平成30年10月13日(土)、日野川や下流の弓浜半島の形成に影響を与えたと言われる「たたら製鉄」に縁のある場所を散策することで、人々の暮らしを支えてきた日野川流域の豊かな自然や歴史に思いをはせるとともに、日野川を守り次世代に引き継ぐ意識を醸成するため、「都合山たたら散策ツアー」を開催しました。

集合写真

当日は16名の方々に参加いただきました。先ずは日野町根雨にある「たたらの楽校根雨楽舎」で「たたら」の歴史について勉強です。講師の佐々木彬夫さんのわかりやすい説明で「たたら」への理解が進み、これから歩く「都合山たたら街道」に期待が膨らみます。

たたらの楽校での勉強

高殿模型の説明

「たたらの楽校根雨楽舎」には都合山たたら遺跡に昔存在していた「高殿」の模型が展示されています。この建物の中で昔の人は砂鉄からケラと呼ばれる塊を取り出す作業を行っていました。

日南邑での解説

たたら街道入口

参加者の皆さんは「たたら」の予習をしてから、いよいよ都合山たたら街道に向かいます。今回歩く都合山たたら街道は、日南町花口と日野町上菅を繋ぐ約7kmの山道で、かつては馬や荷馬車で和鉄や石灰石を岡山県側に運ぶルートになっていたようです。今回は日南町側から日野町上菅に向けて歩きます。

街道途中説明

道を歩く

街道のほぼ中間のあたりに都合山たたら遺跡があります。「たたら製鉄」が行われていた当時の建物は残っていませんが、昔の人々の暮らしを思い浮かべることができました。

講師の熱心な説明

都合山たたら遺跡説明

今回のイベントは2週間ほど前に襲来した台風24号の影響で、道が荒れて足元の悪い個所などがあり、参加者、スタッフともども細心の注意を払いながらの催行となりましたが、秋晴れの心地よい陽気の中、参加者は日野川の歴史の奥深さと自然の豊かさを存分に味わいました。

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