2015年4月30日

2015年4月30日 沖底(田後@境港市場)

資源評価のデータ収集のため、県営境港市場で田後の沖合底びき網漁船のハタハタの測定を行いました。
本日、入港は3隻で、1隻は浜田沖、残り2隻は見島沖の水深200~400mで操業したとのこと。
陸揚げの模様 ハタハタ
浜田沖ではハタハタはほとんど獲れず、アカガレイがメインの水揚げでした。一方見島沖では、ハタハタを1隻あたり150箱以上揚げており、メインはマダラでした。浜田・見島沖ともにホッコクアカエビ(甘えび)の水揚げが結構ありました。
そのほか主な漁獲物は以下の写真のとおりです。
マダラ アカガレイ
ソウハチ(えてがれい) ヒレグロ(べらんす、やまがれい)
ニギスや沿岸でも漁獲されるムシガレイもあり。
ムシガレイ(水がれい、紋がれい) ニギス(沖ぎす)
小型ですが、アカムツ、ユメカサゴも揚がっていました。
アカムツ(のどぐろ) ユメカサゴ
刺身でも食べられそうなニシンもありました。
ニシン
無脊椎では、ホタルイカ、スルメイカ、ボウズイカのイカ類、ミズダコ、テナガダコ等のタコ類、ホッコクアカエビ(甘えび)、クロザコエビ(もさえび)、イバラモエビ(おにえび)等のエビ類、エゾボラモドキ(赤バイ)、エッチュウバイ(白バイ)等が揚がっていました。

ホタルイカ スルメイカ
ミズダコ(活) ミズダコ(発砲魚箱)
見るからにおいしそうなエビたち。。
ホッコクアカエビ(甘えび) クロザコエビ(もさえび)
イバラモエビ(おにえび) エゾボラモドキ(赤バイ)
(おまけ1)
山口県からケンサキイカ(白いか)が上場されていました。
※規格は2段半~3段半
ケンサキイカ(2段半) ケンサキイカ(3段半)
(おまけ2)魚体購入したハタハタの測定
標準体長、重量、性別、生殖腺重量、胃内容物の重量と種判別(消化されて分からないものは不明扱い)、耳石の採取を行います。

腹がパンパンのハタハタの胃の中には、ホタルイカが入っていました。
そのほかの胃内容物としては、アミ類、ヨコエビ、キュウリエソ等の魚類、ホタルイカモドキ等のイカ類が入っていました。
おなかがパンパンのハタハタの腹を割いてみると 胃の中からホタルイカ2尾
耳石(体の平衡バランスを保つ働き)は、はさみで頭部を切り採集します。
なお、耳石からは年齢や生息していた海域(塩分濃度や水温が異なる海域を回遊する場合)が分かります。
耳石の採取 耳石の採取

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