沿岸もの市場日記

2019年09月25日

2019年9月25日 境港

 昨日、台風一過というものの、うねりがかなり残る中、地の利を生かして境港の小型底びき網6隻が出漁しました。

若手4隻は水深80mを超える沖合域で操業し、キダイ(れんこだい)、ウマヅラハギ(でんぼ、ちゅーかー)主体に、チダイ、アオハタ(きーこ、きあら)等を漁獲していました。

いつ見ても、智恵丸さんの奥さんは丁寧に選別されるので、魚のサイズがピシッとそろいます(きれい)。

キダイの仕立て作業 キダイ

時化明けで漁獲量に期待というところでしたが、思ったほどではなかったようで、各船ともぼやき気味でした。

ナガレメイタガレイ(ばけめいた)は、1隻分がたったこれだけ…

ウマヅラハギ(でんぼ、ちゅーかー) ナガレメイタガレイ(ばけめいた)

少しだけ珍しいところでは、ハモ、イトヨリ、アカアマダイが入網している船もありました。

ハモ、マトウダイ、マコガレイ イトヨリ

アカアマダイ

ベテラン2隻のうち1隻は、若手より若干浅めの水深帯で操業しており、クルマエビが入網していました(クルマエビの狙い操業)と1隻は美保湾の湾口付近を操業しており、お目当てのヒラメ等を水揚げしていました。湾口ではクマエビ、ヨシエビ(ほんじょうえび)が入網していました。

クルマエビ クマエビ

ヒラメ マゴチ

活魚のヒラメが出てくるまでに時間に余裕があったため、高度衛生管理型の県営境港市場にも寄ってみました。

時化ということもあり、漁獲物は少なかったですが、美保湾内でのサワラ、中海でのスズキ、ボラ、隠岐西郷の定置網によるメジナ、カンパチ(あかひら)等が揚がっていました。ちなみに隠岐西郷の定置網では、時化のとき特有のキジハタ(あこう、あかみず)やクエ(あら)が入網していました。

サワラ

中海の浅場でのスズキ刺網を操業する際には、ライトを照らしてそれに反応して飛ぶボラを目安に網を打つことを、中海の漁師さんから聞いたことがあります。ボラの下にはスズキが遊泳しており、ボラの飛び方でスズキがついているかどうか判断するとの話でした。

スズキ ボラ

メジナ(くろ) カンパチ(あかひら)

すごい形のキジハタでした。西郷のキジハタは背の盛り上がり方がすごかった。色も朱点が鮮やか。

キジハタ(あこう、あかみず) クエ(あら)

たぶん中海で漁獲されたと思われるタイワンガザミ(あおで)もありました。

ちなみに左下が雄で、右下が雌です。

雄のタイワンガザミ 雌のタイワンガザミ

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