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平成29年12月28日(木)午後4時から
県庁講堂

 皆さまこんにちは。まずもって、この1年職員の皆さまお一人おひとりが、本当にいい働きをしてくださいました。県民を代表いたしまして感謝を申し上げたいと思います。と申しますのも、思い起こしていただければちょうど1年前の今ごろを考えていただきたいと思います。10月21日の鳥取県中部地震の傷跡がまだ深々と刻まれており、我々はここからどういうふうに状況を跳ね返していいのか、途方に暮れるなかでも汗水たらして働いていたころでありました。


 その後、年が明けて新年を迎えるわけでありますが、早速1月の23日に大変な大雪が降り、さらには2月追い討ちをかけるように雪が降りました。智頭の方で交通途絶がある。そしてまた鳥取市内でも92cmという33年ぶりの大雪となりました。これは自然のもたらすものではありますけれども、県民生活を守るために私たちは歯を食いしばって仕事をしたものであります。でも、残念ながら道路などいろんな影響が出たわけでありまして、世論からも厳しいご指摘を受けるということもございました。さらに、災害としては台風の災害もございまして、非常に強い波が押し寄せた賀露港では、あろうことか防波堤は越波するということもあり、その港のなかでの振動によりまして船が損傷するという珍しい災害にも見舞われたわけでございました。


 こういうような中で、私たちは奮闘努力をしてなんとか地域の中にいろんな光をもたらすことができないだろうか、それを追い続けた1年でありました。中部地震の復興で、まずは果樹の生産が続くわけでありますが、主力の梨の選果場が壊れている。これをなんとか間に合わせて出荷させなければならない。それから、もちろんハウスの増強でありますとか、いろんなことに取り組みました。そうしたらシーズンがほぼ終わってみますと、被災された農家の方々に笑顔が戻りました。西瓜の単価を初めとしてハウスの20世紀梨もそうであります。被災の厳しかった倉吉大原のトマトもそうであります。過去最高の単価となりました。農家も本当に一生懸命がんばられましたし、JAを初めとした関係団体も作業をされました。そして私たちも私たちにできる役割を果たしてまいりました。


 こうやって1つひとつ被災地の復興が進んできたわけであります。商工関係でも商店街の喫茶店アローなど戻ってきて、さらにはお菓子メーカー、あるいは自動車部品メーカー、そうしたところがラインの増強に踏み切る、いわば幸せを作るハピネスメイキングの復興に突き進んでくる状況も生まれてきました。学校の補修も終わり、給食の再開も春からなされるなど1つひとつ歩みが進んでいきました。県道313号線を初め道路の復旧作業はおそらく通常の災害よりも早く前に進めることできたと思いますし、住宅に至りましては、現在1割ほどまでブルーシートが減ってきて、その内5%が実際に住んでいる家という状況になりました。すべてそれぞれの県庁の部局が動いた結果でもあります。皆さんが心に傷を負い、家が壊れ、また、これからどうやって農業をやろうか、お店をやろろうかという、そういう悩みのなかにあった人たちに光を当ててくださったわけであります。まだまだ果てもない旅路が続くのだと思いますけれども、今年1年でかなり町の姿は元に戻りつつあるというところまで、今日のこの日至ったわけであります。そんな意味で皆さまの大変なご苦労が実りつつあるということだと思います。


 また、長年の苦労が成果を結びまして9月秋空の下、私も参りましたけれども、仙台そこは津波が押し寄せた現場でありました。そこにあるメッセにおきまして、全共(第11回全国和牛能力共進会)が開かれたわけであります。私たちの夢であった、確かに大きな牛はできるかもしれないけれども、いい牛はできんと言われかけていた鳥取の牛でありますけれども、この度、「白鵬85の3」の産子が見事に肉質NO.1を射止めたわけでありまして、全国にその名を轟かすこととなりました。先ほど、職員表彰の対象となりましたが、「白鵬85の3」のたすきを掛けて登場するというこの厳かな式には珍しい出で立ちでございましたけれども、それを見て私も思いましたが、職員を表彰するくらいなら牛の方を表彰すべきだったというようにも思いましたけれども、ともかく皆さんががんばられて品種の改良が進み、そして販売促進まで至りまして、あちこちに鳥取和牛が浸透するということになりました。


