2022年4月15日

2022年4月12日 沖底・ベニズワイ・イカ釣・まき網@境港

この日はなかなかに濃い3時間の市場調査でした。

まずは4時からのハタハタの市場調査。

ずらっとハタハタの魚箱が並んでいました。田後漁協所属の沖合底びき網漁船3隻分だけでも1500箱以上!セリでは間に合わないので、入札で価格を決めていました。

この日は、前述の田後3隻のほか、鳥取県漁協網代港支所1隻と境港支所1隻の計5隻分の水揚げがありました。

ハタハタ(田後) ハタハタ(田後)

最近の水揚げは水深130m前後でアカムツ、ニギス、マアナゴ、ババガレイ、水深200m以深でアカガレイ、その中間でソウハチ等々、かなり魚種のバラエティーに富んだ水揚げです。

アカムツ ニギス

マアナゴ(活〆) ババガレイ

アカガレイ ソウハチ

ハタハタ測定後に。すぐさま3号上屋に移動し、漁業者の協力のもと実施しているベニズワイかにかごの共同調査サンプルと受け取るとともに、今年度から測定を本格的に実施するブリの測定のお願いをしました。

一度、ここでサンプルを置きに水産試験場まで2往復。

ベニズワイ(88真盛丸) ブリ陸揚げ作業(81海幸丸)

水産試験場でスルメイカ担当と合流し、1号上屋前の岸壁にて、19トンイカ釣漁船の入港を待ち受け、スルメイカの漁場聞き取りとサンプル確保を行いました。

8吉丸(境港) スルメイカの漁場聞き取り

次々と入港するため手早く荷揚げを行います。スルメイカをえさに大鯛(マダイ)も釣っていました。のっこみで婚姻色が出ています。このあと陸揚げ用のベルトコンベヤーも出てきていました。

陸揚げの様子 マダイ

そして、3号仮設上屋内にてブリを測定しました。尾叉長60cm前後のまき網における「ハマチ」銘柄の2歳魚が漁獲の中心でしたが、10kgを超えるブリもありました。

シャーベットアイスを使用したタンクと、砕氷を用いた冷海水仕立てのタンクがありましたが、砕氷の方が泡立っており、魚体の粘液が砕氷で遊離したような印象を受けました。シャーベットアイスは魚体を優しく包み込み、効率的に冷却できる特徴があるので、ここが価格に反映させられると非常に良いです。

まき網のハマチ銘柄(シャーベットアイス使用) ハマチ(砕氷)

沿岸では、鳥取県漁協御来屋支所からマダイ、サワラ、ヒラメの刺網漁獲物や、同淀江支所の潜水漁業者によるツルモ(ぼうずごろし)が出荷されていました。

マダイ ヒラメ

ツルモ

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