防災・危機管理情報


平成26年度中国小水力発電協会経営研究会が、鳥取県三朝町で12月4日~
5日の日程で開催されました。

農村地域においては、古くは昭和のはじめ頃から急峻な地形と豊富な水を
利用した小水力発電事業が行われており、中国山地では最盛期に約100箇
所の発電所がありました。

現在でも53箇所で稼働しており、発電事業の大半をJAや土地改良区が引
き継いできています。

しかし、多くの施設は老朽化が進行し、さらに売電価格の低さから、台風
などの自然災害で水路や発電施設が被害を受けても、その改修にができず
経営困難となっている施設も多くあります。

そこで、同協会では定期的に情報交換を行い、維持管理や経営改善につい
ての情報交換を行っており、さらには平成24年からスタートした全量固定
買取制度が追い風となり、会員事業者の多くが施設の全面改修に意欲をそ
そいでいる状況です。

12月4日は、経営研究会を国民宿舎プランナールみささで開催し、49名の
会員が集まる中、FIT情勢や研究会の活動報告や改修施設の事例発表が行わ
れました。

5日の現地研修は、今月1日に県営事業でリニューアルした南谷発電所から、
改修に向けての研修を行いました。

現地視研修では、約30人の参加者が、施設の管理者で鳥取県小水力発電協
議会会長でもある杉原義人氏から維持管理の問題点や売電益の活用方法、
県の担当者からは建設に際しての苦労話を興味深くきいおられました。
(参考)
杉原義人氏(鳥取県小水力発電協会会長、中国小水力発電協会協会副会長)

なお、中国小水力協会は、昭和42年からJA広島中央会が事務局を努め、
現在会員29事業者、発電施設53箇所となっています。

 経営研究会のようす
 【写真】経営研究会のようす

 南谷発電所の見学 無動力除塵機の見学
 【写真】(左)南谷発電所の見学(右)南谷発電所上流にある無動力除塵機

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