2025年4月7日
4月4日網代港地方卸売市場、賀露地方卸売市場の市場調査に行きました。 この日の網代には沖底船7隻の入港があり、ホタルイカ1,130箱、アカエビ(ホッコクアカエビ)320箱、アカガレイ210箱の水揚げがありました。
アカエビは1隻分の水揚げで、市場内にはアカエビがズラッと並んでいました。 大銘柄が主体で、漁業者からはアカエビを狙った操業は久しぶりで、漁場が休まり、まとまった漁獲が得られたのではと聞いています。 ホタルイカの漁場は兵庫県寄りの東の海域のようで、前月に引き続き安定的な漁獲が得られています。 ホタルイカに混ざって、マイワシ、マサバなどの小型浮魚も入網するようで、数箱水揚げされていました。
他にも沖メバル(ウスメバル)、ノドグロ(アカムツ)など種類豊富な魚種が並んでいました。
続いて賀露地方卸売市場に行きました。 賀露では沖底船4隻の入港があり、アカガレイ1,710箱、ソウハチ475箱、ハタハタ270箱の水揚げがありました。 ハタハタは前週の調査で2,000箱以上の水揚げがあり、漁獲が上向いてきたかと思いきや、再び低調な水揚げとなってしまいました。活モサエビ(クロザコエビ)、活ヒラメ、毛ガニなどの水揚げがありました。
活魚で全長60cm近い巨大なババガレイ(ナメタガレイ)が水揚げされていました。 ババガレイは年末頃に一番高値が付くそうですが、この時期は成熟が進み過ぎてそこまで高値にならないとのこと。この日の個体はお腹が大きく、卵巣が発達している雌の個体と思われました(ババガレイの卵巣はおいしいらしいです) また、漁業者の方が珍しく思われたようで赤碕沖水深140mの海域で入網したボウズボヤも活魚と一緒に並べてありました。
昨年の夏は本県沿岸の小型底びき網で多く入網し、重たくて網が揚がらなくなるなどの漁業被害があり、今後、増えてこないか心配なところではあります・・・。 【ボウズボヤ(上の右の写真)】 ・ホヤの一種で一つの個虫が密集し、大型のきのこ状の群体をつくる ・日本海側の生息域は能登半島以南で、本県沖も本来の生息域に含まれる。 ・要因は不明だが発生数には年変動がある。 沿岸ものの市場も見に行きました。漁獲物は少なく、賀露のコウイカや泊定置網のヤリイカの水揚げがありました。
この時期は泊、夏泊などの定置網でマアジが多く漁獲されますが、今シーズンはまだ水揚げが少ない状況が続いています。
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