国登録有形民俗文化財の登録について

 鳥取県内にある2件の民俗文化財「鳥取の二十世紀梨栽培用具」「倉吉の千歯扱き及び関連資料」を国登録有形民俗文化財として登録するよう、1月16日の国の文化審議会により文部科学大臣に答申されました。平成22年に登録された「佐治の板笠製作用具及び製品」とあわせ、県内の国登録有形民俗文化財は3件となります。

 全国の国登録有形民俗文化財は33件あり、今回答申された4件(うち2件が鳥取県分)をあわせて37件となります。これら民俗文化財をとおして、先人から受け継いできた暮らしぶりやそこに活かされた知恵を情報発信していきたいと思います。

  

鳥取の二十世紀梨栽培用具

 鳥取県の特産品として全国に知られ、生産量も全国第1位をほこる二十世紀梨ですが、その栽培用具1,104点が果樹栽培の技術の発達を示すものとして評価されました。

 栽培用具画像

鳥取の二十世紀梨栽培用具(鳥取二十世紀梨記念館保管)

倉吉の千歯扱き及び関連資料

 刈り取った稲の穂を脱穀する農具である「千歯扱き」は、倉吉では江戸時代の中頃からさかんに製造され、次第に全国に流通しました。そのシェアは、大正時代の初めには全国生産量のおよそ80パーセントに及んだといわれています。

 今回、関連資料も含め212点が脱穀用具の発達や稲作技術の変遷を考える上で注目されるものとして評価されました。

  千歯扱き画像

倉吉の千歯扱き及び関連資料(倉吉博物館保管)

  

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