第28回「大山開山1300年祭-神の山『大山』-」(「とっとり夢ひろば」91号平成30年2月発行)

(これは、「とっとり夢ひろば」第90号(平成29年12月発行)へ掲載された記事です。)
 
美しい姿が伯耆富士(ほうきふじ)と呼ばれる大山(だいせん)は今年開山1300年を迎え、多くの行事が行われます。

大山は古くから神の山と考えられており、奈良時代(8世紀)の山陰地方を記録した『出雲国風土記』では「火神岳(ひのかみたけ)」と書かれています。

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もひとり神事
(大山の山頂で水をくみ、薬草をとる行事)


また、大山寺(だいせんじ)の歴史が書かれた『大山寺縁起』には、大山の山頂の池から水を恵み、全ての生き物を苦しみから救う仏様が現れたと書かれています。

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大山寺阿弥陀堂
(室町時代に建てられたお堂)※平成28年に修理されました。


これらのことから、多くの人々が、自分たちの幸せや農業に大切な牛馬の安全を祈るために大山に集まるようになりました。その結果、大山やその周辺には多くの貴重な建物や仏像、遺跡、伝統行事などの文化財が残されており、国の「日本遺産」にも認定されています。

「文化遺産のツボ」では、今回から大山についてのお話しを紹介していきます。
  

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