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平成30年1月4日(木)午前9時45分から
県庁講堂

 皆さま、明けましておめでとうございます。職員の皆さまにおかれましては、それぞれご家族や地域の皆さまとともに、健やかに輝かしい新春をお迎えのこととお喜びを申し上げたいと思います。心新たに、この年、皆さまの力で鳥取県を輝かしいふるさとに、そして人々の顔に笑顔を届けられるようがんばっていただきたいと思います。私自身は、正月1日は宮中正殿松の間に参りまして、天皇陛下のお言葉を賜りました。年頭に当たり、この国の発展と人々の幸せを祈りますというお言葉をいただきました。陛下におかれましてはご退位を決められたところであり、この平成30年、1年を終えますと、もうすぐ引き継がれるということになるわけであります。平成も30年、論語の言葉によれば「三十にして立つ」といいます。自立という言葉をあてます。この平成の30年を経て、私たちこの日本という国、そして鳥取県も、そして志を立ててしっかりと歩んでいく、そんな30年目の今年にしなければならないんだと感じたところであります。


 先ほどは大山賛歌が流れていました。大山も1300年という節目を迎えることになります。信仰を集め人々の心のよりどころとして、その大山寺が開かれての1300年であります。また、ここ因幡の国に赴任をされました大伴家持公も生誕1300年ということになります。高岡の市長さんから年賀状をいただきました。それを見てビックリしましたが、そこに書かれていましたのは「新しき年の始めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」という歌でございます。これ、鳥取の歌なんですけど、と思いながら富山の高岡の市長さんの年賀状を拝見したものでありますけれども、全国的にもこうしたことで、この1300年をことほぐというそういう機運が高まっているのだというふうに思います。そのよき年に私たちは時代を開いていかなければなりません。一昨年の10月21日に鳥取県中部地震がございました。新春倉吉で初詣をされる人々の姿、そのなかには平常を取り戻しつつある、そんな県民の姿が見えたところでございます。ブルーシートもようやくとれかけてきたということであります。


 しかし、果たしてこのままでよいのかという、そういうターニングポイントがこの年なのだろうと思います。慨成させた震災の復興、その翌年として今年は、私たちは震災後の暮らしをつくる、国をつくる、鳥取県をつくる、それを始める年だと思います。震災後に一歩を力強く踏み出す、そのことを今年1年念頭におかなければならないのだと思います。そのためにも被災地における、まだ残された家の修復、このために鳥取県としても、例えば専門家を派遣をするとか、新しい動きを市町村と一緒にしていかなければならないのだと思いますし、その後のまちづくりにつきましても、我々の方でもお手伝いをしながら、地域の生まれ変わり、このサポートをしなければならないのだと思います。


 また、この鳥取県テイクオフをしていくためには、いくつかの課題があったわけでありますが、年末に米子ソウル便が5便化をされましたけれども、今年はいよいよ鳥取砂丘コナン空港が生まれ変わることになります。その受け皿として新旧の2つのターミナルが結ばれツインポートとして海と陸の空港が結ばれることになります。その2つの港が結ばれるなかで旅立ちを果たしていかなければなりません。また、鉄路におきましても、「昭和」とか、「あめつち」とか、そうした新しい観光列車が走り始めます。幸い「瑞風」が軌道に乗って山陰側の方が山陽側よりも人気を集めているというこの余勢をかっていかなければならないわけであります。そのようななか、インフラストラクチャー(社会基盤)としても高速道路も進捗が目覚しく進むのはこの年ということにもなりますし、港の方におきましても、境港で新しいピア、係留場所が誕生しまして2つの大型船が同時に着岸できる今までにない状況が生まれることになります。私たち鳥取県は震災後一歩踏み出すなかで世界に向けて開かれていく。そして新しい橋がこの鳥取県と各地に架かるそういう時期なのだろうと考えるところであります。


