2025年9月22日
2025年漁期の沖合底曳網漁が9月から解禁となりました。 漁期初めの沖底の主な対象となるハタハタが今期は順調な水揚げとなっています。 9月18日は賀露地方卸売市場に調査に行きました。 沖底船4隻の水揚げがあり、ハタハタが全体で3040箱の水揚げがありました。
漁期開始当初はサイズが良い中型サイズ(体長15-17cm)がメインに漁獲されていましたが、 現在は徐々に小型サイズ(体長12-14cm)の漁獲も増えてきています。 主な漁場は青谷~赤碕沖で9月の前半はやや深い水深帯(水深220-240m程度)で獲れていたようですが、 現在は水深200m前後の浅めの水深でも良く獲れており、小型のサイズも混ざって獲れるようです。 この日は漁業者もこれまであまり獲れたことがないという、小型のケンサキイカ(白いか)が水揚げされていました。
沿岸漁業で白いかは重要な対象種ですが、成長の初期段階では沖底が操業するような水深(今回は水深190m)でも漁獲されることがあるようです。
漁場にはこの小型の白いかが沢山分布していることが予想され、 今後成長して、本県沿岸域に来遊し、白いかが大漁になるのではと淡い期待を抱いています。 今漁期から賀露の沖底船1隻が新船になり、船内に冷凍設備を備えていることから、 冷凍のクロザコエビ(もさえび)、冷凍のハタハタも水揚げされていました。 少し前の話にはなりますが9月12日は境港地方卸売市場にも調査に行きました。 この日は田後漁協所属の沖底船1隻、県漁協網代港支所所属の沖底船3隻の水揚げがありました。
境港では漁期開始当初からアカムツ(ノドグロ)の水揚げが順調なようです。 この日も12入りの立派なサイズも含めて小銘柄主体にアカムツが850箱水揚げされていました。 他にもニギス710箱、活締めマダイ、活締めアナゴ等、様々な魚種の水揚げがありました。
沿岸の方はやはりまだ水温が高く、夏枯れ状態なのか水揚げが少ないです。 サザエ、カツオ、マゴチや秋に向けて漁獲が増えていくアオリイカなどの水揚げがありました。
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