2016年5月27日

2016年5月27日 沖底(田後@県営境港市場)

今漁期の沖合底びき網も、今日合わせてもあと5日。
県営境港市場で田後漁業協同組合所属の沖合底びき網の市場調査を行いました。
本日は、3隻入港で、ホッコクアカエビ(あかえび、甘えび)、ハタハタ、ヒレグロやソウハチ等のカレイ類等が揚がっていました。
1隻の漁船は、スルメイカを多く水揚げしていました(25~30入サイズ)
ホッコクアカエビ ヒレグロ(べら、べらんす、やまがれい)
ソウハチ(えてがれい) スルメイカ

本日測定した隠岐西方が漁場ハタハタは、大型の個体が多く、非常に美味しそうでした。ちなみに下の写真、どちらがスラリーアイスで初期冷却したか分かりますか?

トロハタ(全長20cm以上の脂のりの良い大型のハタハタ) ハタハタ(スラリーアイス使用船)



答えは右側です。
ハタハタは鮮度落ちの早い魚です。現在の海面水温は18℃以上ありますので、初期冷却能力の高いスラリーアイスを使用した魚と、従来の水氷の魚では、色が異なります。十分に魚体を冷やし、高鮮度が保たれたハタハタの背は黒々します。
ちなみに、右上のハタハタは、冷海水を満たした保冷水槽にスラリーアイスに加えて、初期冷却を行うことができる現行船では、最強の船の魚です。

そのほか、エビ類、ミズダコ、ノロゲンゲ等がありました。
クロザコエビ(もさえび) トゲザコエビ(がらもさ)
左:モロトゲアカエビ(しまえび)、右:イバラモエビ(おにえび) ミズダコ
ノロゲンゲ(どぎ) ババガレイ(いんどがれい、なめたがれい、あぶらがれい)
境港ではババガレイのことをインドガレイの名称で販売されます。

【おまけ】
●マアジ
島根県浜田のまき網のブランド魚「どんちっち」あじや、鳥取県産としては、御来屋、夏泊の定置網、北条の地びき網のマアジがありました。
どんちっちあじ 御来屋定置網のマアジ(大)
県中部の北条砂丘における地びき網のマアジ

●メバル
沿岸のアカメバルとクロメバル、沖合のウスメバルがいました。
アカメバル クロメバル
ウスメバル
そのほか、境港市場に上場されていた沿岸魚種は、バイ、コナガニシ(あかべい)等の貝類、ブリ、トビウオ、スズキ、クロダイ、メジナ、ヒラメ、マダイ、ヒイラギ(えのは)等がありました。ちなみにケンサキイカ(白いか)も多い船(島根県)は5箱出荷していました。
バイ コナガニシ(赤べい)
ケンサキイカ 

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