 そのなかで農林水産業でありますとか、商工業でありますとかそうした産業の活力も作っていかなければいけないわけであります。昨年1年かかって牛とか、米とか素材はいろいろと手に入れたところであります。それを本当の意味で花開かせていくためにも生産活動を活発化したり、海外も含めて販売活動を強化をしていかなければなりません。さらに生活環境を整えていく意味でも星空保全条例が出来たわけであり、今日から庁内組織もスタートをさせるそういうことになるわけであります。そんな私たちのすばらしい自然環境を生かしながら、例えばリサイクル活動であるとか、環境推進活動を活発化をさせていったり、さらにおいしい水を生かしたようなPRもなされなければなりませんし、食材など作り出すこともやっていかなければなりません。福祉、医療という関係では、東部におきまして医療の拠点が出来上がることになります。県立中央病院がいよいよ今年中にオープンを目指そうと動き始めたわけでありますが、あわせて鳥取赤十字病院も5月にオープンをすることになります。そこにドクターヘリが飛び始める。医療の力、その強化に向けまして具体的にかたちを作るのが今年でありまして、ただ、医療である以上それを支えるマンパワー、医療スタッフ、そして様々なネットワークを張ることがなければなりません。


 また、福祉の関係でも障がい者福祉におきまして、私たちは世界もリードするようなあいサポート条例を作り、あいサポート運動を展開をしているわけでありますが、その関係先を広げていくことはもとより、ソフトインフラとしてUDタクシー(高齢者、車いす使用者、妊娠中の女性など、誰もが利用しやすいタクシー車両)を活用した地域の活性化等々進めていかなければいけませんし、また、高齢や若者たちにも住みやすいふるさとづくりを進めていかなければいけないわけであります。そういうなかで人々の活発な力を作っていく、教育など人づくりや働き方改革に目が向けられてくることになりました。学校現場にサポータ-が入る、そういう政策も国の方でも打ち出されているところでございますが、そうした制度も活用しながら教育あるいは美術や芸術・スポーツなど、人づくりも進めていかなければなりません。今年は大きな世界大会、「ワールドカデットチャレンジ大会2018(卓球の国際大会)」や、さらに「スポーツクライミングアジア選手権」も開催をされるなどスポーツについても一つの節目となる年になってこようかと思います。


 こういうなか、震災後に一歩を踏み出していくために私たちの防災力も強化をしなければなりません。今年度いっぱいが一つの勝負どころとして地域防災計画を改めていく、そういう今、作業をしているわけでありますが、原子力安全につきましても島根原発の2号機の審査がもしかすると今年終わるかもしれないという、そういう報道も出てきているわけでありまして、原子力安全対策なども進めていかなければならないわけであります。このように私たちは今年様々なことにまたチャレンジをしていかなければなりません。そのなかで「大山1300年祭」、「「山の日」記念全国大会」、こうした大きな行事イベントも出てきたわけであります。ぜひとも全県一丸となってこうしたことを成功をさせまして、自然の持つ恵み、山陰の豊かさをデスティネーションキャンペーン(地方自治体、地元観光業者、JRグループとが連携して行う観光キャンペーン)も含めてアピールをしていく。それを皆さまの方でも展開をしていただければありがたいと思います。


 「初春の初子の今日の玉箒(たまばたき) 手に取るからに揺らく玉の緒」、大伴家持公の初春の歌でございます。これは以前その時代の宮中の行事の一つなんでありましょう、正月3日に天皇陛下が主催をされまして玉箒、いわば箒のような、箒ですね、それは養蚕を活発にしていったわけであります。蚕の床を掃除するそのための箒であります。これと鋤が祭られまして玉箒が各職員に手渡されたということであります。これで当時の産業でありますそうした蚕、あるいは農耕、こういうものをもっと盛んにしろというそのメッセージが込められていました。私たちもその大伴家持公が読んだ歌をもう一度思い起こしてみる必要があると思います。この初春にあたりまして、この地域を盛んにする。その誓いを新たにする。その心で今日からまた皆さま職務に精励をされていただければと思います。この年が皆さまにとりまして良い年となること、心からご祈念を申し上げますとともに、皆さまの力で鳥取県の発展、そして県民の幸福が訪れることを祈念をし、災害の少ない年となることをお祈り申し上げまして、私からのメッセージといたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。