日野郡3町長と鳥取県知事による鳥取県日野郡連携会議を開催し、地域資源の新たな価値の創出により圏域の活性化を図る方策について意見交換し、会議の成果として共同宣言を行いました。
           
1 日時  令和7年8月22日(金)午後4時30分~5時30分
2 場所  米子市観光センター
3 出席者  平井知事、中村日南町長(会長)、﨏田日野町長、白石江府町長 ほか関係職員
4 概要(協議事項)
(1)森林の循環利用を進め、次世代につなげる林業振興
  森林資源が充実した今、「伐って・使って・植えて・育てる」木材の循環利用を推進し、森林の公益的機能の向上とともに持続可能な林業を実現するため、施業地の集約化や皆伐再造林を推進するとともに、林道等路網や高性能林業機械の整備や林業担い手の確保・育成に取り組むことで、木材生産量の増と持続可能な林業を実現し林業・木材産業の活性化を目指す。
 ≪意見の要旨≫
 (日野町長)
 ・施業の奥地化、担い手不足の解決が大きな命題と考える。また、町境にある資源については、多くの合意を必要とするため、手付かずとなっており大きな宝があるように思うので、ぜひ検討を進めていただきたい。
 (江府町長)
 ・担い手の受入について、江府町が進めている二地域居住も考えられるのではないか。外から人を受け入れつつ、仕事を紹介することで、よい循環になればと思う。
 (知事)
 ・町や森林組合と相談し、タワーヤーダ等大型機械の導入など、効率的に森林利用が進むよう体制づくりに協力したい。アカデミーは全県的にみても重要な施設であり、日野郡内だけでなく県内全域で人材を受け入れていくことが必要。地元としてのメリットが出るよう、さらなる活用に協力していきたい。
(2)美しい自然や田園風景など、豊かな景観資源の活用推進
  令和7年3月、3町連名で策定した「日野郡自転車活用推進計画」において、「日野郡サイクリングルート」を設定。今後、官民一体となってルート沿線の景観向上に取り組む行動計画を策定し、景観資源の保全・磨き上げ・活用することにより観光誘客や地域の活性化を目指す。
 ≪意見の要旨≫
 (江府町長)
 ・町内にも、木を取り除けば大山が見える場所や星空が美しく見える場所など、整備すれば足を止めて撮影スポットになるポイントがある。日野川沿いのサイクリングルートを中心に、感動を与えられるエリアにしていきたい。
 (知事)
 ・広域景観形成の計画の策定や、計画に基づく民間を含めた取組に対する助成制度を設けているので、モデル的に協力可能。
(3)台湾との交流促進による観光誘客及び販路拡大 
  令和6年1月、日野郡産業振興大会に(株)裕源 謝社長が来賓として出席されたことを契機に、同年11月、3町連携による台湾トップセールスを実施し、台湾との繋がりの強化が図られている。米子台北便就航により台湾人観光客の増加が見込まれることから、日野郡のPRを強化し誘客促進と販路拡大を目指す。
 ≪意見の要旨≫
 (日野町長)
 ・米子台北便により利便性が向上し誘客に繋がることが期待され、日野郡3町だけでなく圏域外とも結んでいく必要がある。また、日野高校の職場体験実習の定着化を図りたい。
 (知事)
 ・物産展やサイクリングイベント、日野高校の職場体験など、ぜひ繋がりを発展させていただきたい。台湾の方、各地を廻りつくして新たな観光資源を求めているため、日野郡3町とともにチャレンジして行きたい。
5 「小さいからこそできる」人材育成と地域資源の活用により持続可能な日野郡を創る共同宣言の要旨
森林資源の充実、米子台北便の就航といった好材料がそろっている今、森林資源の循環利用を進める環境整備や自然景観の磨き上げにより価値を高め、それを活用することで日野郡の産業発展や交流人口拡大により日野郡の活性化を目指す取組について連携して進めていく。
(別添参照)(pdf:219KB)
 
            
           
        
          
