はじめに

研修の進め

研修の勧め

 自治体を取り巻く環境が劇的に変化し、先行きの見通せない社会情勢が続く中、地域の抱える諸課題に的確に対応し、質の高い行政サービスを提供するためには、職員一人ひとりが意欲・能力を高め、その持てる可能性・能力を最大限に発揮していくこと、すなわち絶え間ない成長が求められます。
 そのためには業務を通じて指導を受けたり、経験を積む「職場研修(OJT:On the Job Training)」はもとより、業務から離れて学習や体験をする「職場外研修(Off‐JT:Off the Job Training)」が必須となります。
 職員人材開発センターでは、県、市町村等職員の皆さんを対象に「職場外研修」として、基礎研修、能力開発・向上研修、自己啓発支援研修を実施しています。グループ討論が多い研修は集合、知識伝達研修はオンライン、まとまった時間が取れない時はWebラーニングと皆さんの事情に合わせた方法を設定しています。
 職場に戻った時に自分の成長を実感できるよう、センターの研修で自ら、そして時には仲間と意見やアイデアを出し合いながら、新たな発見を一つでも多く身に付けていってください。

 

基礎研修(指名研修)

 基礎研修は、「職位に応じた基礎づくり」を目的に、採用・昇任のタイミングや経験年数に応じて指名された職員全員が受講する研修です。新しい立場に就けば、その役割や求められる仕事の内容・レベルが変わってきます。名称に「新任」が付くものが多いことからもうかがえるとおり、基礎研修では皆さんが新たなステージに進むうえで大切な考え方や知識を習得していただきます。

 また、職場を離れ、同じ立場(役職等)の仲間とともに切磋琢磨することで、課題や悩みを共有したり、新たな気づきや刺激を得ることができます。 職員一人ひとりが基礎固めを行うことは、組織全体が成長する風土づくりや職場の活性化をもたらす「底上げ」につながります。
 自らの成長にもつながる大切な研修です。研修受講の指名を受けた場合は必ず参加をするとともに、前向きに取り組んでください。

 

能力開発・向上研修(選択研修)

 能力開発・向上研修は、職務を遂行する上で必要となる知識や技能を習得する研修です。職員や職場のニーズを踏まえ、様々な講座を提供しているので、現在の自分、将来の自分に照らし合わせて選択してください。そして「なぜ自分はこの研修の受講を望んだか」あるいは「自分が周囲に何を期待されているのか」その理由と受講後の自らの変化をイメージしてください。研修に対するコミットが変わってきます。
 複雑化、多様化する現在の社会では、今までの経験や持っているスキル・マインドが通用しにくくなっています。職員各自が何をどのタイミングで学ぶか選択し、自らをバージョンアップしていきましょう。それが、組織全体の成長の「引き上げ」にもつながります。
 また、eラーニングシステムを活用した講座も数多く提供していますので、積極的に受講、ご活用ください。

 

自己啓発支援研修(選択研修)

 人材育成において、自律的に自らを成長させていく「自己啓発」は不可欠です。なぜなら、人材育成は本人の意欲、主体性があってはじめて可能となるものだからです。
 語学や手話の講座のほか、eラーニングによる学習支援もあります。通信教育講座では豊富なメニューを用意していますので、積極的に活用してください。職員の皆さんの主体的な取組を応援します。

  

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