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第5話「通勤・通学の足は?―利用交通手段の1970年以降の推移―」

 問題です。次のグラフの「A」に該当する交通手段は何でしょうか?

グラフ「通勤・通学の利用交通手段別人口割合:鳥取県」

 1970(昭和45)年以降の国勢調査の大規模調査(西暦年の末尾が0の年)では、通勤・通学のために普段利用している交通手段を調査しています。

 先のグラフは、その各年の調査結果を基に、鳥取県における15歳以上自宅外就業者・通学者に占める利用交通手段別割合の推移を表したものです。調査年によって集計方法が異なるため単純比較はできませんが(特に1990年調査で大きな変更がありました)、「A」の割合が顕著に伸びていることがわかるでしょう。

 同じグラフを東京都について作成しました。こちらは「E」の割合が一貫して突出しています。

グラフ「通勤・通学の利用交通手段別人口割合:東京都」

 都心の通勤・通学といえば満員電車をイメージされる方も多いと思いますが、実際、「E」に該当するのは鉄道等(電車、地下鉄、モノレールほか)です。一方、鳥取県とは対照的に「A」の割合は小さく、あまり変化もありません。地域によって主な交通手段は大きく異なるようですね。

 「A」に該当するのは「自家用車」でした。改めて、交通手段を明記したグラフを鳥取県・東京都と全国について示してみましょう(地域名をクリックするとグラフが切り替わります)。

通勤・通学の利用交通手段別人口割合:鳥取県 通勤・通学の利用交通手段別人口割合:東京都 通勤・通学の利用交通手段別人口割合:全国

 高度成長期となった1960年代半ばには、カー・クーラー・カラーテレビが“新・三種の神器”あるいは“3C”として庶民の暮らしの憧れとなり、1970年代以降には暮らしのインフラとして自家用車が急速に普及しました。その様子は、1世帯あたりの乗用車保有台数の推移(下グラフ)からも窺えます。

グラフ「1世帯あたりの乗用車保有台数の推移:鳥取県」

 背景には、道路などのインフラ整備があります。鳥取県でも、例えば1968(昭和43)年には国道9号の県内区間が開通し、1978(昭和53)年には鳥取駅の高架が完成しました。

 地方を中心に生活の足となっている自家用車ですが、近年の環境問題への意識の高まりなどから公共交通機関の利用促進も進められています。2020(令和2)年10月1日の調査結果はどうなるのか、注目してみてください。

グラフ注

利用交通手段別割合の推移:総務省統計局「国勢調査」各年版から作成(1980年は20%抽出集計結果)。2種類以上の交通手段を利用している場合、1970(昭和45)年と1980(昭和55)年については主な手段1種類のみを計上し、以降の年については全ての手段それぞれに計上して集計。

1世帯あたり乗用車保有台数の推移:乗用車保有台数÷一般世帯数で算出。乗用車保有台数は一般財団法人自動車検査登録情報協会ウェブサイト、一般世帯数は総務省統計局「国勢調査」時系列データから。

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1971(昭和46)年の「棒鼻の踏切」付近の写真

 自家用車が普及し始めた頃、1971(昭和46)年の写真を一枚ご紹介しましょう(鳥取県立公文書館所蔵)。

 場所は鳥取駅近く、国道53号がJR山陰本線と交差する辺りから南方面に向かって撮影したものです。いや、当時はJRではなく国鉄の時代ですね。線路の高架もまだありません。山陰本線は地上を走り、通称「棒鼻ぼうばなの踏切」で国道53号と交わっていました。写真では、左上に向かって伸びる道路が国道53号で、一番下の屋根に隠れているところが踏切の位置です。また、現在であれば道路の右側に鳥取市役所新庁舎、左側に某有名カフェが見えるはずですが、もちろん当時にその姿はありません。

 撮影時間は不明ですが、東から西へ長い影が差しているので、ちょうど出勤・登校の時間帯かもしれません。鳥取駅行きのバスやトラックとともに自家用車も意外と多く写っていますが、踏切手前で車線減少する箇所が渋滞を招いているのでしょうか。車両のすぐ近くをたくさんの歩行者や自転車が雑然と通行しているのも時代を感じさせますね。

  

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