            
             県と日野郡3町長による鳥取県日野郡連携会議を開催し、「住民サービス向上に繋げる人材育成連携」及び「自転車を活用した交流人口拡大に向けた方策」について協議し、会議の結果として共同宣言を行いました。

1 日 時  令和5年10月26日(木)午前10時~11時
2 場 所  日野町役場 大会議室
3 出席者  平井知事、中村日南町長、﨏田日野町長(会長)、白石江府町長 ほか関係職員
 
4 概要(協議事項)
(1) 日野郡ウチまち化プロジェクト
 ≪趣旨説明:江府町 山根主任社会福祉士≫
 ・3町の若手職員が進めるプロジェクトにより、地域の若者が地域活性化の方策を自ら考え地方自治への関心を高めることで、投票率の向上や将来の参画に繋げる取組を進めます。
 ・日野郡の若者が、地元のためにできること・やりたいことを企画し実現に向けて取組を進める中で、課題や障壁に直面し解決方策を考えることを通じて、行政の役割や政治の意義に気づき、ひいては政治参画に繋げることを目指します。 
 ≪意見の要旨≫
 (江府町長)
 ・当初、若者向けの地方自治に関する研修を考えていたが、若手職員に任せたところ全く異なるプロジェクトとなり、地域に元気な若者がいることが感じられるイベントが行われた。大人だけでなく高校生の参画にも繋げてほしい。
 (知事)
 ・地域課題として担い手の問題があり、議員の定員割れや投票率低下に繋がっている。近い将来に有権者となる高校生を巻き込むのは面白い。
(2) 日野郡内保育所・こども園(保育士・保育教諭)の交流
 ≪趣旨説明:日野町 遠藤教育課長≫
 ・3町の関係職員が交流し、互いに他施設の保育環境や活動状況を知り視野を広げることで、実践力を高め幼児教育の充実に繋げます。
 ・日野郡の子ども達は、保育所・小中学校等の間、単一クラスで同じ仲間と過ごすことになり、絆が深まる一方で人間関係が固定化するため、新たな人間関係を築く力、友人関係との関わりでより良く生きる力については、意図的に指導や場づくりを行う必要があると考えます。
 ≪意見の要旨≫
 (日南町長)
 ・お互いの良いところを共有し、変えるべきところは変え、研修の場にも取り入れるなど広く効果が生まれることも検証しながら横展開に繋げていただきたい。
 (知事)
 ・日野郡3町の人材が限られる中、今後、お互いにリソースを分かち合うことも考えられる。  様々なバリエーションのサービス提供ができたり、子どもの育ちに繋がれば面白い。
(3) 日野郡サイクリングルート設定による自転車活用の推進 
 ≪趣旨説明:事務局≫
 ・県が進めている「県内どこでもサイクリングが楽しめる環境づくり」に呼応し、日野郡3町を南北に繋ぐルート設定により西部圏域サイクリングルートの広域化を図り、日野郡への誘客促進、交流人口の拡大を図ります。
 ・ルート設定後に併せ、3町共同による自転車活用推進計画の策定を目指します。
 ≪意見の要旨≫
 (江府町長)
 ・日野川沿いのルートは、トラックが走らないときは快適に走れるとサイクリストから好評。
 (日野町長)
 ・日野郡の資源、豊かな自然、様々な文化の魅力づくりに、サイクリングや自転車をひとつのき      っかけとしていくことを進めたい。
 (知事)
 ・バイパス整備によって旧道の交通量が減りサイクリストが走りやすくなることも考えられる。長距離を走るハードな大会や周辺エリアと繋ぐことなど、様々なアイディアにより日野郡をPRし、新たな観光事業や若者の元気に繋がることを期待する。
 
5 「小さいからこそできる」人材育成と地域資源の活用により持続可能な日野郡を創る共同宣言の要旨
「小さい」まちのメリットを生かし、日野郡の将来を担っていく若者の人材育成と、地域資源を活用した誘客促進により、住民が誇りをもって「住み続けたい」と感じられる持続可能な日野郡を創るため、次に掲げる取組を連携して進めていく。(別添参照)  (pdf:106KB)
            
           
        
          
            
