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令和2年1月6日(月)午前9時45分から
県庁講堂

 皆様、あけましておめでとうございます。また新しい年「令和」となりまして初めての正月がやってまいりました。皆様におかれましては、心健やかに御家族の皆様、地域の皆様とよき年をお迎えになられたこととお喜びを申し上げたいと思います。新しい年は新しい時代でもあります。私たちはともに鳥取県と県民のためにその時代をつくり上げていかなければなりません。令和の新時代であります。ぜひとも皆様にはその使命を、志を果たしていただきまして、素晴らしい成果を上げていただければと考えるところであります。このお正月を前に、鳥取の大山の山の中からちょっとしたかわいらしいものが見つけられました。「ニホンヤマネ」であります。鳥取県の大山自然歴史館の職員が見に行きまして、「これは天然記念物のニホンヤマネに違いない」ということでありまして、保護をして、今、館の中で冬眠中だそうでありますけれども、「どうも木から落ちたのではないか」とこういうことらしいです。とってもかわいらしい8センチぐらいのものでございます。

 天然記念物なんですけれども、これはねずみの仲間でございまして、鳥取に子年(ねずみどし)の幸せを予感させるようなそんな出来事だったかと思います。鳥取は山根の姓が多いですから、ニホンヤマネの親戚がいるかもしれません。そんなわけで、めずらしい正月の訪れだったのかなと思います。そのねずみは大黒様とも縁があります。大国主命、この方は鳥取の白兎海岸の方に来られまして、因幡の白兎の伝説を残すことになりました。実は根の国の方に行きまして、須佐之男から無理難題を押しつけられるわけであります。須佐之男命の方から言われまして、へびだとか、それからむかでだとか、そういうものに出会わされるわけでありますが、見事にそういうものを切り抜けていくわけでありますが、難しかったのは「火の海の中で鏑矢(かぶらや)を拾え」ということでありました。
 取りに行きましたら周りに火をつけられてしまう。そんなときに助けてくれたのがねずみでありました。「内はプスプス、中は空洞でありますよ」と、そういうようなことで、「この下に隠れればいいんだ」ということを教えていただきまして、それで下の方に下りまして、火がいき去るのを待ったわけであります。その後、鏑矢(かぶらや)はねずみがくわえて持ってきてくれたということでありまして、それで、事なきを得て無理難題を突破したということであります。大国主命とねずみが出会うとき、鳥取と子年(ねずみどし)が出合うとき、そういう難題を解決する、そんな年になればと願っているわけであります。

 皆様、それぞれに大きなテーマを抱えているわけであります。例えば、財政の方も決して順風満帆とは言えないわけでありますが、何とか制度改正を勝ち取って一般財源を確保していかなければなりません。しかし、財政的にも厳しい状況が当面は続くと見込まれるところでありますが、その中で私たちはいろんなテーマを解決をしていかなければなりません。1つには持続可能性ということ、サステナリビティということかと思います。また、安全安心、セイフティということかと思います。また、今年は「スポーツ」というテーマと向き合わなければなりません。そんな3つの「S」を今年の重点的な課題として私たちは捉えていかなければならないのだと思います。それ以外にもいろいろなテーマがあります。いずれも軽重それぞれあろうかと思いますけれども、大切な県民にとっての課題でありますので、ぜひとも仕事をして県民の皆様とともに解決へと導いていただければと思います。

 子育て関係では、今年から大きな節目ということになります。高等教育の一部無償化が始まったり、私立学校の方でも無償化の可能性が出てきました。本県の場合私学助成は十分にやっていますので、そういう意味で無償化の恩恵が受けられるように私たちとしてはやって行かなければなりませんし、もう一歩先を行く子育て対策、例えば産後ケアでありますとか中山間地の通学費助成でありますとか、そういうことに向かっていければと思うところであります。また、産業関係でもTPP、そして日米の協定、これは1月1日に発行しました。このような環境の中、今、国際情勢は変転をしています。急速に今、心配されていますのはイランとアメリカの関係でございまして、これが戦争になるのではないかという恐れさえ出ていまして、今朝の段階では原油の値段が高騰しており円高が進み株安という傾向が出ています。このような中で、経済の舵取り、産業の活性化を図っていかなければなりません。

