防災・危機管理情報

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第1章 健康とっとり計画の策定にあたって

○ 計画策定の背景
   本県は、全国に先がけて健康づくりに取り組んできたが、がん、心臓病、脳卒中などの生活習
  慣病は増加し、また、急速な高齢化により痴呆や寝たきりの人も増加している。
   このような状況の中で、すべての県民が健康でいきいきと生活するためには、病気を早期に発
  見し治療するだけでなく、県民一人ひとりが健康にもっと関心を持ち、正しい知識を身につけ、
  自由な意思で工夫しながら、生活習慣を改善しようと実際に行動を起こすことが求められる。
   一人ひとりの取り組みを一層効果的に進めるためには、地域や学校など社会全体で個人の健康
  づくりを支援していくことが重要となってきた。

○ 計画の目的
   健康で心豊かに生活できる活力ある鳥取県をつくるため、県民一人ひとりの生活習慣を改
  善し、健康寿命の延伸と生活の質の向上を実現する。

○ 計画の期間
  平成22年度までの10か年計画で、平成17年度に中間評価をする。

○ 推進理念
   ・個人が自主的に取り組む健康づくり
   ・個人の取り組みを社会全体で支援するための環境の整備
   ・地域住民と行政等との協働の健康づくり
   ・豊かな自然の食材や温泉の活用など鳥取県の特長を生かした健康づくり

○ 計画の特色
  県民の健康状況を踏まえて対象分野を設定し、それぞれの分野で目標(値)及び具体的な取り
  組みを定めた。

第2章 県民の健康と生活習慣の現状

 人口の高齢化、県民の健康状況、生活習慣などについて記載した。

第3章 健康づくりの目標

○ 対象分野の設定(6分野)

       (1) 健康増進(栄養・食生活、身体活動、こころの健康)
       (2) 生活習慣病対策(糖尿病、循環器病、がん、たばこ、アルコール)
       (3) 寝たきり予防 (4) こころのケア (5) アレルギー性疾患対策 (6) 歯の健康
○ 対象分野の構成
  各分野ごとに重点課題を整理して目標値を設定するとともに、具体的取り組み事項を記載した。

(1)健康増進分野

重点課題

目標項目の例(抜粋)

具体的な取組 (抜粋)

・栄養、運動、休養を中心  とした生活習慣の確立 ・幼児期からの適正な食生活習慣の形成 ・歩数(歩く時間)の増加、運動習慣者や運動好きな子どもの増加 ・ストレスを自覚し、それに対処できる知識や能力の向上 ・肥満者の割合(男性)(30~60歳代:22.8%→14%以下)・食塩摂取量(男性)(13.8g → 10g未満)・意識的に運動する者の割合(男性)(19.7%→30%以上)・一日の歩数(男性)(7138歩→8200歩以上)・ストレスを感じる者の割合を減らす ・健康的な食習慣や、身体機能に応じた運動 の実践・食に関心を持てる食教育の推進など、規則 正しい生活リズムの形成・食事や睡眠など望ましい生活習慣の形成や 地域活動の推進・趣味やスポーツなどによる「積極的休養」・外遊びや運動、スポーツを実施する環境づくりの推進・こころの健康の知識や対処方法についての 普及啓発

(2) 生活習慣病対策分野

重点課題

目標項目の例(抜粋)

具体的な取組 (抜粋)

(糖尿病・循環器病・がん)・ 脳卒中(循環器病)、糖 尿病、がんの予防 ・ 高脂血症の者の割合・ (33.6% → 30.0%以下)・ 基本健康診査受診率・ (36.4% → 50.0%以上)・ 胃がん検診受診率・ (22.9% → 35.0%以上) ・ 生活習慣病予防のための食生活改善・喫煙防止・適正飲酒・運動についての知識の普及・ 年1回は健康診断やがん検診を受けることの推進・ 健康診査の事後指導の徹底
(たばこ)・ 分煙の徹底・ 未成年者や妊産婦の喫煙ゼロ・ 禁煙支援プログラムの充実 ・ 分煙の徹底  (公共施設17.6%→100%) ・ 未成年者の喫煙率(中2男:9.5%→ 0%) ・ 禁煙支援プログラム実施市町村数  ( 1 → 39市町村) ・ 学校や運動施設等の公共の場や職場、医療 機関での分煙の推進・ 未成年者、妊産婦等を中心に喫煙の健康影響についての正しい知識の普及・ 市町村等での禁煙支援や禁煙指導を提供できる体制の整備・充実・ たばこの対面販売の推進、自動販売機の撤去も含めて検討
(アルコール)・ 未成年者の飲酒をなくす・ 節度ある適度な飲酒の啓発・ 習慣的に多量飲酒する人の減少 ・ 未成年者の飲酒率 高2男  (26.7%→ 0%) 高2女  (20.6%→ 0%) ・ 地域や職域、教育現場などにおけるアルコール教育の積極的な推進・ 学校、職域、地域でアルコール問題の知識を持った援助者の増加・ アルコール関連問題に関わる機関のネットワーク化の推進

(3)寝たきり予防

重点課題

目標項目の例(抜粋)

具体的な取組 (抜粋)

・ 脳卒中、骨折、膝・腰痛による寝たきり予防・ 閉じこもりの予防・ 脳卒中などで身体が不自由になっても寝たきりにならない環境づくり ・ 在宅寝たきり者(65歳以上) の割合( 2.4% → 1.2% ) ・ 生きがいや役割を持つ者の割合を増やす ・ 脳卒中の発症・再発予防に向けての健康教育の実施と治療中断防止のための支援・ 寝たきりゼロへの10か条の普及・ 介護する人の研修の推進・ 脳卒中発症時の早期受診の推進・ 骨粗鬆症検診の普及

(4)こころのケア分野

重点課題

目標項目の例(抜粋)

具体的な取組 (抜粋)

・ こころの不調をケアで きる社会にする ・ 自殺者数 (160人→ 減らす) ・ こころの相談窓口を知っている者を増やす ・ 相談窓口の広報や情報提供の推進・ 気軽に周りに相談したり、専門家に相談で きる場や機会の増加・ 老人の孤立を支える地域ネットワークづくりの推進

(5)アレルギー性疾患対策分野

重点課題

目標項目の例(抜粋)

具体的な取組 (抜粋)

・ アレルギー性疾患対策 の推進 今後検討する。 ・ アレルギー性疾患に関する正しい知識と情報の提供・ 関係職種の連携強化・ 患者実態の把握と対応策の検討

(6)歯の健康分野

重点課題

目標項目の例(抜粋)

具体的な取組 (抜粋)

・ 歯の喪失防止・ 幼児期のう蝕予防・ 学童期のう蝕予防・ 成人期の歯周病予防 ・ むし歯罹患率 (小学生:82.5%→65%以下) ・ 歯周病罹患率 (40歳代:31.2%→20%以下) ・ かかりつけ歯科医の普及定着の推進・ 各世代の歯科健診・相談等の推進

第4章 推進体制

○ 計画の推進
  「健康とっとり推進会議(仮称)」を設置し全県的に取り組むこととし、県、市町村、学校、職場、
 関係団体等それぞれの役割を明らかにして、目標達成に向けた取り組みを推進するとともに、計画の
 評価、見直しなど進行管理を行う。

○ 計画の進行管理と評価
 健康づくりの実践結果を目標と照らして評価し、次の目標設定や計画の見直しに反映させる。
 なお、新たな健康課題が明らかになった場合などには、的確に対応する。
  

最後に本ページの担当課    鳥取県福祉保健部
             健康医療局 健康政策課

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