県政トピックス/持続可能な地域交通構築

公共交通を便利に利用しよう ~持続可能な地域交通構築~

  県では公共交通の利便性を高め、自家用車以上に魅力的な移動手段としていく「MaaS(マース)」の取り組みを推進しています。異なる交通機関をスマートフォン一つで利用できるなど、自家用車に頼らなくても出掛けやすい環境を整備することで、くらしの向上や観光の活性化を目指します。
  マースは、鉄道やバス、タクシーなど多様な交通手段をスムーズに利用できる仕組み。その前提として、現金を使わずスマートフォンなどで決済できる公共交通のデジタル化が進められています。
  県東部地域のマースを推進する鳥取市は、コミュニティバス「くる()」に4月から交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」を導入。県では将来的には他の交通機関のキャッシュレス化も図っていくよう検討を進めています。
  観光面でも、公共交通の利用と観光施設の入場券などがセットになった共通パスの販売など、観光客に魅力的な商品を展開。土産物店や宿泊施設にキャッシュレス決済が普及することで、より快適に鳥取を満喫できます。
  異なる業種が公共交通を軸につながることで、より便利で活気のあるまちづくりにつながります。

○実証実験で利便性実感

  鉄道とバスをどちらも使えることによる効果を検証するため、鳥取・郡家・若桜間の鉄道と路線バスの両方に乗ることができる5日間共通パスの実証実験が、昨年10月から12月に行われました。利用者からは、「通勤手段として自家用車から公共交通への切り替えを検討したい」という声も寄せられました。
  スマートフォンなどで購入した共通パスを乗降時に提示すればJR因美線18往復、若桜鉄道14往復、日本交通若桜線15往復がすべて利用できる仕組み。モニターアンケートでは、本格発売された場合、約7割が「頻繁に使いたい」「たまに使いたい」と回答。「列車がない時間帯にバスを使えて便利」「車移動と比べて移動中の時間の使い方が自由」などの意見が寄せられました。
  県西部では「Y‐MaaS(ワイマース)」として、米子広域圏(米子市、境港市、西伯郡、日野郡、島根県安来市)のバス乗り放題1日券「わいわいパス」などを販売。スマホによる電子チケットで利用でき、4月から本格運用を予定しています。

わいわいパス広域1日券(1000円)の活用例
米子駅発→(法勝寺上)南部町の法勝寺川土手でお花見→(米子駅経由)→(皆生温泉観光センター)温泉をゆったり満喫→米子駅着
500円お得!
乗り放題なので途中下車で寄り道もできます。

交通と他産業連携でまちづくり

  交通事業者やIT企業、観光関連団体など多様なジャンルの事業者や個人でつくる「鳥取県MaaSエコシステム共創コンソーシアム(略称 ToMEC)」では、生活の利便性を高めるため、登録団体が連携を深めています。
  多業種が連携することで、例えばスーパーの駐車場の一角を路線バス乗り場やシェアサイクルの貸し出し場所にする、薬局からの薬の配達をオンデマンド交通(利用者の予約に応じて運行する乗り合い型の公共交通サービス)が担うなどの取り組みが可能になります。

【問い合わせ先】 県庁地域交通政策課
電話 0857‐26‐7641 ファクシミリ 0857‐26‐8107
メールアドレス koutsuuseisaku@pref.tottori.lg.jp
https://www.pref.tottori.lg.jp/300840.htm



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