 それだけではありません。「プリンセスかおり」という新しいお米が出来上がりました。この「プリンセスかおり」、早速全国でも話題になっています。こういう長年の苦労が身を結んだそんな年でもあったのかもしれません。また、それぞれの職場の方で動いた結果として鳥取の名前がいろいろと売れたときだったと思います。私も夜中のニュースを見ていてびっくりしたのは、パンダの名前が「香香(シャンシャン)」に決まったというわけでありまして、これはうちのことだろうと、それで、「しゃんしゃん祭り」をやっていることに引っ掛けて宣伝をさせていただくことで、うちの方の「しゃんしゃん祭」、「大山1300年祭」に結びつけて売りだそうというきっかけにもなりました。


 そのときも機動的に担当の皆さんが動いていただき、「ポケモンGO」もいろいろと反省すべき点もあるものの24億円という経済効果を引き出すに至りました。先ほども、私もイオンモールの方に言われて驚いたもんでありますが、あの時は全国の方々が遊びに来ていたわけであります。それでイオンには通常の1.3倍のお客さまが入ったんだそうでありますが、県外客が非常に多かったわけでありました。一番高額な商品は車で、300万円だったそうであります。そんなもんが売れるんだなというようなこともあったそうでありまして、それだけではありません。いろんな逸話が残されるに至りました。私たちは大きなイベント、多分鳥取県が経験したなかでは一番大きな集客力があったんだと思います。


 ただ、観光地としてまだ準備ができきれていない。それから、様々な配慮すべきこと、こういうものもあるのだということを改めて知らされたことでもありました。今、関係の皆さんが非常に熱意を燃やしておられまして、地域一丸となってこうしたことを進めていこうというような動きに繋がってくるのだろうと思います。さらには職員の皆さんそれぞれに動かれたわけでありますが、町のなか、村のなかで社会貢献をするという職員も目立ちました。今日も表彰の対象になりましたが、プロボノ(社会人が自らの専門知識や技能を生かして参加する社会貢献活動)などを手がけたり、あるいは同窓会の活動そうしたところでも職員が活躍されています。実はそういう話が結構私の耳にも入ってくるんですね。こんなすばらしいことを仕事以外でもやっている職員がいますよ。そのとき、県庁の値打ちというのが非常に上がるような気がいたします。


 私たちは社会のなかで、いわば公務員として尊敬というか、一定の目線をもって見られるべき存在なわけですね。だから、例えば違反行為などには厳しく身を律しなければならないわけでありますが、そういう人たちとして、いわば責任ある立場を片方で努めており、経験もある。だからこそ社会のなかで花開く、そんな役割もできるのだろうと思います。このようなことでございまして、そういうふうに仕事の領域以外でも皆さんの活動が目立ったのではないかと思います。その最たるものが、先ほど最後に出て来られましたが最後だから西郷さんというわけではありませんが、職員の西郷さんがアマ横綱で優勝されたというわけであります。今年は鳥取場所が何かと話題でありました。もう1つの鳥取場所で相撲の強い鳥取をアピールする。そして私たちも同じ職員としても鼻も高いし、地域も元気になった、そんなお土産をいただいたような気がいたします。ぜひ、皆さまこの1年公私にわたり、いろんなお仕事をし、貢献をされました。これから、つかの間かもしれませんが、年末年始家族や地域の皆さんとともにひとときを過ごしていただければと思います。


 年明けにお互いに言い合った「鳥取年」の酉年は大鳥となりました。これで締めくくりになるわけでありますけれども、ぜひ失われた時間を取り戻していただきまして、ご家族や地域と楽しいひとときも過ごしていただき、また、正月明け元気な姿でお会いをさせていただければありがたいなと思います。気になるのは空模様でありまして、年明けまたちょっと雪が降るかもしれませんが、今日もそこかしこに雪が残っているわけであります。「雪と雪今宵師走の名月か」、芭蕉の句であります。雪がそこかしこにあるなか、空にちょうど星空保全条例が出来て星取県を標榜するこの県の上に月がかかるのかもしれません。皆さんがこの師走という締めくくりを迎えられ一仕事終えたところで、私たちをまた励ますかのように、月、星が輝く、そんな年末なのかなと思います。本当に1年間お疲れさまでした。皆さまのご労苦に心から感謝を申し上げ、皆さま、そしてご家族、地域に素晴らしき年が巡ってくることをお祈りを申し上げまして、私からのメッセージといたします。本当にありがとうございました。