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鳥取県議会における発言


一般質問に先立ち発言の機会をいただき、斉木議長はじめ議員各位に感謝申し上げます。

去る2月22日の本定例会開会に際する提案理由説明におきまして、県立美術館につきましては教育委員会の結論を伺った上で私としての考え方を述べる旨、申し上げておりましたが、昨日、中島教育委員長から県立美術館整備基本構想について報告をいただきましたので、これに対する考え方を申し述べさせていただきます。

 教育委員会の基本構想においては、鳥取県の美術の継承・発信、内外の美術との接触・交流、県民の創造性と県の魅力の向上を図るため、概ね70億円から100億円をかけて、1万2千平米程度の美術館を想定し、地域に根ざした県民のアイデアと愛情で運営される「県民立美術館」として、倉吉市営ラグビー場の場所に建設すべきというものであります。この基本構想に基づいて、今後、現在提案中の予算をご了承いただければ、利用者確保策、子どもたちの創造性推進対策、障がい者・高齢者への配慮や、「美術ラーニングセンター」などの特色ある美術館のあり方、PFI導入などによる事業費縮減の可能性などについて、更に検討した上で、基本計画を策定していくこととしています。

これまで議論を導いて下さった議会の皆様、専門的・多角的見地で検討を進められた林田会長をはじめ鳥取県美術館整備基本構想検討委員会や美術館候補地評価等専門委員の皆様に、心より感謝申し上げます。

ここに至るまで、まず議会において、平成25年11月議会で県立博物館のあり方を見直し県立美術館建設へ再考すべきとの声があがり、一昨年2月、昨年10月、本年1月の計3回にわたる県民アンケート調査も含め、本議会など様々な場で、開かれた議論が重ねられてきました。現地調査も含め計32日間を費やした審議を経た検討委員会の報告後、教育委員会で更に慎重な協議が行われました。

この基本構想は、議会での御議論を反映しながら、議会の御意見に従ったアンケートにより県民の御意見を盛り込み、専門家や地域の皆様の活発な委員会審議等を経て、真摯な検討が積み上げられてきた成果であり、私といたしましても、基本的に尊重すべきもので、今後はこの案を基に美術館の整備に舵を切るべきだと判断するに至りました。

しかしながら、これからの県立美術館の具体的検討に当たっては、若干柔軟な見方をすべき面もあるのではと考えております。

 すなわち、現在の県立博物館を建て替えるのではなく、これを存続発展させた上で新たな県立美術館を建設する構想である以上、「足し算」の視点であるべきだということであります。県民の利便性等にかなう姿を求めるのであれば、博物館の建物から美術・芸術関連を単純に取り除く必要まではないのではないか、という検討もあってよいと考えます。また、倉吉市営ラグビー場は倉吉未来中心の隣接地であり、県立美術館と併せたシナジー効果を出して効用を高める方策もあるのではないか、市町村や文化・芸術団体等とのネットワークの構築、米子市、伯耆町、日南町の美術館や青山剛昌ふるさと館等との連携についても、十分に考察する必要もあるのではないか等々、教育委員会で更に衆知を集めて検討を進めていただきたいと考えます。基本構想を起点として、美術館建設地一極ではなく、県内の各地域にもメリットをもたらすような基本計画をまとめるべく、なお一層県民とともに進化を遂げることにより、真の「県民立美術館」の評価が与えられるものと考えております。

 石破二朗県政以来の長年にわたる懸案に、西尾県政で構想されながら片山県政で凍結された夢に、解決の道筋を描く時が到来いたしました。私もその任の一角にある者と厳しく自覚し、奮闘努力して参りたいと考えております。

議員各位におかれましては、地域や立場の違いはあろうかと存じますが、輝かしい芸術の香りと世代を越えた創造性向上の拠点を鳥取県に誕生させるために、教育委員会の基本構想を基に県立美術館整備へ歩み始めることにつきまして、格別の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。