            1 日時 令和4年3月23日(水)午後1時~1時50分
     ※オンライン開催
2 出席者  各町長、日野振興センター所長、連携会議事務局
3 概要
(1)役員改選について
   連携協約覚書に基づく事務局案を審議し、了承された。
   任期:令和4年4月1日~令和6年3月31日
   新会長:﨏田日野町長、新副会長:中村日南町長
(2)令和3年度日野郡ウチまち化プロジェクト企画チームの取組状況
   事務局から、PTチーム作成の報告書について説明。
  <主な意見>
    ・中学校を卒業すると町との関わりが薄れる。高校生と町のつながりができるような取組を
        考えてほしい。
   ・焦らずじっくりと取り組めばよい。最終的に、日野郡の中で政治に関心を持つ若者を増や
        そう。
      ・取組を進める中で広報等を通じて関心を高めていくことも大事。
   ・最終目標を10年先で検討されているが、5年先とか短いスパンの目標も持ってほしい。
   ・投票することの意義に関心を持つような勉強も必要。
   ・議会の情報などが得やすい環境になってきている。地方自治の仕組みを理解しながら見て
        もらうとより関心が高まるのではないか。
(3)来年度の取組について
   ・地域交通については引き続き勉強、検討し、よい仕組みを作っていく必要がある。
   ・移動販売がなくなってはいけない。持続していく方法を検討していくべき。場合によって
        は、町境越えもあり得ると認識する必要がある。
   ・労働力不足の課題があり、短時間労働のマッチングの仕組みづくりなど試行錯誤している。
   ・町内事業者のキャッシュレス化と住民の利用増のための対策を行っていきたい。
   ・まなびや縁側がサテライト化する。企画を事前に共有するなどしていくことが必要。また、
        高校生が他町の塾を選択できるなど柔軟に対応してほしい。
   ・日野高校の寮が満杯になる。各町で下宿確保などの機運を盛り上げていきたい。
   ・クレーム対応研修、防災行政無線のコンテンツ充実などの研修企画をする。
 
            
          
            
            1 日時 令和2年7月28日(火)午後2時~3時45分
2 場所 日野振興センター 第2会議室
3 出席者  各町長、日野振興センター所長、連携会議事務局
4 概要
(1)地域交通について
  ア 県庁地域交通政策課 西川課長より
    県施策≪鳥取モデル≫、県内市町村の動き、先行事例、国の規制緩和などについて説明
  イ 日野振興センター 越智所長(以下、「所長」)
    日野郡3町の「地域交通の現状」と「新たな地域交通システム」について説明
  ウ 意見交換
   (日南町長)現行のタクシー助成(2万円/人)は利用が少ない。中央大学との実証実験が
         終わった段階で見直し検討したい。
   (日野町長)タクシーの営業時間帯が限られるので、民間タクシー以外の地域交通も検討
         しないといけない。
   (江府町長)タクシー助成(日野町、江府町)はいい仕組み。日野病院への通院もあり、
         将来的には日野町と一体化できたらいいと思う。特定地域づくり事業協同組合
         も活用できればよい。
   (所長)基幹交通とエリア内交通の組合せが必要だ。集落づくり、地域づくりが大事で、
       地域交通は手段。ドアtoドアをモデルケースとして支援すべき。
   (西川課長)今、地域の仕組みを作らないと、現役世代の人も10年後には困ることになる。
         県の補助制度見直しも検討したい。今年度はコロナ関係しかやっていないが、
         担当レベルの勉強会をまたやっていこうと思っている。
(2)ワーキンググループの取組
  ア 鳥獣被害対策協議会・実施隊の欠員に伴う体制の検討
     現在2名の欠員が出ていることについて、雇用している隊員の経費を3町で負担する
     こと、募集について専門学校等に求人することが了承された。
  イ 道路除雪業務及び道路維持業務に係る県及び日野郡3町の連携
     道路業務の連携が始まって10年が経過し、近年では災害業務の増大や技術職員の確保
     問題が生じており、業務の進め方について一定の見直しを検討する必要があり、今後、
     日野県土整備局と3町で在り方を検討することが了解された。