| (13) |
大豆、帰化アサガオ対策(アタックショットがなくなって体系防除が難しくなった)。 |
帰化アサガオは蔓延すると防除が非常に困難なので、見つけ次第適切に除去して、種子を作らせないことが重要です。ドローンを使ってアサガオを早期に発見する方法を開発していますので、参考にしていただければと思います。 |
| (14) |
アンケートの回答選択肢について、「良かった」と「ちょうど良かった」の区別がわかりにくかった。 |
ご指摘いただきありがとうございます。回答しやすい選択肢となるように次回検討していきます。 |
近年の気温上昇に伴う水稲の高温障害が全国的な問題となる中で、高温障害に負けない米づくりを学ぶことで本県産米の安定生産に繋げるとともに、農業試験場の研究内容を農業経営に生かすため、第13回食パラダイス鳥取県米づくり研修会及び令和7年度農業試験場研究報告会を開催します。
日時及び場所
日時:令和8年2月26日(木) 午後1時00分~4時30分
場所:ハワイアロハホール(東伯郡湯梨浜町はわい長瀬584)
内容
(1)第13回食パラダイス鳥取県米づくり研修会 午後1時00分~3時30分
1)第7回「星空舞」栽培コンテスト表彰式・審査講評
2)報告事項
・令和7年産水稲作柄状況と課題について
・米の販売概況について
・「星空舞」の栽培技術対策について
・「星空舞」の栽培優良事例について
3)講演
演題:「水稲栽培における地力と土づくりについて(仮題)」
講師:農研機構 農業環境研究部門研究推進室兼土壌環境管理研究領域
土壌資源・管理グループ
久保寺 秀夫氏
(2)令和7年度農業試験場研究報告会 午後3時30分~4時30分
1)ポスターによる近年の主要な成果の展示(会場ロビー)
2)研究報告(大ホール)
(発表内容、発表順は当日変更になる可能性があります)
・「星空舞」栽培における有機質資材の利用について
・農業における技術の伝承について
・大豆「はれごころ」について
出席申込
別添の出席申込書にて、令和8年2月13日(金)午後5時までにお申込み下さい。
【連絡・問い合わせ先】
鳥取県農業試験場 担当 吉田・芝野・冥加
電話 0857-53-0721
ファクシミリ 0857-53-0723
電子メール nogyoshiken@pref.tottori.lg.jp
※当日は感染症対策に御協力よろしくお願いします。
※電子メールにより申込された方には、受信後2日以内に受信確認メールを送信します。受信確認メールがない場合は、お手数ですが、電話等でご連絡ください。
※「第13回食パラダイス鳥取県米づくり研修会」に関するお問合せは、鳥取県産米改良協会までご連絡ください。
鳥取県産米改良協会 安藤(電話 0857-32-8350)
※開催要領>>>PDF(159KB)
※チラシ>>>PDF(141KB)
※申込書>>>ワード(23KB)
当試験場において、令和7年8月21日(木)に開催しました「令和7年度農業試験場公開セミナー」に出席いただきありがとうございました。
アンケートでお寄せいただいた皆様からの御質問・御要望について、回答します。ご不明な点がありましたら、御連絡ください。
アンケートに対する御回答>>>アンケート回答【PDF:105KB】