先頃公表の「令和6年観光客入込動態調査」結果によると、鳥取県内の外国人宿泊者数が回復基調です(前年比66%増)。コロナ禍前の水準にはまだ達していませんが、今後も外国人観光客の増加は続いていくのではないでしょうか。
観光客だけではなく、県内にお住まいの外国の方も増えています。例えば「国勢調査」によると、在留要件等が厳しかった昭和60年の県内の外国人人口は1,792人でしたが、直近の令和2年には4,310人と2.4倍にもなっています。
今昔の違いは年齢構成にも見られます。下のグラフのとおり、令和2年の外国人人口は10代以下が極端に少ない一方、20代前半が全体の約2割を占めて最も多く、概ね高齢になるほど少なくなっています。年齢層による人口差が小さかった昭和60年とは好対照でしょう。
働き手世代が多い年齢構成は、留学に加え、労働者の受け入れが拡大したことを示しています。
このような社会の変化を統計で捉えることは、誰もが暮らしやすい地域づくりに欠かせません。今年は5年に一度の国勢調査実施年(10月1日現在)ですのでご協力ください。
出典:総務省統計局「国勢調査」
注:5歳階級別に80~84歳まで表示。年齢不詳を除く。
本ページは、令和7年8月25日付「日本海新聞」掲載の同題コラム(鳥取県総務部統計課執筆)からの再録です。