防災・危機管理情報


感染症対策センター

5種混合ワクチンが定期接種となりました

 令和6年4月1日より、従来の四種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)にヒブワクチンを加えた五種混合ワクチンが定期接種の対象となりました。詳しくはお住いの市町村窓口へご確認ください。

 

対象者

 生後2か月から90か月(7歳6か月)までの乳幼児

接種スケジュール(全4回)

  • 1期初回
    20日以上の間隔をおいて3回接種 

  ※標準的には生後2か月から生後7か月までに開始し、20日から56日までの間隔をおいて

  • 1期追加接種
    初回の3回目の接種後、6か月以上の間隔をおいて1回接種 

  標準的には初回接種終了後6か月から18か月の間隔をおいて

予防できる各疾患について

  • ジフテリア

 ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病です。その発生は最後に報告されたのが、1999年であり稀になりましたが、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた重要な病気です。
 主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。

 

  • 百日せき

 百日せきは百日咳菌によって発生します。一歳以下の乳児、とくに生後6か月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。
 主に気道の分泌物によってうつり、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が致命的となることがあります。

 

  • 破傷風

 破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。
 主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。

 

  • ポリオ

 ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生する疾病です。名前のとおり子ども(特に5歳以下)がかかることが多く、麻痺などを起こすことのある病気です。
 主に感染した人の便を介してうつり、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがあります。

 

  • ヒブ(Hib感染症)

 Hib感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。
 主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重篤な疾患を引き起こすことがあります。

  

最後に本ページの担当課    鳥取県 福祉保健部 感染症対策センター
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