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6.将来ビジョンの実現に向けた取組の方向性  VI 「育む」次代に向けて、躍動する「ひと」を育む
(2)「人財・鳥取」の推進  (2-3)「知」「徳」「体」のバランスの取れた学校教育
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現状・課題

 児童生徒の学力の二極化傾向が進行し、読解力・学習意欲の不足、規範意識の低下への懸念が広がっています。また、勤労観、職業観の希薄化が顕著になっています。中途退学、いじめ、不登校、問題行動等が存在し、専門家によるカウンセリングが必要な場合も増加しています。体力の低下が続いています。


取組の方向性等

  1. 「知」「徳」「体」のバランスの取れた教育を進め、基礎的・基本的な学力を基に次代を主体的に生きる力を養成するとともに、それぞれの個性や能力を活かして地域社会に貢献できる人財(地域の宝である人材)の育成を目指します。現在行われている少人数学級のような手法により、きめ細かい人づくりを行うことを目指します。
  2. エキスパート教員(教科等の特定の分野において特に優れた指導力を有する教員)の活用、研修の充実等により、教員の教科等の指導力・人間力向上を図るなど、「知」「徳」「体」のバランスの取れた教育を進めます。小・中・高の接続期におけるフォローアップ(手当)を強化して、確かな学力を身に付けた子どもの育成を図ります。
  3. スクールカウンセラー、学校支援のための地域コーディネーター(調整役)等の地域人材や専門人材を積極的に活用し、不登校・いじめ対策等や道徳教育、人権教育、郷土教育等を充実させることで、社会で力強く生きる力(豊かな人間性・社会性等)の定着を目指します。
  4. 芸術・文化活動を実践する方と学校等との連携により、教育現場に、子どもたちが芸術・文化に触れ、感性を磨き、創造力、コミュニケーション力を高める機会を確保します。
  5. 子どもたちが鳥取県の歴史や文化を誇りに思い、史跡、街並み、郷土芸能、建築物、伝統芸能、民工芸等の鳥取県の様々な貴重な財産を大切にし、「郷土とっとり」に誇りを感じる機運・意識の醸成を目指します。
  6. 子どもたちが家庭や学校給食等における「美味しい食」「あたたかい食」「楽しい食」を通じて健全な心と体を育み、いきいきとして豊かな暮らしを送ることを目指します。
  7. 社会のニーズに応じたカリキュラム改善等を進め、早期からのキャリア教育(将来の生き方を念頭に置いた教育)を実践します。
  8. 特別支援学校卒業生の就労機会を拡大します。幼稚園から高等学校までに在籍する発達障がいのある幼児、児童、生徒の教育支援体制を構築する等、特別支援教育を充実させます。
  9. 小学校外国語活動(英語活動)や中学生・高校生の留学支援を積極的に推進します。
  10. 心身の健全な発達を目指す健康教育を推進します。
  11. 様々な運動・スポーツを経験させるとともに運動習慣の定着を進め、子どもの基礎体力の向上を図ります。
  12. 私立学校の特色ある人づくりを支援し、県民に多様な選択肢を提供するとともに、多彩で優れた「人財」を養成します。

主な目標指標

項目 現状 目標
大学・短大等進学率 43.9%(平成19年度) 50.0%(平成30年度)
全校一斉読書の実施率 100%(小学校)
96.7%(中学校)
(平成19年度)
100%(小学校、中学校とも)
(平成30年度)

※全校一斉読書・・・読書活動による様々な効果を期待し、全校で一斉に読書を行う時間帯を設定する取組。その代表的なものが「朝の一斉読書(朝読)」活動。

  

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