沿岸もの市場日記

2019年12月20日

2019年12月20日 境港

 今年度から3カ年で調査を開始した沿岸漁業収益向上対策試験の一つとして、境港の小型底びき網(ビームトロール)で活魚出荷率を向上させ、魚価向上を目指すことに取り組んでいます。

漁業者との協働調査や市場関係者との協議のおかげで、活魚を集約して販売する体制に改善されたり、当方が提案したクマエビ(じょろえび、あかあしえび)やヨシエビ(しらさえび、本庄えび)の活エビ出荷が見られるようになったりと、小さいながら成果が見えてき始めました。

小型底びき網の活魚(主にヒラメ) アワビ

ちなみに活エビは、氷で締めた鮮エビの単価が2,000円/kgの時に3,500円/kgの価格がついており、ある漁業者は1日の操業のうちエビだけで7万円も水揚げといった時があったそうです(よかった)。

活エビ 左がクマエビ、右がヨシエビ

そして、今年ラストの境港での市場調査をねぎらってくれてか、ヒラメの水揚げが今日は多かったです。

しかも放流魚(今年4月の放流群も)もたくさんあり、放流効果が実感できる調査となりました。

測定979尾中に放流魚が294尾。驚異の混獲率30%

活ヒラメ ヒラメ

ヒラメ

なお、大型サイズのヒラメやマアナゴは活〆して出荷しています。

ヒラメ マアナゴ

そのほか、沿岸では曳縄釣でのサワラや定置網のマアジ等がありました。

また、有明海からサルボウガイ(赤貝)の出荷がありました。県西部ではなじみのなる食材で、かつては中海で非常に多く漁獲されていた二枚貝です。

サワラ サルボウガイ(赤貝)

珍しいところでは、JFしまねが卸の場所にアオザメがありました。スルメイカをくわえていました。

アオザメ アオザメ

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