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6.将来ビジョンの実現に向けた取組の方向性  
II 「つなげる」様々な活動・力をつなげ、結集して、持続可能で、魅力あふれる地域を創る
(5)「交通基盤・情報基盤の充実」で利便性向上・地域の活性化 (5-1)交通基盤の充実
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現状・課題

 本県の高速道路等のネットワークの整備は著しく立ち遅れており、整備を進めているところです。鳥取自動車道は平成19(2007)年度末に智頭町内が開通するなど、平成20年代前半の全線供用を目指して整備が進められています。また、山陰道は、遅くとも10年以内には全線供用を目指して整備が進められています。更に、鳥取豊岡宮津自動車道、北条湯原道路、江府三次道路など地域高規格道路についても、早期完成を目指し整備を進めているところです。

 航空便は、首都圏等との間の極めて重要な交通手段です。空路の利用促進を図り、増便等の路線拡充により利用者の利便性を高めることが地域活性化・観光振興にとって喫緊の課題です。また、環日本海交流を一層推進するため、米子-ソウル便を始めとする海外との国際路線の充実・発展が必要です。

 鉄道・バスは、県土の一体化と大都市との交流拡大を図るための高速交通網の整備と、通学・通院等の基本的生活ニーズのため多くの県民が利用する鉄道・バス網の整備、利便性の向上が必要です。


取組の方向性等

  1. 鳥取自動車道に加え、山陰道の全線供用、鳥取豊岡宮津自動車道、北条湯原道路、江府三次道路など地域高規格道路の主要区間の供用開始等、鳥取県の産業活動等の骨格となる高速道路網を整備します。(全ての居住地から高速道路のインターチェンジまでの時間を概ね30分以内にします。)
  2. 国内便、国際便とも、航空便の利便性の更なる向上を目指します。また、北東アジアとの国際チャーター便(貸切りの国際航空便)の活性化等による国際路線の充実を目指します。
  3. 中山間地域の生活道路や産業集積地への道路、安全安心な道路(通学路等の歩道整備、大規模地震等の非常事態に対応した交通の確保を図るための緊急輸送道路等)など、県民生活や地域振興などのために必要な道路を整備します。
  4. 過疎地域の路線バスや若桜鉄道、NPO等による新たな交通手段等により、地域の実情・ニーズに合った生活交通体系を確保します。中心駅など、公共交通機関のバリアフリー化を進めます。
  5. JR山陰線余部橋りょうの架け替えに伴い、強風等の影響を受けることがなくなることによる運行の定時制の確保を生かし、特急・普通列車の増便、列車の直通運行や乗継改善を図ることにより、県民の利便性を向上させるとともに、近畿圏域等からの観光客の誘致等を進めます。
  6. 鳥取自動車道の開通と、JR・智頭急行等の利便性向上との相乗効果により近畿圏域、山陽方面、更には名古屋方面からの観光客が全体として増えるよう、キャンペーン等のソフト面、特急の増便などについて、行政、JRのほか旅行会社等の関係機関が協力・提携して観光客誘致活動への取組を進めます。
  7. 高速化したJR山陰線・智頭線・JR因美線・JR伯備線の更なる高速化・利便性の向上を図るほか、フリーゲージトレインの導入について、技術開発の動向を見守りつつ、関係県と連携して検討します。

主な目標指標

項目 現状 目標
高速道路ネットワーク整備 75.7km(平成19年度末) 153.8km(鳥取自動車道、山陰道の全線開通,平成30年度までに)
航空便数・搭乗者数 鳥取-東京便 4便、326,421人(平成19年度) 5便以上、40万人(平成30年度)
米子-東京便 5便、418,307人(平成19年度) 6便以上、50万人(平成30年度)
  

地域高規格道路

高規格幹線道路(自動車専用道路)網と一体となって全国的な幹線道路ネットワークを形成し、地域構造を強化する規格の高い道路。

高規格幹線道路の整備率

平成18年7月末現在、鳥取県は全国で最低の整備率
高規格幹線道路の整備率の都道府県比較グラフ

資料:全国高速道路建設協議会

高速道路ネットワークの整備状況

高速道路ネットワークの整備状況図
  

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