平成30年度放射能調査結果について

平成30年度放射能調査結果について

 ウラン残土たい積場の周辺地域(試料採取地点:湯梨浜町方面(かたも)、湯梨浜町川上(かわかみ)、三朝町神倉(かんのくら)、倉吉市歩谷(あるきだに)、倉吉市円谷(えんだに)、湯梨浜町別所(べっしょ))における環境放射能等に関して、鳥取県が調査計画に基づき実施した調査結果について、鳥取県放射能調査専門家会議で検討し、下記のとおり評価されました。

 また、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センター(以下「原子力機構」という。)が協定に基づいて実施した調査結果は、いずれも管理目標値以下であり、異常が見られないことを確認しました。

 【ウラン残土たい積場の周辺地域における環境放射能調査】
  

 当該地域の空間線量率、環境中の放射性核種濃度とも、これまでと同様、自然の環境放射線レベルの分布・変動の範囲内と考えられる。(別紙のとおり)
 なお、一部の地域については、これまでと同様、他の地域に比べやや高めの値が見られるが、これは地域の自然的特性と考えられる。
  また、変動の幅はいずれの項目についても、平成元年の調査開始以降特に変化は認められないが、今後も調査を継続していくことが望ましい。

 

この文書を編集する (別紙)ウラン残土たい積場の周辺地域における環境放射能調査に関する評価結果

1 河川水
(1)ウラン
  河川水  U-234濃度は1.5~5.7mBq/L
       U-235濃度はいずれも検出下限値以下(ND)
       U-238濃度は0.86~4.8mBq/L
       であり、いずれも当該地域における一般的な放射能レベルである。
(2)ラジウム
  河川水  Ra-226濃度は検出下限値以下(ND)であり、特に問題はない。
 
2 土壌
(1)ウラン
  ア:水田土 U-234濃度は36~62Bq/kg乾土
        U-235濃度は1.4~2.2Bq/kg乾土
        U-238濃度は37~58Bq/kg乾土
        であり、いずれも当該地域における一般的な放射能レベルである。


  イ:河底土 U-234濃度は17~29Bq/kg乾土
        U-235濃度は0.55~1.0Bq/kg乾土
        U-238濃度は17~30Bq/kg乾土
        であり、いずれも当該地域における一般的な放射能レベルである。


(2)ラジウム
  ア:水田土 Ra-226濃度43~51Bq/kg乾土
        であり、当該地域における一般的な放射能レベルである。
  
  イ:河底土 Ra-226濃度は28~38Bq/kg乾土
     であり、当該地域における一般的な放射能レベルである。


3 精米について
 調査地点が休耕し、付近に適当な代替調査地点がなかったことから、欠測となった。


4 空間線量率
 空間線量率は、
 円谷1号捨石たい積場で0.14~0.22μGy/時
 歩谷捨石たい積場で0.08~0.18μGy/時
 歩谷坑ずり捨場で0.06~0.16μGy/時
  であり、協定に基づく管理目標値を満足している。
  

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