 産業の新しいテーマとして「Society5.0の活用」ということがあろうかと思います。農林水産業の分野でも例えばドローンであるとか、それから新しい技術を活用して水産資源の確保や漁の効率化を図ることは可能であろうかと思います。このようなことなど、産業面でも活力というものを見出していかなければならないわけであります。そうした中、交流ではいよいよ上海の航空便ができることになります。もうすぐ1月11日に飛び立つことになりました。これで新しい時代を拓いていければということを考える必要があります。そして、お正月も観光客は賑わいましたけども、そうした観光だけでなくて、交流人口、これは復職を得る人をつくっていく、これを都会地から呼び込んでワーケーションを動かしていく、このようなテーマに向けまして、新年度予算編成も含めて動いていかなければならない課題が見えてきたのかなと思います。

 さらに、環境関係、これもサステナリビティの大きなテーマということになりますが、今、環境イニシアティブの計画をやりかえる時期でもありますし、廃棄物処分計画、さらにはこれと関連をした私たちも向き合わなければならない食品ロスの課題、こういうものの計画づくりも含めて県民運動として発展させていかなければなりません。これは世界に対する使命だというふうにも考えられるところでございます。また、障がい福祉の関係ではパラリンピックが行われることとなりました。このパラリンピックだけでなくて、カルチュアオリンピアードとして9月には中四国の文化芸術の大会を鳥取で開こうということを計画をしているところでございます。

 さらには、健康づくり、これも医療という大きな課題と絡み合います。病院の問題が昨年は課題になりましたけれども、この問題も道筋をつけていかなければなりません。同時に大切なのは健康づくりということだろうと思います。こうした県民の健康や生活とかかわるテーマということがあるわけであります。さらに、子ども達については小学校の学習指導要領、この改定ということもあり、さらにはIT教育そうしたSociety5.0と対応した教育も本格化をしようということになります。こういう県民生活を支えるインフラストラクチャー、これもいよいよ境港・米子間、これに向けて大きな節目をつくっていければと思いますし、南北道路も年末にそのルートが発表されたところでございました。北条道路につきましてもその開通年次ということが示されたところであります。

 さらには、境港の第2の開港を今迎えようとしているわけでございまして、こうしたことなど、私たちが向き合うべき夢が今膨らみつつあります。これを実現していくために県庁は下支え役として役割を果たしていかなければなりません。例えば、企業局の方で行います新しいテーマでありますコンセッション、これも水力発電で動き始めるということになるわけでございますし、会計システムを始めとして県庁全体のマシーンを動かしていく、そういう職務上の効率化を果たさなければなりません。このようなことなど、私たちとしては向き合っていくべき課題が見えてきたのではないかと思います。

 そういう中、オリンピックが開かれることになるわけでございます。本県でも三上選手がまず確定をしていますし、その他にも有望な選手達もいます。ジャマイカのオリンピックキャンプもここ鳥取市で開催をされることになりますが、米子の方でも水泳ですとか、体操ですとか、そうしたキャンプになろうかと思います。クロアチアのセーリングチーム等とその他にもこうした目が見えてきているところでございまして、ぜひ、こうしたオリンピックイヤーを通じて鳥取県民の元気を引き出し、世界に向けて訴えかけていく、そういう時代をつくっていかなければなりません。「初日さす硯の海に波もなし」正岡子規の句でございます。初日がさす中、硯をするという、言わば役所仕事のはじめのようなことかと思います。そんな時に波もない硯の海を見て、正岡子規はこの一年の平安を祈るのでありましょう。私たちも同じ思いでこれからこの一年、ぜひ安らかな時代を迎えていかなければなりません。

 そういう意味で防災ですとか、それから河川ですとか、そうしたことなども怠りなくやっていく必要がありますが、いよいよそうした意味で地域防災計画も改定時期ということになろうかと思います。ぜひこの一年皆様にとりまして素晴らしい年となりますよう、そして皆様の働きによりまして鳥取県がまた新しい方向へと導かれること、それをお祈りを申し上げまして私からの挨拶に代えさせていただきます。本年一年よろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。

  

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