5.4 国際連携の推進

平成21年度版 鳥取県環境白書

5.地球環境保全に向けた活動の推進と国際連携

 5.4 国際連携の推進

北東アジア環境保護機関実務者協議会参加事業

1 事業の目的

 2007年10月31日に鳥取県で開催された第12回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットで合意した「環境交流宣言」を実効あるものするため、サミット参加地域(韓国江原道、中国吉林省、ロシア沿海地方、モンゴル中央県、鳥取県)が連携し、地球環境の保全に貢献する。

 ○ 「環境交流宣言」の概要

  1. 環境問題は、サミット参加地域の持続的発展を考える上で極めて重要であるとともに、地球規模での対応が必要であることを認識し、各地域が連携して地球混暖化防止など環境問題の解決に率先して取り組んでいきます。
  2. 各地域が連携して、子どもたちの環境教育の一層の推進を図っていきます。
  3. 次の共通課題に対応するための協議組織を構成して情報交換や広報のあり方等について検討することとし、各地域はこれに積極的に参加するとともに、各国中央政府に対しても協力を呼びかけていきます。
        • 砂漠化の防止及び黄砂による各種影響の軽減
        • ラムサール条約登録湿地等水域の環境保全と賢明利用
        • 渡り鳥など広域的な生態系の保全
        • 海洋生物資源の適切な保護、海の砂漠化の防止に向けた国際協力の強化 

2 事業の現状及び課題

 2008年8月、「環境交流宣言」を実行あるものとし、もって北東アジア地域における地球環境の保全に関する地域協力を推進するため、「砂漠化防止・黄砂部会」、「ラムサール・渡り鳥部会」、「水産部会」の3部会により構成される北東アジア環境保護機関実務者協議会を設置した。
 北東アジア環境保護機関実務者協議会は、「北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット」の開催地が事務局となり開催することとなっており、今年度はモンゴル中央県において開催される予定。

3 事業の内容

 本県が担当する「砂漠化防止・黄砂部会」を開催し、各地域の情報を共有し、共同して各種調査や研究に関するネットワークを構築する。

 平成21年度の実績

1 日にち:平成21年7月23日
2 場所:モンゴル中央県
3 概要:砂漠化防止・黄砂部会において、本県より提案した2項目について、 各地域とも了承。
(1)情報共有のためのメーリングリストの作成
(2)各地域の研究者とその研究内容に関する情報交換(ただし、具体的な内容は今後、本県より提示し、事務レベルで調整する。)
(3)今後の環境実務者協議会で今後、取組むべき項目として、中央県が提案した次の5つについて各地域とも賛成。
 ○環境分野での専門家による意見交換と情報交換
 ○メーリングリスト等による環境問題の相互的な検討
 ○新世代の子供達に環境の重要さを理解させるための国際交流
 ○砂漠化減少に向けた協力
 ○今年10月に沿海地方で行われる「国境なき自然」フォーラムへの参加

【構成】日本国鳥取県、韓国江原道、中国吉林省、ロシア沿海地方、モンゴル中央県

●担当:生活環境部 環境立県推進課 環境立県戦略担当 電話0857-26-7205


参考URL

   鳥取県環境立県推進課のwebサイトより
  「国際的な連携」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=17853

第5回鳥取県・江原道環境衛生学会

1 事業の目的・効果

 平成13年8月に締結した「鳥取県と江原道との環境分野における学術交流に関する覚書」に基づき、鳥取県衛生環境研究所及び江原道保健環境研究所の研究員並びに環境衛生分野の関係者が一堂に会して、両地域の環境衛生分野の調査研究について発表、討議し、その成果を両地域の学術交流の推進と施策へ反映させることを目的とする。

2 事業内容

開催月:平成21年8月(詳細未定)
場所:鳥取県衛生環境研究所
参加者:約100名を予定

  • 基調講演
  • 調査研究発表
     環境分野 鳥取県、江原道が1題ずつ
     衛生分野 鳥取県、江原道が1題ずつ
  • 総合討論、学会まとめ
  • 共同研究に係る協議

 

 平成21年度の実績

「第5回鳥取県・江原道環境衛生学会」を下記のとおり開催した。
 鳥取県衛生環境研究所と韓国江原道保健環境研究院の研究員が5年振りに一堂に会し、両院が行う調査研究内容等について発表・討議した。
 両地域の抱える環境衛生分野の諸課題に対し、活発な意見交換や共同研究に関する具体的な協議が行われた。

・日時:平成21年8月27日(木)午前9時30分~午後3時30分

・場所:鳥取県衛生環境研究所大会議室(鳥取県東伯郡湯梨浜南谷)

・出席者:鳥取県関係52名、江原道関係7名、一般県民等38名

・内容
【午前の部】

<特別講演> 
 鳥取大学大学院工学研究科准教授 増田貴則氏 「湖沼の水質保全と面源汚染対策」
<研究発表(環境分野)>
鳥取県衛生環境研究所 大気・地球環境室 吉田篤史研究員 「鳥取県における過去3年間の黄砂飛来実態に関する調査について」
<江原道保健環境研究院> 
大気環境課 許寅亮環境研究士「水位計測モニタリングシステムを用いた江原道内主要河川の水質および流出量調査」 
<研究発表(衛生分野)>
鳥取県衛生環境研究所 保健衛生室 木村義明研究員「鳥由来の人獣共通感染症に関する疫学調査」
<江原道保健環境研究院> 
食医薬品分析課 鄭景珍保健研究士「遺伝子組換え食品のモニタリング」
【午後の部】

共同研究にかかる協議(黄砂)、地域的課題にかかる意見交換(河川・湖沼)

●担当:生活環境部 衛生環境研究所 企画調整室 電話0858-35-5411

参考URL
 鳥取県衛生環境研究所のwebサイトより
 「鳥取県衛生環境研究所」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=3565

  

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